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ちはるのファーストコンタクト(2017年)

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2017年に書かれたマガジン「ちはるのファーストコンタクト」の記事をすべて収録しました。300本以上あります。
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2017年6月の記事一覧

【連載】オトナの研究(第03回):ラボノートを用意しよう。

金曜日は「オトナの研究」のテーマで連載しています。前回は、「まず Google Scholar で先人の研究を探す」と題して、単なる「思いつき」を研究トピックにするために、先人たちがどのような研究をしていたかをリサーチすることがスタートになるということを書きました。 今回は「ラボノートを用意しよう」ということを書きたいと思います。 ラボノートというのは研究の記録に使うノートです。いくつかのメーカーから商品が出ています。これはコクヨの入門用ラボノートです。 ラボノートを使

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【本】島宗理『使える行動分析学 じぶん実験のすすめ 』:自分に意味のある行動を習慣化する着実な方法を学べる

木曜日はお勧めの本を紹介しています。今回は『使える行動分析学 じぶん実験のすすめ』を取り上げます。 島宗理『使える行動分析学 じぶん実験のすすめ 』(ちくま新書, 2014) ■要約成功したい/人格を高めたい/人生を充実させたいなら、自己啓発本や著名人の自伝や宗教・スピリチュアル本よりもこの本を読もう。人の幸せは一人一人違うけれども、それを達成する原理と方法は同一である。この本は、個人の意思や能力に原因を求めない行動分析学の理論を使って、個人にとって意味のある行動を習慣化

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スマホをいじるよりぼーっとする方がいい。そうすると何かを思いつく。

水曜日はフリーテーマで書いています。今回は「スマホをいじるよりぼーっとする方がいい」について書きます。 電車の中やホーム上にいる人を観察してみると、10人中8、9人ぐらいはスマホをいじってるか、スマホの画面を見ているかのどちらかでしょう。それは日常的な光景になりました。 もちろん私もそのうちの一人です。しかし、最近はスマホをいじるのをなるべく早く切り上げて、ただぼーっとすることを選ぶようにしています。 スマホの画面で何かを読んでいれば安心できるのはよくわかります。そうす

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相互評価は、良い評価者を増やし、コミュニティ全体のレベルを上げる。【後半】

火曜日は「教えること/学ぶこと」のトピックで書いています。前回は「相互評価は「評価は教員がするもの」という常識を壊す」というトピックの前半を書きました。今回はその後半です。 前回は、受講生同士がお互いのレポートなどを相互評価することについては、信頼性・妥当性とも担保されているということを言いました。しかし、評価は教員がするものという常識の中では、受講生同士が相互評価をすることは抵抗はあるかもしれません。 相互評価が可能になるのは、授業の中で、ただ1つの正解がないようなこと

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【お題拝借】書き始めたらどうやっても書き終わる/一度思いついたことは、二度、三度思いつく。

日曜日は皆様からの質問やテーマをいただいて「お題拝借」で書いています。 前回はおたよりとして「決めた時間までは書く」というトピックで書きました。30分と決めたなら、その時間は最初は何も浮かんでこなくても粘るということです。最後の10分で浮かんできたら、ばーっと書いて、時間が来たら途中でもやめるということですね。 この記事に対して、ryoju さんから次のような質問をいただいています。ありがとうございます。 毎日楽しく拝読させていただいております。本日のお話ですが、私は書

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【連載】オトナの研究(第02回):まず Google Scholar で先人の研究を探す。

金曜日は「オトナの研究」のテーマで連載しています。前回は、フツウの大人が「研究」のようなことを始めると、大人の人生は楽しく、意味のあるものになるだろうということからスタートして、現場のリアリティ(Reality)と、現場との関連性(Relavance)が「オトナの研究」のキーになるということを書きました。 つまるところ、現場で「この現象は何なんだろう」とか、「いったいどうしてこのようになるんだろう」と疑問に思ったことはすべて研究のトピックになります。そこから「オトナの研究」

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【本】水島広子『10代のうちに知っておきたい折れない心の作り方 』:大人にも役に立つ内容。

木曜日はお勧めの本を紹介しています。今回は『10代のうちに知っておきたい折れない心の作り方 』を取り上げます。 水島広子『10代のうちに知っておきたい折れない心の作り方 』(紀伊国屋書店, 2014) ■要約自分らしく生きるための6つの「心の原則」を知って生きづらさを乗り越えていこう。  原則1 イヤな感情には役割がある/それは、自分にとってよくないことが起こっていることに気づくこと。  原則2 怒っている人は「困っている人」/その人は、相手を変えようとして相手の領域に踏

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ネットの時代では冷静に読み、丁寧に書く技術が大切になってきている。

水曜日はフリーテーマで書いています。今回は「ネットの時代では冷静に読み、丁寧に書く技術が大切になってきている」について書きます。 私が2014年に出した『200字の法則 伝わる文章を書く技術』という本があります。文章を書くための技術を、文章によって説明するのはとても大変なことです。そうした中で書き上げた本として、私にとっては思い入れのある一冊です。 自分の講演会やワークショップなどで、この本を持っていくとよく売れます。多くの人たちが「書く技術」が大切なことだと考えているの

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相互評価は「評価は教員がするもの」という常識を壊す。【前半】

火曜日は「教えること/学ぶこと」のトピックで書いています。最近の4回は、授業の方法についての話題が続いています。  5/23 授業の最後の15分で400字のショートレポートを書いてもらう。  5/30 大学授業の私語は指定席システムで解決しよう。  6/06 KP法(紙芝居プレゼンテーション)を授業のワークで使う。  6/13 授業の「強度×時間×頻度」について考える。 今回は、「評価は誰がするのか」ということを考えてみたいと思います。 最近の私の授業では、相互評価を積

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【おたより】究極の心のトリップ:決めた時間までは書く。

日曜日は皆様からの質問やテーマをいただいて「お題拝借」で書いています。今回は質問がありませんので、読者の皆様への「おたより」として書きたいと思います。トピックは「決めた時間までは書く」ということです。 「何かを書く」ことは、お金も使わないし、老化防止の脳のトレーニングにもいいし、ある種瞑想のように心の安定にも効くので、折に触れてオススメしています。大げさに言えば「究極の心のトリップの手段」だと思っています。ドラッグなんか使わなくてもトリップできます。 このnoteのマガジ

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【注目記事】遊びや趣味を大切に取り扱う/仕事を最優先に考えることをやめる/生産性を高めるための実践をすることで意識が変わる。

土曜日は「注目記事とヒント」を書いています。今回は3つの記事を取り上げます。 22 遊びや趣味を大切に取り扱う。 23 仕事を最優先に考えることをやめる。 24 生産性を高めるための実践をすることで意識が変わる。 22 遊びや趣味を大切に取り扱う。 だから私は、遊びや趣味は、社会適応のバランスを改善したり、メンタル自己回復の一環として、大切に取り扱ったほうが良いと思っているし、どんなかたちであれ、遊びや趣味に夢中になれる時間を持っている人は幸いだと思う。  そして、遊びや

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【連載】オトナの研究(第01回):「オトナの研究」とは何か。

金曜日は特定のテーマで講座を連載しています。前回までで「みんなの前で話す技術」(全12回)の連載の区切りを入れましたので、今回から新しい連載を始めたいと思います。 そこで、新しいテーマについてちょっと考えていたのですが、「オトナの研究」というタイトルにしました。その意図は、こんな感じです。 フツウの大人が「研究」のようなことを始めると、大人の人生は楽しく、意味のあるものになるだろうな。そしてそういう人たちが増えていくと、社会は全体としてより良くなっていくんじゃないかな。

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【本】スティーブン E. ルーカス『アメリカの大学生が学んでいる「伝え方」の教科書』:「聞き手責任」から「話し手責任」への転換に必要となる技術

木曜日はお勧めの本を紹介しています。今回は『アメリカの大学生が学んでいる「伝え方」の教科書』を取り上げます。 先日6月2日に、このマガジンで連載していた「みんなの前で話す技術」全12回を締めくくりました。「みんなの前で話す技術」の連載はまとめて1つのマガジンにする予定です。この本はそれを読んだ次のステップで読むのに最適な本です。 スティーブン E. ルーカス『アメリカの大学生が学んでいる「伝え方」の教科書』(SBクリエイティブ, 2016) ■要約日本社会のコミュニケー

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授業の「強度×時間×頻度」について考える。

火曜日は「教えること/学ぶこと」のトピックで書いています。最近の3回は、授業の方法の話題が続いています。  5/23 授業の最後の15分で400字のショートレポートを書いてもらう  5/30 大学授業の私語は指定席システムで解決しよう。  6/06 KP法(紙芝居プレゼンテーション)を授業のワークで使う。 今回は、授業の「強度×時間×頻度」について考えてみたいと思います。 6月7日の記事で「強度×時間×頻度の介入モデル」を提示しました。それはこのようなことです。 私た

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