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キラキラなあの人にも何かあるって話。

つい最近、"明るくポジティブ"の代表格のようなアンミカさんが、実は不妊治療でとても苦しまれた過去があることを知った。

ネットで検索すると週刊女性PRIMEでのインタビュー記事が読めます。
不妊治療については、その話を読める心境の時とそうでない時があると思うので、読んでみようと思えたら検索してみてください。
あのアンミカさんなので、妊娠関係なく、大事なこと教えてもらえる内容だと思いました。

この事実を知って驚いたのは、やっぱり、そんな影をアンミカさんには1ミリも感じたことなかったからで。

もちろんご本人がそれをしばらく公表されてなかったこともあるけれど、
あの100%キラキラした笑顔と佇まいで私はその輝きしか見えてなかったし、辛い部分を想像することもなく「いいなぁ」とだけ思ってたから。

…でも実際のところ、誰しも必ず何かしらあるんだよね。

羨ましく思う相手にも、こちらに見えてないだけの何かが。


この春から息子をやむを得ず保育園に通わせ始めた私、
情けないことにその初日から猛烈に落ち込んで、帰って早々に小さな息子の前で泣きました。

まだ首もすわってなくて、抱っこされるかそのまま寝転がることしかできない人形のような我が息子に対し、

同じ0歳児クラスのほかの子たちはね、
ごろごろ寝返りするし、高速ハイハイするし、何ならつかまり立ちもできちゃうし、何でもすぐつかんで、おもちゃ持ってそれを他人へはいどうぞって自らしたりもする。
完全に人間としての動き。

嘘でしょ…
こんな(自由に動ける)子たちの中に
私は大事な息子を置いていくのか…

という心配と、
そんな子たちを微笑ましく見守るほかのお母さんたちに、ものすごく置いてかれてる気持ちになって。

冷静に考えりゃ、冬生まれの我が子と、その半年以上前の春に生まれたその子たちでは、今この差は当たり前なんだけど。

20代の若い保育士さんに
「大丈夫ですよ、0歳はとくに月齢で成長が全然ちがうものなので(にっこり)」と
やさしく励まされた情けない昭和生まれの母。

その中でとくに、成長いちじるしい女の子がいたんです。4月生まれでもう1歳になる子。
2歳差のお姉ちゃんがすでに同じ保育園にいる。
(二人目を考える人としてはすごく理想的な産み方なんだろうなと思う…)

その子はものすごい笑顔全開で、その場にいるすべての大人に愛想ふりまいてまわって。
慣らし保育初日(この日だけ全員お母さん同伴)、ずーっとニコニコ。
断トツであちこち元気に動きまわって、みんなとコミュニケーションとって、初めての場所にも怖けず終始楽しそうで。

正直…
その時の私には、この子が一番キラキラに見えて、一番羨ましかった。
はたして私は我が子をこんな風に育ててやれるかなと不安にもなった。

帰宅後、早々に保育園行かせる申し訳なさと、周りの成長に複雑な感情になった苦しさで
ああなんかごめんね…と息子の前で涙したときも、まずこの女の子がよぎったほど。


…ところがね、

翌日から始まった、親同伴なしでの慣らし保育。

毎日断トツでギャン泣きしてるのがこの女の子なんですよ…

お見送りでお母さんと別れてからすぐ。
数時間後にお迎えに行っても、この女の子が一番悲しそうな顔してる。
初日のあの笑顔と元気はどこへやら…

保育士さんがその子のお母さんと話してる時、毎日とにかく泣いてる話が聞こえた。

初日あんなにキラキラしてたあの子が…!!
そうなるタイプだったなんて。

おそらく、0歳児クラスの中でも一番成長してる イコール 親と離れる事実への感度も高いゆえと思われ、いずれは慣れるだろうけど。
(まだ人見知りも始まってない我が子は、お見送りで全く泣かないというメリット有)

申し訳ないけれどね…
私はちょっと安心しちゃったよ…

ああ、キラキラなあなたにも、そうじゃないタイミングがちゃんとあったんだねって。

そういえば、私は自分の従姉妹たち(明るくて優しくて可愛くて20代で結婚して子供がいる)にずっとコンプレックスを感じていたんだけど、

私にも子供ができてから、やっとその子たちにも実は色々イレギュラーな苦労があったことが判明した。

今までは、私が同じステージにいなかったからわざわざその話を聞く機会がなかっただけで、本当はずっと色々あったみたい。
仕事のこと、家族のこと、子供のこと、義理両親のこと…などなど。

ああ
知らなかった、だけなんだね。
私にキラキラしか見えてなかっただけだった。

ほんとはみんな、キラキラじゃない部分あった。

こうしてついすぐ周りと自分を比べて情緒不安定になる私、だめよねぇ…

でも、みんなそれぞれ何かしらあるねって知っておけるだけでも
私のこのよくない感情は少し落ち着く気がします。

大丈夫。それぞれ色々だから、比較して嘆くことはない。

アンミカさんの夫テディさんの
「誰かと比べることなく、まず自分が幸せであることが大切だよ」
というアンミカさんへの言葉が、今の私にも沁みています。

何ができるとか、何を持ってるかとかじゃなくて

"私がどんな気持ちでいるか" を大事にしたいね。

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