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書くことが好きな自分と、書くことが好きでいたい自分

どっちもあるんですよね、自分の中に。

文章を書くことは、まちがいなく好きなことです。じゃ、純度100%で好きだから書いているかというと、そんなことなくて。「文章を書くことが好きでいたい」気持ちもあります。

今まで書いてなかったけど、noteをきっかけに文章を書き始めたひともいますよね。ぼくもまさにそれで、この5年間でnoteに書いた量は、それ以前の総量より多いんじゃないかと思うほど。noteで毎週投稿を続けているうちに、どんどん書くことが好きになって。寝る間も惜しんで書いた時期もありました。

絵を描くのが得意な反面、文章を書くのが苦手でした。苦手というか嫌いだったと言ってもいいくらい。だから、そんな自分が「書くことが好き」になれて嬉しかったんです。自転車に初めて乗れたときの感覚に近いかも。自分が大きくなれたような、どこまでも行けるような高揚感。あの、ふわふわした感覚、ちょっと懐かしいです。

むかしは書きたいという気持ちだけでキーボードを打ってました。いまは書かなきゃ、と思うこともあります。動画配信やウェブマンガなど、気軽に見れるコンテンツが増えたから、書くこと以外の誘惑が多いんですよね。見てるといつの間にか時間が溶けてるし。

書きたいときだけ書けばいいじゃん、と言うひともいるでしょう。でも、書くことから離れると、好きじゃなくなりそうで怖くなるんです。書かなくても満ち足りてしまったら嫌だな、という恐れ。だから、日常の中に少しでも「書く時間」を取っておきたくなるのかも。

あーでもない、こうでもないと悩みながら文章を書いてるときって辛いですよね。1時間で数行しか書けないと、「ドラマ一本見れたじゃん!」と後悔することもある。2000字近くも書いたのに、結局まとまらなくて下書きに塩漬け、なんてことになったら目も当てられない。そんなときは、文章を書くのがめんどくさく感じます。

それでも書き続けるのは、文章を書くことを好きでいたいからです。「好きこそ物の上手なれ」という言葉がありますが、そうも言ってられない瞬間がある。嫌いになりそうな気持ちに抗うように、もがくしかないときがあります。

デザインがそうでした。もうやめようかと、何度か思ったことがあります。実際、半年近くデザインから離れたときもありました。それでもまた戻ってこれたのは、デザインが好きでいたいという気持ちのおかげです。

どんなに好きなことでも、常に好きではいられないんですよね。嫌になったり気が向かなかったりしながらも、そこから離れられない自分を確かめていく。そうすることで、好きな気持ちがより深まっていく気がするのです。


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