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藍羽放浪記・・・12ページ目【小説】
あれから、20分くらい経っただろうか。
少し落ち着いた僕は、ゆっくりと顔を上げる。
どうやらカウンターに突っ伏してしまっていたらしい。
辺りを見回すと、先程まではカウンターに置いていなかったアロマキャンドルとグラスに入った水が、僕の近くに置かれていた。
(そうだ。夏希は…)
探そうとした僕だったが、探すまでもなく1つ席を開けた隣の席で袋を片付けていた。僕のこの症状自体も慣れたものではあるけど、
藍羽放浪記 4ページ目
2024年3月18日
今日は海の中に入った。
こちらの世界の海は場所によっては海底を歩くことができるらしい。
水中でも呼吸ができるのはとても不思議な感覚がする。
海の中独自の文明あるようで、龍宮城?のようなものや地上と同じように街や村があったりする。
そして一つ気になった街?があった。
それは、僕が向こうの世界で過ごした街と瓜二つの街があったこと。僕の家ももちろんあったよ。
何より奇妙
藍羽放浪記 3ページ目
2024年3月12日
今日は大きな街の一角にあるこのレストランで日記を書くことにする。
街の名前は「eòlas」
調べてみたら元の世界のスコットランド・ゲール語で「知識」という意味の言葉らしい。読み方は分からん。なんでも「創作者の知識と夢が創り出した街」ということらしくて、物書きやイラストレーターが好きそうな「ファンタジー感」が街全体に現れている。
そのせいか、街ゆく人々は知ってる単語で言うな
藍羽放浪記 1ページ目
2024年2月27日
この異世界旅行にも慣れてきた今日この頃。
僕はいつぞや、宿がなくて困っていた時に助けてもらったこのカフェで今日の日記を書いている。
こうやって電子媒体で文字を書くのは、後々データのコピーや誰かとの共有をするのに都合はいいけれど…
ペンと紙を使って書く方が僕的には好きかなぁ。と思ったり。
持ってない訳では無いけど、ペンはそろそろインクも切れそうだ。
何かいいペンがあればいい