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【本】秋田喜代美、藤江康彦編著『これからの質的研究法』:学校をフィールドとした15の実践研究のバリエーション

2023年8月30日(水)

水曜日は本の紹介をしています。今回は過去の記事を再録します。

2019年9月12日

今回は、秋田喜代美、藤江康彦編著『これからの質的研究法』(東京図書, 2019)を取り上げます。

要約

質的研究は単なるデータ分析の方法ではなく、1つの固有な研究領域だ。その特徴は、(1) 実践が刻々と変容し、文脈に依存していること、(2) 実践の意味は研究者と研究対象の関係性に基づいて生成されること、(3) 記述と解釈において研究者自身の立場や影響力を批判的に振り返り反省すること、の3点にある。フィールドにおいて問いを産出する過程には「とまどう→推測する→確認する→なじむ」がある。また、参与観察の段階には「全体的観察期→焦点的観察期→選択的観察期」がある。この本では、さまざまな教育実践とその質的研究の方法をとりあげて紹介している。

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