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探偵小説研究会編『妄想アンソロジーミステリガイド』(書肆侃侃房)

 これも報告が遅くなってしまったのですが、少し前に書肆侃侃房から『妄想アンソロジーミステリガイド』という本が出ました。
 この本では光文社が発行している『ジャーロ』という探偵雑誌(今は電子書籍になりましたが)に研究会でリレー連載している文章を侃侃房さんが一冊にまとめてくださったものです。『ジャーロ』のリレー連載の時は「ミステリ全集を編みたいっ」というタイトルでのリレー連載だったのですが、出版されるにあたってタイトルは変わりました。
 自分の興味のある切り口でアンソロジーを作ったら、、、という設定なんですが、何しろ妄想なので、長編、短編を気にせず勝手に収録できることです。私は「飛行機ミステリ全集(第一期)」というテーマで全集を組んでみました。
 「飛行機ミステリ」にしたのは、実はこのリレー連載の前のリレー連載が「ミステリ・ランダムウォーク」というタイトルで、そこでは鉄道ミステリをランダムに紹介したからなんです。飛行機とミステリは鉄道ほど相性がよくはないのですが、それでもいろんなタイプの作品があって、その諸相がなかなか楽しいものではあると思います。
 「(第一期)」としたのは、飛行機には大きく二種類があって、旅客機と戦闘機に分けることができると思うので、今回は旅客機ミステリにほぼ絞ってラインナップした感じです。
 私の原稿はともかく、他の名だたる評論家の文章は読みごたえがあると思うので、是非、お手元に1冊。


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