新型コロナ対応の緊急支援策をざっくりまとめてみた‗2020/3/18時点

金融支援策情報が日々アップデートされておりキャッチアップに苦労していたため、現時点での情報をまとめてみました。
 ラフにまとめているため、ステータスの変化や引用誤り等あるやもしれません。
 あくまでもベンチャー企業経営者、財務担当者の方向けの参考資料としてご覧いただき、最寄りの中小企業支援センターや金融機関、政策金融公庫様へご相談くださいませ。

一言でまとめると

A.新型コロナ影響で売上が前年に対して5%以上下回っているか、資金繰りが悪化(1年以内に資金ショート)しているなら、つなぎの運転資金融資を実行できる可能性がある

B.保証協会の信用枠をもらう、政策金融公庫から直接借りる、の2プランあるが、両方とも検討する価値はある

C.直近の売上実績が前年割れしていなくても、3月以降の業績が厳しく前年割れ見込みなら①③が実行できる可能性がある。まずはご相談を。

D.売上が前年割れしていなくても資金繰りが厳しい時は⑤か⑥。とにかく諦めない。

【東京都信用保証協会】

①新型コロナウイルス感染症対応緊急融資

・融資条件:「最近3か月間の売上実績」又は「今後 3 か月間の売上見込」が 令和元年 12 月以前の直近同期と比較して 5%以上減少
・保証枠:一般枠
・融資限度額:2億8千万円
・融資期間:最大10-15年
https://www.cgc-tokyo.or.jp/leaflet/cgc_shingatakoronakinkyuyushi_leaf_2020-3.pdf

②セーフティネット保証4号の概要

・融資条件:当該災害の影響を受けた後、原則として最近1か月の売上高等が前年同月 に比して20%以上減少しており、
かつ、その後2か月を含む3か月間の売上高等が前年同期に比して 20%以上減少することが見込まれること。
・保証枠:特別枠 100%保証
・融資限度額:2億8千万円
・融資期間:要相談
https://www.meti.go.jp/press/2019/02/20200228001/20200228001-1.pdf

③セーフティネット保証5号の概要


・融資条件:『指定業種』に属する事業を行っており、最近3か月間の売上高等が前年同期比で5%以上減少。ベンチャーは対象になる業種が少ないかもしれない。
※時限的な運用緩和として、2月以降直近3ヶ月の売上高が算出可能となるまでは、直近の売上高等の減少と 売上高見込みを含む3ヶ月間の売上高等の減少でも可。
例)2月の売上高実績+3月、4月の売上高見込み
・保証枠:特別枠 80%保証
・融資限度額:2億8千万円
・融資期間:要相談
https://www.meti.go.jp/press/2019/03/20200311007/20200311007-2.pdf

【日本政策金融公庫】

④新型コロナウイルス感染症特別貸付


・融資条件:最近1ヵ月の売上高が前年または前々年同期に比し5%以上減少していることまたはこれと同様の状況にあること。
・直接貸付、実質無利子
・融資限度額:3億円(向こう1年間で不足するであろう資金の充当)
・融資期間:最大15-20年
https://www.jfc.go.jp/n/finance/search/covid_19_t.html


⑤経営環境変化対応資金(セーフティネット貸付)

コメント:幅広く条件が用意されているので、資金繰りに本当に困っているなら相談してみる価値あり。
・融資条件:直近3ヵ月の売上が5%減少、赤字継続・あるいは拡大、資金繰り悪化など様々
・直接貸付、~3%の利子あり
・融資限度額: 7億2千万円(向こう1年間で不足するであろう資金の充当)
・融資期間:最大8-15年
https://www.jfc.go.jp/n/finance/search/07_keieisien_m_t.html


⑥【参考】資本制ローン 

参考までに掲載しておきます。
https://www.jfc.go.jp/n/finance/search/shihonrtg.html

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