#7 Sphery Rendezvous ファイナルDay1
始まるのが待ち遠しいのに、いざ始まったら終わってしまうのが嫌で、でも終わりは次を始めるために必要なことで、それならと少し嬉しく思えて。
そんなライブ、そんな待ち合わせ。
BUMP OF CHICKEN TOUR 2024 Sphery Rendezvous
2024/12/7(Sat) @東京ドーム
東京へ
関東在住ではないため新幹線で東京へ。
ま~だ~静岡~♪と思っているうちに到着。速い。
昼食を済ませ、山手線が見当たらず鉄ヲタの友人にLINEで道案内させ(ありがとう)、なんとか宿へ移動。道中ニコルを落とさないように気を付ける。
出発が遅かったぶんあまり余裕はなく、荷物をおいて一息ついたらすぐ、ワクワクを全身から出しながら会場に向かった。
東京ドーム
いざ、ドーム。
人が…!!多い…!!流石5万人…!!ニコルもたくさん!!
フォトスポットも物販の入り口も見当たらない。凄まじい。
混雑がとてつもないのと寒いのとで早めに座席へ向かった。
1階席3塁側。すなわちチャマ側。\いぇい/
同じ1階席でも真正面だった名古屋ドーム公演のときより恥ずかし島が近い!やったー。
そして「東京ドーム何個分」の表現を人生20年目にして初めて理解した。20年目で理解できたのは早い方だろう。もっといい例があっただろと常々思っている。
セトリ
1.Sleep Walking Orchestra
2.Aurora
3.なないろ
4.車輪の唄
5.記念撮影
6.青の朔日
7.strawberry
8.飴玉の唄
9.メーデー
10.レム
11.SOUVENIR
12.アカシア
13.クロノスタシス
14.木漏れ日と一緒に
15.天体観測
16.窓の中から
アンコール
17.虹を待つ人
18.スノースマイル
開演
暗転し、OPが流れる。(知っている限りの)これまでのライブに比べてOPは短く、早い段階で4人がステージに揃う。
いつもどおり藤くんがギターを掲げ、開演。文字に起こすと恐ろしく淡白になってしまうのだが、既に大興奮だったし、何一つ見逃さず聞き逃さず持って帰ろうと必死になっていた。
1曲目は本ツアーおなじみのSleep Walking Orchestra。楽しい。
曲の終わりと同時にスクリーンに”BUMP OF CHICKEN” ”Sphery Rendezvous”のロゴが映し出される。証明の消えたステージから藤くんの「こんばんはBUMP OF CHICKENです」が聞こえる。毎度のことだが、始まってしまった嬉しさと寂しさで何故か泣きそうになる。
Aurora。前奏では放心状態だった。「もうきっと多分大丈夫」で何かがこみ上げてきて、泣いていた。
爪を立てて手を握り締める仕草に、本当に涙が止まらなくなった。
泣きながら全力で音楽を受け止めた。
ラスサビ前の「会いたかったぜー!」もね、ほんとありがとう…。
なないろ。PIXMOBが色々な空を見せてくれる。
転んだ時の起き方も知っているし、失くせない記憶は雨が降るときまでいつも鞄の中にいてくれている。そんな大切なことをすぐに忘れてしまうけれど、BUMPが思い出させてくれるから無敵だと思える。
いつもどおりチャマのMCが入る。おかえり!
暑すぎるベルーナドームに始まり12月の東京ドームファイナル、あっという間…。ヒロからは終わるのが寂しい話。
(終わるのが嫌なんて、そんなのは俺が一番思ってる!という藤くんの声が聞こえる気がする。気のせいか。)
今回初めてライブで聴けた、車輪の唄。特徴的な前奏のヒロのギターが好き。全体的にもヒロのギターアレンジが多かった気がする。
自分にとって大事な人が、必ず会おうと言ってくれるの、心から安心する。離れてしまう寂しさは大きすぎて打ち消せないけれど。思っているのに私からは言葉にして伝えられないけれど。何が言いたいか、車輪の唄は名曲だということ。
途中の「君を探してた4人組だ」、あれ嬉しすぎるからやめてほしい(やめないでほしい)。
記念撮影。1番Aメロで藤君が耳に手を当て私たちを促す。木霊のようなコーラスを返す。
紙飛行機、コーラ、レンズ、シャッター、丁寧に手振りでも伝えてくれた。鍵とレシートと本音を一つずつ数えて、ポケットにつっこむ仕草が、とても優しかった。
青の朔日。この曲もPIXMOBが本当に映える。視界を照らした、青く青くどこまでも。
急な余談。
ファイナルは他公演よりアットホームな空気感だった。曲間のリスナーの叫び(「藤くーん」「ありがとうー」)も多かったし、4人もそれに応じてくれていた。MCも緩めだった。ファイナルはファイナルしかないんだな。こんなの知ってしまったら毎度ファイナル応募しなきゃいけないね(^^)
藤くんのMC。
チャマとヒロに言われちゃったよと言いながら、優しく語ってくれた。
「終わるのが嫌でだらだら喋ってるけど、大人なのでね、次の曲やります」と笑いながら宣言。
宣言から2秒もしないうちに、ハンドマイクのまま、strawberryが始まった。
音圧。ハンドマイク最高。
朗々と…という表現が正しいかわからないが、音源とは異なって伸びがとんでもなくて、寄り添う超えて抱擁。語彙力不在。
ドームが真っ暗になる。ありがとうの声も止んだ。
徐々にステージが暗く赤く照らされる。飴玉の唄。
まさか。聴けるのか。心も体も震えた。苦しいぐらい突き刺されたような、初めてこの曲を聴いた時のような感覚に襲われ、涙が止まらなかった。
通信の音声が聞こえる。「…mayday, mayday, mayday…」
星の鳥が流れ、4人が恥ずかし島へ歩いてくる。チャマが手拍子を誘導する。
メーデー。「でっけー声聞かしてくれ!」で始まる声出しタイム。最高!
腕振りまくったよ。叫んだよ。この曲本当に本当に大好きだよ。
レム。バンドバージョンにアレンジされてて、かっこよかった。チャマが頭ぶんぶん振ってた。
MCでのメンバー紹介。チャマの進行に観客が「お~?」と煽りを入れる。ヒデちゃんの紹介にはかなりのパワーが必要だったらしい、3回分の「お~?」と拍手の後に名前が呼ばれた。面白かった。
ヒロが全国周っておいしいもの食べた話をしてくれたのだが、藤君に「楽屋で練習してたまんまじゃん」と突っ込まれ撃沈していた。ニヤニヤ藤君と照れヒロ。アットホームだ…。
キター!ヒデちゃんから始まる曲、SOUVENIR!
3回目のライブともなればクラップも声出しも完璧でございます。楽しすぎ!定番のとびきりのリボンかけるジェスチャーも素敵だった!
4人がステージに戻り、私の大好きなアカシアが始まる。
「君と僕の歌だ。声出せるか。」出せるよ、出すよ!
歌詞替えがあった気がするが興奮で覚えていない。とても素敵な歌詞替えだった。
ラスサビでPIXMOBが赤と白に染まるのは、きっとモンスターボールの色なんだろうな。ここに来れて良かったと改めて思う。
暗くなったステージから藤君が言う。「この曲を書いてよかったと思う時がある。それが今だ。ありがとう。」
こちらこそ、ありがとう。
Irisから3曲続けて。クロノスタシス。
ステージの光が綺麗だった。
完全な余談。私の解釈にはなるが、邂逅は命との別れに涙して、その苦しみを抱えて生きていく決意をしているように感じる。対してクロノスタシスは命との別れに抱く悲しみや後悔を隠して笑って生きている人間を描いているように思える。時計の針が止まってしまったかのような感覚に、行き場のない寂しさを感じる、人間らしさが切ない。
木漏れ日と一緒に。Irisの中では一番聴きこんでいなかったが、ライブで歌詞を一つ一つ受け止めて、見事に落とされた。
ギルドのように頑張る人間を唄った後の、最後のコーラスが明るくて、なんだかBUMPらしいなと思う。説明はできない。
天体観測だ!と思ったら!
藤:「「イマ」というほうき星 君と二人追いかけている!」
客:\おーいぇーいぇー あはーん!!/
…
藤:「…私の期待値が高かったのだろうか」
「「イマ」というほうき星 君と二人追いかけている!」
客:\\おーいぇーいぇー あはーん!!//
…
藤:「…私の期待値が高すぎるのだろうか!」
「「イマ」というほうき星 君と二人追いかけている!」
客:\\\おーいぇーいぇー あはーん!!///
煽られた!楽しかった!銀テ取れなかったけどスタンドにも出してくれてた!最高最高!
「最後の曲です、今日は本当にありがとう」
窓の中から。ラストが声出し多めで嬉しい。
BUMPが『18祭』の楽曲を担当した年、私は18歳だった。参加はしていないがテレビで聴いて、なんて良い歌詞なんだよと思い、受験勉強の傍ら家で熱唱していた。
一緒に歌った。音楽をすべてで感じた。
アンコール1曲目、虹を待つ人。
チャマが恥ずかし島まで全力疾走してきたり、ラスサビの声出しのところで藤くんの「叫べ東京!」があったり、既に16曲演奏したバンドの勢いじゃないよマジで!!ライブの虹を待つ人最高過ぎるよ!!
最後はスノースマイル。
出だしの「ふ」がため息のようになり一度曲がとまる。
アカペラだった。Aメロの1節分くらい。静かなドームに藤くんの歌声だけが響いていた。
PIXMOBが真っ白な雪景色を作り出す。藤くんの「ラララ」と観客の「スノースマイル」の掛け合い。幸せ、だった。
藤くんのMC。
私たちがどこにいてもBUMP OF CHICKENの音楽は飛んできてくれると。そんな音楽をずっと続けていきたいと。言葉にしてくれた。
あと最後に投げたタオルに指輪がひっかかってほつれてしまったらしく、受け取った人に謝っていた。価値あるほつれだ…。
やっと書き終えた。
とにかく全身で音楽を享受できたライブだった。
先日「藤原より」と題されたメッセージが各種SNSで公開された。
感無量で、いいねを押すことしか出来なかった。
こちらこそ、
いつかまたあなたに会いたいです。
また会えるでしょうか。