こぎみ

八咫烏シリーズおたくの40代(女) 考察が好きすぎて

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八咫烏シリーズおたくの40代(女) 考察が好きすぎて

最近の記事

【考察】西家の姫

『望月の烏』には新しいキャラクターがたくさん出てきて、どの子も魅力的だった。 自分的にいちばん鳥肌が立った 桂の花 の考察について述べたい。 《注意》 ・外伝含め全作既読の方向け ・拙作記事「奈月彦が雪哉に相談したかったこと」を読んでいる前提 https://note.com/kogimi/n/nad053333dfa6 ・いちファンの自由な考察に寛容な方向け 1)戸籍 望月を読んで(ん?)となったのは いくらなんでも「それは用意周到すぎるでしょ」と感じた。 でも

    • 【考察】治真の正体

      阿部智里先生が、意図して隠している治真のこと。いずれ明らかになるとは分かっていても、はやく知りたいもの。 これまでの作品に散りばめられた、いろいろなヒントをかき集めたら、「これだ!」と思えるところにたどり着いた。 娘と八咫烏友達の2人に披露したところ 「聞きたくなかったかも…」 「ネタバレされた気がする…」 とのこと。 Xにポストしようかなぁ〜、なんて気軽に考えていたけど、彼女たちの反応をみて考えを改めた。 この先の展開は、阿部智里先生が出すものがすべてだし、ガツンと

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      • 【考察】奈月彦が雪哉に相談したかったこと

        2021年9月に ふせったー へ投稿したものと同じ内容。もう少し読みやすく整えてみた。 引用はなるべく文庫版から。 1)浜木綿 「きんかんをにる」初読の時点で気になった浜木綿の描写 あれ?浜木綿どした?妊娠?病気?と感じた。着膨れるくらいの重ね着をする、厚着をすることは、普段の浜木綿らしくないな、と。 『弥栄の烏』終章こぼれ種で 浜木綿が、自身の妊娠を奈月彦に告げるシーンだ。妊婦が、身体を冷やさないようにするために厚手のものを着ているのだろう。 だから、着膨れた浜

        • 【感想】【既読者向け】『烏の緑羽』長束編

          今作は、長束と自分が重なってしまうところがあり読んでいて苦しくなった。 「大人の望む“いい子”」という視点の感想。 長束は、唯一自分に関心を寄せてくれる祖父に真の宗家の者となるよう育てられた。 立ち居振る舞いが、宗家らしくあれば認められるが、失敗すれば自身ではなく周囲の責任となる。 他者に認められるために行動する。 他者に迷惑をかけないために行動する。 他者が求める、理想の宗家の人物として成長していく。 現代風に言えば、周囲の望むいい子ちゃんとして大人になっていく。行

        【考察】西家の姫

          『烏の緑羽』スピン考察

          阿部智里先生が、装丁にもこだわりを持っているのは有名な話ですよね。 明言はされてないので、あくまでわたしの推測した『烏の緑羽』の装丁について。 スピンの色が特徴的だと感じたので、八咫烏シリーズはじめ日本の歴史小説や和風ファンタジーを読む際に役立つ『定本 和の色事典』(視覚デザイン研究所)を引いてみました。 おそらくこれだろうと思われたのは「壺菫(つぼすみれ)」 でした。 まぁびっくりしましたよ。 薄青と表記されると、現代日本人の感覚ではおそらく 水色やスカイブルー を

          『烏の緑羽』スピン考察

          八咫烏シリーズおたく

          2016年春、書店で表紙買いした『烏に単は似合わない』(文庫版) がすべての始まりだった。 手に入れられるだけのシリーズ本をすぐに揃え夢中になって読んだ。新刊発売を心待ちにし、新作が出るまでに何度も読み返し、気になるところを書き留めてきた。 その熱量を長年にわたり間近で見ている娘が、発信することをすすめてくれた。 ひとりでは抱えきれない「仮説」を打ち明けた八咫烏仲間(19)のママさんにもすすめられた。 初めての note なので仕様もよく分からない。 不安しかない。

          八咫烏シリーズおたく