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【ブログ】高知に遠征する

2024年6月7日(金)

【高知1日目】高知城、歴史博物館、高知市立龍馬の生まれたまち記念館

久しぶりの成田第3ターミナル

日本アドラー心理学会第24回四国地方会が6月2日(日)に高知市で開かれるので、高知に飛ぶ。久しぶりに成田空港からジェットスターで。2023年は同時期に高知行きを企画したが、台風のためキャンセルした。2022年は四万十と室戸を歩いて楽しかった。

久しぶりの成田第3ターミナルはフードコートが新しくできていて、華やかになっていた。スカイライナー車中ではなくて、ここで昼食を取るのもいいな。

ジェットスターの荷物計量は、便にかかわらず待合所で秤に乗せてジェットスターのオレンジタグをつける方式。リュックを乗せて、ポーチも乗せようとすると「いいよ」と言われた。リュックとポーチでギリギリ7kgを切るように調整してきたけど、ピーチ同様、けっこうアバウトでよさそうだ。

高知は東横インのない唯一の県

高知のホテルは初めての高知共済会館。高知城の近く。最近リフォームしたらしく、部屋は東横インっぽくて良かった。ただ、ベッド幅はシングルなので東横インに慣れた体には狭く感じる。値段は東横イン並みなのでよし。

ちなみに2026年2月に、日本で東横インがない唯一の県である高知県で初めての東横インが開業するとのこと。めでたい限り。

高知城、歴史博物館、龍馬の生まれたまち記念館

今日は台風が過ぎ去ったあとで、曇りだが爽やか。ホテルにチェックインしたあと、高知城まで歩く。高知城の天守に上がるのは2回目のような気がする。かすかに記憶がある。

高知城のすぐ近くにある高知城歴史博物館に入る。これはまだできてまもないようだ。

さらに歩いて、龍馬生誕地から高知市立龍馬の生まれたまち記念館に入る。これは桂浜にある龍馬記念館とは別のもの。小さいながらも楽しい感じで龍馬の生い立ちを知ることができる。そろそろNHK大河ドラマの幕末ものを見たくなってきた。

そんな感じで高知1日目終了。

【高知2日目】龍河洞、28番札所大日寺、尾中夫妻と夕食

朝から小雨だが、探検に出かける。荷物を減らす中、折りたたみ傘を持ってきて正解だった。まず、路面電車でグランド通から御免西町へ。そこから少し歩いて土讃線御免駅へ。そこから土佐山田駅へ。土佐山田からバスで高知工科大学経由の龍河洞まで。

龍河洞

龍河洞まで乗ってきた客は私一人だった。小雨でもあるし、龍河洞にはお客はいないかなと思っていたら、すでに外国からの団体客が帰るところであった。というわけで、洞窟探検はほぼ独り占めできたのでラッキーだった。

全長1キロで、階段のアップダウンもあるので、かなり歩数を稼いでしまった。楽しかった。最後には洞窟の中でのプロジェクションマッピングも見れて良かった。

28番札所大日寺

雨の中、傘をさして、28番札所大日寺に向けて歩く。フリースタイル歩き遍路。1時間半で大日寺に着く。雨の平日でも歩き遍路の人はちらほらいる。納経帳に書き入れてもらい、コーヒーが接待だったのでありがたく一服する。納経は2024年4月から値段が上がり、300円から500円になった。重ね印は300円のまま。

  • 24番 ☑最御崎寺

  • 25番 ☑津照寺

  • 26番 金剛頂寺

  • 27番 神峯寺

  • 28番 ☑大日寺

  • 29番 国分寺

  • 30番 ☑安楽寺

  • 31番 ☑竹林寺

  • 32番 禅師峰寺

  • 33番 雪蹊寺

  • 34番 種間寺

  • 35番 清滝寺

  • 36番 青龍寺

  • 37番 ☑岩本寺

  • 38番 金剛福寺(足摺岬)

  • 39番 延光寺(宿毛)

高知県の札所は上の16箇所。6つのお寺を回ったので残りは10箇所か、先は長いな。32番から36番までは割と固まっているので2日間で回れるかも。

今回は29番国分寺まで歩こうとしたが、2時間かかるので17時までに間に合わないと判断して、やめた。帰りはのいち駅まで歩き、そこから高知駅に。2万歩で終了。

夕食は尾中夫妻と一緒に。野田先生の思い出話とか、これからのアドラー心理学とかの話で楽しかった。

【高知3日目】仁淀川カヌー体験、おきゃく

尾中夫妻と一緒に仁淀川カヌー体験に行く。道の駅土佐和紙工芸村まで車で行き、そこから仁淀川に出る。仁淀川は仁淀ブルーのきれいな色で有名だが、今日は数日前に降った雨のためにそこまできれいではない。

カヌーは奄美大島のマングローブカヌーで2回体験しているけれども、今回のように流れのある川は初めて。面白かった。流れがあるということは、沈(ちん)するリスクもあるわけだが、そこが面白いのだろう。

実際、一緒に参加していた外国人3人のうちひとりが転覆していた。転覆してもそのまま岸に着けば問題はない。インストラクターがカヌーを回収してくれる。

3時間ほど楽しんだ。長い距離を川下りしたらもっと楽しいだろうな。

夜は土佐料理のお店で「おきゃく」(宴会)。9人が集まって、楽しかった。

【高知4日目】四国地方会で講演とシンポジウム

日本アドラー心理学会第24回四国地方会が自由民権会館で開かれた。今回の高知遠征はこれがメインの仕事。

午前中に2時間の講演「劣等感とのつきあい方」をした。参加者は20人。途中10分の話し合いワークを入れた。すでに作ってあったマップを提示しながら話したのだけど、講演会でこれは固いかもしれないと感じた。学術発表ではないので、もっと柔らかく自由に話したほうがいいのかもしれない。マップも使わずに、せいぜいホワイトボードにキーワードを書くくらいにして。

「課題の分離をめぐって」

午後は2時間半で梅ちゃんとのコラボで「課題の分離をめぐって」というシンポジウム。参加者は16人。こちらは日本アドラー心理学会の会員。最初に私が、課題の分離はトマス・ゴードンのPETからスタートして、どのように野田先生のPassageに行き着いたかという話を30分でした。これは2023年日本アドラー心理学会広島総会での演題発表の内容で、すでに『アドレリアン』誌103号に短報として載せた。

それに続いて梅ちゃんの話。結論としては「課題の分離はその賞味期限は終わった」ということ。別にそれを使ってもいいけど、使わないでも全く問題ないし、その方がいいというのが結論。詳しくいうと次のようになる。

課題の分離はロジックで動いている。問題の所有者は、その自然の結末を被る人なので、その人に任せるというのがそのロジックだが、実際にはふたりが協力できるポイントを共同で見つけていくというプロセスが必須になる。それをしないで課題の分離をすれば、意識的にも無意識的にも復讐的に使うことができ、それをするとふたりの信頼関係が壊れる。元々弱くなっている信頼関係が壊れれば、それを修復するのは時間がかかる。

課題の分離はゼロか1かのロジックになりやすいけれども、現実の生活の問題はゼロから1までのグラデーションになっている。宿題をやるというような完全に子供の課題であるように見えるものでも、子供が疲れているというような状況によっては、親が関われる部分はある。

親子関係でも、教員生徒関係でも、課題の分離のおかげで私は救われたと思っている人はかなりいる(そしてそれが課題の分離が現在まで生きながらえている理由だろう)。

課題の分離が救うケースとは、ふたりがお互いにもたれかかっている状態で、「私なしではこの子は生きていけない」と信じている状況にあって、自分がもうつぶれてしまうというときに当人が救われるケースである。そのときに課題の分離をすれば、少なくとも自分だけは救われる。ただし、この場合は相手は置き去りにされるので、もっと酷いことになるだろう。

ここで「私なしではこの子は生きていけない」と本人が信じているのは、実は逆である。実際は「この子なしでは私は生きていけない」という子どもへの極度な依存状態にある。このことを本人が認識すれば、課題の分離という行為を使うことなく、本人の自立への一歩が踏み出せる。本人が自立しなければ、相手を援助することはできない。

以上のようなことを梅ちゃんの「あたま/こころ/からだ/くらし」モデルを土台にしながら、「もたれかかれ状態」のデモンストレーションなどを駆使して説明してくれた。課題の分離なしに協力・信頼関係に進んでいくにはどうしたらいいかという道筋を明らかにしてくれて、とても良かったです。

【高知5日目】牧野植物園

高知最終日。帰りのジェットスター便は15:10発なので、午前中は牧野植物園に行くことにした。そこへはMY遊バスという便が1時間に1本走っている。チケットは1日900円で、日付を自分で削るタイプ。これは路面電車の200円区間もフリーで乗れるので、高知に着いたらあらかじめこれを買っておいて、牧野植物園や桂浜に行く日に日付を削れば便利だった。

MY遊バスの9時の便は立ち席含めて満員だった。月曜日でもたくさんの人が来ているのはすごい。

牧野植物園には2011年2月に行った記録がある。そのときに比べるとより素晴らしくなっていた。「らんまん」効果もあるのだろう。「らんまん」は見ていないのだが、NHKオンデマンドで見てみようかな。天気も快晴で、散歩を楽しんだ。

高知は楽しい

高知は楽しい。また来よう。次は足摺、宿毛を回ってみたい。それから、今回仁淀ブルーが完璧ではなかったので、完璧な仁淀ブルーを見にこよう。

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