【本】リンダ・グラットン、アンドリュー・スコット『ライフ・シフト』
2017年1月2日
リンダ・グラットン、アンドリュー・スコット『ライフ・シフト 100年時代の人生戦略』(東洋経済, 2016)
■要約
寿命が延び続けるため、「教育→仕事→引退」の3ステージモデルは過去のものとなる。そこで、新しい生き方のモデルを考えたよ。
■核心部分
見えない資産に注目しよう。それは次の三つ。
1. 生産性資産:仕事の生産性を高めて所得を増やすもの。
・スキルと知識:教育は投資である。
・仲間:自分のまわりにどんな人がいるかが重要。同じ志を持つ仲間「ポッセ」が重要。
・評判(ブランド):自分の評判は自分でコントロールできないが、自分のキャリアを貫くものとして重要。
2. 活力資産:肉体的・精神的健康と幸福。良い人生を送るために。
・健康:100年ライフでは健康の価値が高い。
・バランスのとれた生活:ストレスのコントロール。
・自己再生の友人関係:「ポッセ」の友情を維持することは困難だが、ますます価値が高くなる。
3. 変身資産:100年ライフではマルチステージになるので変身することが必要。
・自分についての知識:自分のアイデンティティを知るための内省。
・多様なネットワーク:互いによく知っている人間関係は、互いの変化を妨げるというパラドクス。だから多様なネットワークを作る。
・新しい経験に開かれた姿勢:「ルーチン・バスティング」(ルーチンを壊す)
ここまでが前半。
後半は、これに沿って「新しいシナリオ」を考える。
最終的には、「自己効力感」(自分はできる)と「自己主体感」(みずから取り組む)という自己像を持つことが大切。セルフコントロールの話もよく出てくる。
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