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行いの連鎖 #7(そのゴミは誰のゴミ)

2日目。
塊は2つに。


ビール、ジュースの空缶
ストック 
ブーツ
エトセトラ エトセトラ

レジャースキーのなれの果て
登って 
滑って
食べて 飲んで 
きちんと捨てて。
また登って 滑って
あー 楽しかったね。
また来ようね。

私は
自邸のアプローチに放たれたゴミに目を落とし
数十年前のスキーをする子どもに
自分の姿を重ねるのです。
私はスキーではなかったけれど、
父に連れられてよく市営のプールに行きました。
そこでは飲み物や食べ物もあって
それはそれは楽しい思い出です。

このゴミは私のゴミだったかもしれない。

そんなことをちらと考え
人の行為が
どこかでねじれて
その行為を拾った誰かが
泣くのか
笑うのか
どうする
何を思う。

折り重なった缶のひとつひとつが
その行為を渇望しているように見えた。

美しい行いが連鎖して欲しい。




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