4-お勧めの本

【本】スティーブン E. ルーカス『アメリカの大学生が学んでいる「伝え方」の教科書』:「聞き手責任」から「話し手責任」への転換に必要となる技術

木曜日はお勧めの本を紹介しています。今回は『アメリカの大学生が学んでいる「伝え方」の教科書』を取り上げます。

先日6月2日に、このマガジンで連載していた「みんなの前で話す技術」全12回を締めくくりました。「みんなの前で話す技術」の連載はまとめて1つのマガジンにする予定です。この本はそれを読んだ次のステップで読むのに最適な本です。

スティーブン E. ルーカス『アメリカの大学生が学んでいる「伝え方」の教科書』(SBクリエイティブ, 2016)

■要約

日本社会のコミュニケーションは、話が伝わらなければ聞き手が悪いとする「聞き手責任」だった。これからのグローバル時代では、話が伝わらないのは話し手が悪いとする「話し手責任」が不可欠である。この本ではどうすれば相手に伝わるような話ができるかということを教授する。

■ポイント

パブリック・スピーキングは日常会話をバージョンアップさせたものであるが、次の3点に気をつけよう。

(1) 構成を緻密にする。とにかくわかりやすい内容にする。
(2) 効果的な言葉を使う。俗語、業界用語、文法的な間違いをなくす。
(3) 伝え方を工夫する。「とか」「えー」などの口癖をなくす。

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