見出し画像

【質問】別領域の修士課程に再度入学するのはおかしいか

2022年11月10日(木)

木曜日はいただいた質問やメッセージを取り上げて回答しています。

質問は「マシュマロ」からお送りください。匿名で送ることができます。

質問

先日、社会科学系の修士課程を修了しました。今後の進路のことで悩んでいます。ぜひ向後先生にアドバイスをいただきたいです。

社会人になってから大学進学し、学部は学際系の学部を卒業しました。修士課程では、入学後(在学中)に専攻領域が消滅してしまったため、これまで、これといった専門の学びを積み重ねていないことが私の悩みです。そこで、私の研究関心により近い、他の専攻領域の修士課程に入学し、専門性のある学びを積み重ねつつ研究を行っていきたいと考えています。

そのことを、何人かの、日頃お世話になっている大学の先生にご相談したのですが、先生方は「なぜ博士(後期)課程に進学しないのですか?」と、みなさん不思議な顔をなさいます。それで、具体的な相談ができずにいます。

私が考えている進路は、そんなにおかしなものでしょうか。自分としては、専門性の下地をまったく持たずに研究者を目指すほうが、なんだか無謀なことのように感じています。なお、これまでも専門性のある仕事に従事しているわけではありませんので、今後に向けて専門性を作っていくことも、私にとっては重要なテーマだと考えているのですが・・・

回答

修士課程と博士課程の大きな違いは、博士課程には1学期にわたって特定の内容やスキルを身につけるというコースワークがないことです。博士課程では毎回がゼミですので、基盤となる知識やスキルは「自分で身につけてください」ということになります。自分で身につけるための方法のアドバイスはあるでしょうけど、そのための時間はゼミの中では割けません。

ここから先は

416字

ご愛読ありがとうございます。もしお気に召しましたらマガジン「ちはるのファーストコンタクト」をご購読ください(月500円)。また、メンバーシップではマガジン購読に加え、掲示板に短い記事を投稿していますのでお得です(月300円)。記事は一週間は全文無料公開しています。