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一浪文系大学院生は就職の夢をみれるのか?

大学院。それは人がやすやすと足を踏み入れて良い場所ではない。理系ならまだしも文系、それも国文学となるとその先が暗い事は明白だ。大学教員になれるでも、就活で有利になるでもない。そう、大学院とは何かに成れる場所であり、一方で何にも成れない人間を生み出す魔窟なのかもしれない。

自己紹介

初めまして。こごみbotです。私はどこかの私文で国文学を研究している大学四年生です。とはいえ大学受験で一年浪人しているため現在23歳になります。学部では国文学の他に司書課程を受講していて将来図書館で働くことが夢です。
noteでは研究や就活•図書館のことを中心に日々の思いを書いていきたいと思っています。

細かい来歴とかはまたの機会にでも。では今回のタイトルにもある大学院の話をしようと思います。

大学院のイメージ

ここでは私の持っている大学院のイメージを話したいと思います。随分と悲観的な内容ですが、もちろん大学院で純粋に学問を究めたい人がいること、上手く就職できた人がいることも理解しています。それだけ不安なのです。

世間一般の方々がどう思っているかはわかりません。しかし少なくとも私の周りにいる人間の中で、大学院進学にバラ色の人生を思い描いている人は誰一人としていないのです。私を含めて。

理系ならば話は変わるでしょう。そもそもの進学率が違います。(実状は分かりませんが……)

とはいえ文理問わず大学院生という立場はなかなか辛いものがあるのではないでしょうか。一個の学者でもなく、独り立ちした社会人でもない。なんとも宙ぶらりんな立ち位置です。それでいて将来も宙ぶらりんだから困りものです。

修士から博士へと研究を続けることを選んでも所謂ポスドクの問題があります。これは博士号を取得して一人前の学者になったとしても、大学教員としての席がないので仕方なく研究員としてどこかの大学と数年の契約をするというものです。せっかく研究を続けてもこうした不安定な状態を強いられるというのが今の日本の現状です。

では就職という道はどうでしょうか。博士の場合ストレートならば26歳で就活になります。残念なことですがこの歳にもなって職歴のない、勉強だけしてきた人を歓迎してくれる企業はそうそうありません。
こうした意識は修士にも少なからずあって、就職を難しくしています。特に修士の場合就職から逃げた、あるいは失敗して仕方なく進学したと捉えられる場合もあるようです。

公務員であればそうした偏見も少ないようですが、こちらはこちらで年齢制限があります。歳を重ねる度、就職は厳しくなります。

子供の頃から勉強は大事だと刷り込まれてきたのに、人より多く勉強すると社会から壁をつくられる。理不尽なものです。

そして私はそこに足を踏み入れることとなったのです。

進学した理由

さて、そんな負のイメージしかない大学院へ何故進学することとなったのか。端的にいうならば就職できなかったからです。
先ほどもお話しましたが、図書館で働くことが夢です。今年はそのために公務員試験を受けてきました。しかし図書館は正規職員となると非常に狭き門です。どこにも受かりませんでした。普通の公務員としてや、図書館でも非常勤ならばかなり採用はあるので一度は働くことも考えました。しかし結局諦めきれず、また今の研究も楽しいと思ってやっているので新卒カードを保持する意味も含めて進学することにしました。

これから

せっかく進学して人よりも二年多く貰えたのにも関わらず、研究と公務員試験の勉強だけというのはなんだか味気ない気がします。
そこで就活を見据えた打算的な活動として最近TOEICの勉強を始めました。

それから図書館に関わる活動もしたいです。アルバイトとかボランティアとか。

そしてこのnoteそうです。定期的に更新するので一つの社会実験として就職するまでの過程を見ていただけると嬉しいです。

果たして、一浪文系大学院生は就職の夢をみれるのか?
二年後は笑っていたいものです。



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