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RKプレゼンツの大作を経て,完璧な布陣によって負けのない勝負で臨んでいたら,結局,息子の悲しい表情を招く始末である

負けがないが,勝ちもない

どうしたら,息子の希望が叶うのだろう???どん詰まり

そんな風に,午後を過ごしていたら,突如珍しく弟からの電話

都外に住む弟は,なんとなく最近ちょこちょこ会う機会もあるけど,ほとんどマメな連絡があるわけではなく,音沙汰ないのが元気な証拠な具合でそれぞれ暮らしている

年に数回も会わないようなときもある

転勤族で,転校するたびに友達と離れるので,遊ぶのは弟だけ,弟はゲームを通じて友だち作りが上手そう,っていう感じで,しかし,弟が中学校までしか一緒に暮らしていないのだよなー

それでも,人生の随所で支えて(?)くれるような,自然にいる,まさにきょうだい

偶然,仕事で近くに来ていた,というのが昨日だった

予め予告あればともかく,あと15分後位でつくから寄ってよい?という急な連絡に,いいよーと答えられる偶然(偶然,自宅にいられる時間帯だった)

夏休み中のおいっこがいれば会おうかなーと思ったけど,図書館に行っていたところだった

姉の自分裁判談義に付き合ってくれながら,ようやく息子帰宅

いつもより少し早いお迎えなかんじで,幼稚園の2人も迎えにいって合流

「今日誰かいるかもしれないから,早く帰ろう~」「○○おじさんじゃない!?」

たまにしか会わないなりに,幼児たちの認識にも刻まれる存在感

不思議だよねぇ

母の弟というだけで近く想える関係

ふたりでおんぶに抱っこに汗だく,腰痛必須に痛めつけられる弟・・・

そうやって甥っ子姪っ子をかわいがってくれる仲

本当に小さいころはイジメていたような気もするけど?(かわいがり)

宿題やレポートを手伝ってあげる(替わりにやってあげる)優しいお姉ちゃんだった私は,ずいぶんかわいがってきたはずだもの

仲良し姉弟だと思う

いつの間にか波乱万丈ながらもたくましく生き抜き常識的感覚も備えて穏やかに話を聞いてくれる,自慢の弟なのである

何の約束もなくても,ちょっと寄った短時間でも,会うことが叶う近さ

親子ならばもっと近くていいはずなのに,息子にとって,父は遠い

離婚して来春で10年というとき

もうとっくに失われていてもおかしくなかっただけに,これまでの関係が奇跡だったか

それは日本がそういう国だから,でいいのか

まるでまた離婚するかのように,片親を失おうとする危機に立つ息子

息子にとっての親の離婚は今直面している

私の離婚は,とっくに過去のものとして,「ネタ」になっている

この差に悩むことになるとは,想像もしてなくて,いや,しかし冷静だ

もっと余裕がなかったときも確かにある

離婚届を出したときだけではなく,その後もしばらくは,離婚がくすぶっていたときもたしかにあるかもしれない

過去のものと言い切ったって,実はほんのちょっと前のことかもしれない

養育費も面会交流も息子のためだから,一歩も引くわけがなくて,だから,むしろ追い詰めることになっている

気づけば,養育費はもらっているけど,子どもが別居親に会っていないケースに該当している

会わせていないわけではないから,心は軽やかだ

もっと会うべきだ,というほどは思っていなくて,会っていいよね,会いたいよね,というくらいだから,実は現状の痛みは,息子ほどは思っていない

もう会わなくていいんじゃないの?とも言えてしまうのである

もちろん息子は否定する

もう忘れた方が楽じゃない?

忘れるには遅すぎる,という答え

じゃあ3歳で離婚したとき,それっきりの方がよかったのか?

それでも遅い

うん。無理だよねぇ

今度の意向調査の調査報告書がひとつの区切りである

審判の取下げという手段がある

これを様子見ながら,応援しよう

息子と,そして,パパを

本当に,愛情いっぱい息子を想ってくれてはいるようだ

いろいろ勘違いもあるし,自滅していると思うけど

私は妨げないだけ

仲良し姉弟だと,適当でも会える

油断できる仲

親子もそれぐらい適当でいいはずなのだ

裁判を申し立てて,たくさんの書面を書いて,裁判官に判断してもらわないと会えない(裁判官の判断があっても会えない)って何だこれ

日本よ,息子を泣かせるなよ

憤り半分,弟が慰めてくれるから,大丈夫な気もするのだった


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