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こんな時だからこそ! Netflixで観られる、おすすめ映画50本【こがけんのオー!エイガー(2/3)】

前回からNetflixより、目に入った作品を片っ端からピックアップするスタイルでお届けしている〝Netflixで僕が面白いと思う映画50本〟。第二弾となる本日は、20〜36本目まで紹介します。

〝ほっこり〟中心だった前回記事に比べるとちょっぴりヘビー目な映画も盛り込んでありますが、観たい映画選びの参考になりますように!

※2020/3/5時点の情報のため、今後配信終了になる作品もあるかもしれない点はご注意ください

前回記事(1〜19本目)はこちらから。

▼ハラハラしたい!

『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』

(2002年 ‧ ドラマ/クライム ‧ 2時間 21分)

『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン(できるもんなら捕まえてみな)』がタイトルの、実話に基づいた本作。『ギルバート・グレイプ』から始まるディカプリオ〝キラキラ期〟(と僕は勝手に言っている、いわゆるイケメン推し期)の集大成と言え、『スティング』のロバート・レッドフォードよろしく若くてモテまくりな詐欺師を演じている。

家庭の事情から「お金があればあの幸せな日々を取り戻せるはず!」 と信じて詐欺師の道をひた走るディカプと、クリストファー・ウォーケン演じる父親のシーンはとくにいい。FBIに追われつつも、ディカプは幸せな日々を捕まえることができるのか!?


『裏切りのサーカス』

(2011年 ‧ ドラマ/ミステリー ‧ 2時間 7分)

イギリスの秘密諜報部〝サーカス〟の男たちを描いたスパイもの。原題は『ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ』(カッコよくない? ティンカー、テイラー、ソルジャーは劇中では諜報部員のコードネームのことで、元ネタはマザーグースの童謡。邦題とはずいぶん印象が違う)。

華々しく描かれることの多いスパイ映画だが、本作では人の裏側を探ることに身を捧げた男たちの滲み出る悲哀が描かれる。ゲイリー・オールドマン演じる元諜報部員ジョージ・スマイリー(全く笑わない)の職人感はゲキ渋! 

「1度目、あなたを欺く。2度目、真実が見える。」のコピーの通り、この手の映画の中ではかなり難解。ただ、2度観る価値はあり!


『ゴーン・ガール』

(2014年 ‧ ドラマ/ミステリー ‧ 2時間 29分)

〝思ってたのと違う〟ムービー。主人公の妻の失踪事件のはずが…。映画後半、妻視点の物語が展開しはじめたときの「え? なに? これってホラーじゃん!」感(ちなみに、よくジャンル分けでサイコスリラーってあるけれど、スリラーって言葉がわかるようでわからない気がして、僕はひっくるめてホラーって言っちゃいますね。その方が伝わるような)。

〝サイコパス〟と聞いてもいまいちイメージできない人は、この映画を観て! ここに良いお手本があります!!


▼ハラハラしたい! (ホラー耐性ある人向き)

『バード・ボックス』

(2018年 ‧ ドラマ/スリラー ‧ 2時間 4分)

Netflixオリジナル映画。見えない恐怖(というより見ちゃダメな〝何か〟)からの逃避行ホラー。音を出したら〝何か〟に襲われてしまう映画『クワイエット・プレイス』と比較せずにはいられない(いや、そもそも続編でもない限り作品を安易に比較するんじゃないよとは思う。ただ、似てる設定でどちらも同じ2018年公開作だったりで、ガマンできず)。

個人的には、その〝何か〟に実態をもたせていない点で『バード・ボックス』に軍配! 『クワイエット〜』(ちなみに続編が3/20に全米公開)と見比べて、共通点を探すのは楽しいはず!


『ゲット・アウト』

(2017年 ‧ ミステリー/スリラー ‧ 1時間 44分)

アフリカ系アメリカ人の元コメディアン、ジョーダン・ピール監督による作品。アメリカのスタンダップコメディアン(Netflixで沢山ライブが観れる!)って、よく人種差別をテーマにした自虐ネタで笑いを取るんだけど、この話の核にあるのはまさにそれ。まるで自虐ネタの笑えるホラ話から生まれたようなホラーになっていて、なおかつこれがしっかりと怖い!

キレ味あるストーリーと抜群の映像センスで引き込まれ、数々の伏線回収(観賞後にサイトで調べるのが楽しい案件)も気持ち良い。映画の将来を担うであろう新世代監督の誕生を世に知らしめた本作は、第90回アカデミー賞脚本賞を受賞(次作『us』も最高です)!


『新感染 ファイナル・エクスプレス』

(2016年 ‧ ドラマ/ゾンビ映画 ‧ 1時間 58分)

近年の韓国映画の素晴らしさを語るのに、避けられないのが本作。ハリウッドの大作に全く引けを取らないクオリティのゾンビパニック映画!(というか、このインパクトの強い邦題をつけた人、天才だろ。原題は『釜山行き』だからね)。

見どころはなんといっても、ガタイの良い乗客役のマ・ドンソク!!!!!! その漢らしさと腕っぷし、愛らしい笑顔に魅了されること間違いなし。死亡フラグ(この人、死んじゃうかも予測)を裏切っていく展開も素晴らしい!


『アメリカン・サイコ』

(2000年 ‧ ドラマ/スラッシャー映画 ‧ 1時間 44分)

傑作!80年代のアメリカで〝ヤッピー〟と呼ばれていたイケイケサラリーマン男の狂気を、当時の社会の歪みも交えて皮肉たっぷりに描く。男たちの過剰な承認欲求からくる〝しょうもなさ〟を血みどろサイコホラーエンタメ作品として昇華させたのは、監督メアリー・ハロン&脚本グィネヴィア・ターナーの女性タッグ。その生態をバッサリとぶった斬る様は痛快としか言いようがない!

異様なほどの緊迫感なのにひとつ間違えば笑っちゃう〝名刺交換シーン〟は、後世に伝えるべき、まさにしょうもなさの極み!!(僕は爆笑した)。 クリスチャン・ベールの演技がサイコー!


『サバハ』

(2019年 ‧ スリラー/ミステリー ‧ 2時間 2分)

Netflixオリジナルの韓国映画。イ・ジョンジェ演じるパク牧師が、ある新興宗教を追っていくうちに恐ろしい事実に辿り着くミステリーホラー。

…ん? 頭の切れるイケメンが得体の知れない団体の真相を暴くだと…!? それって、まるで山田のいない上田だけの『TRICK』じゃないか!(山田がいなけりゃ、それは『TRICK』じゃないという意見もあるよね)。

オープニングはかなり怖いものの、基本的にミステリーや謎解き要素がメイン。ただ、中盤と終盤にも激こわポイントがあるので心して観るように。バラバラなエピソードがパズルのように合わさって新事実が浮かび上がったときの〝キター!! 感〟は格別!


▼ヒリヒリしたい! (ヘビーなバイオレンス含む)

※こんなときにこんなストレスフルな作品を薦めやがって! という人は観ちゃダメ。あくまでヒリヒリしたい人限定

『デトロイト』

(2017年 ‧ ドラマ/ミステリー ‧ 2時間 24分)

1967年のデトロイト暴動(警官のアフリカ系アメリカ人に対する不当な扱いに耐えかねた人々による暴動。死者も多数)の最中に実際に起こった事件を映画化。本作は、暴動の混乱に乗じて自身の差別感情を爆発させた若き警官クラウスが、閉鎖された空間で被疑者たちを不当に脅迫し続ける、ヘビーでストレスフルな映画なのだ!

差別がいまいちピンと来ない皆さん! 仕事場という閉鎖された空間で、マウントされたりパワハラされたりした経験は誰しも少なからずあるはず。世界には、不当な理由でそんな思いをし続けている人たちが沢山いるということを忘れないで欲しい! 少なくとも、これを見れば忘れられなくなるはず! 50年経った今もこのストーリーは形を変えて続いている。観る価値あり!


『ジャンゴ 繋がれざる者』

(2012年 ‧ ドラマ/ブラックスプロイテーション ‧ 2時間 45分)

『デトロイト』を観たあとにぜひ観てもらいたいのが、観賞後にスカッとすること間違いなしの『ジャンゴ』!〝差別〟がテーマの作品はシリアスになりがちだが、タランティーノ監督にかかればバイオレンスたっぷりのエンタメ仕上げに。

ディカプリオの徹底的なヴィラン(悪役)っぷりはもちろん、歯医者役のクリストフ・バルツ(『イングロリアスバスターズ』で腹立つ顔で「ショ・シャ・ナ」って言ってた軍人って言うと分かる人もいるかも)の存在感のデカさよ。個人的に、この中で一番悪いヤツは奴隷長役のサミュエル・L・ジャクソンのような気がする。同じ境遇の人間から搾取するのって、余計にタチ悪いよね〜。


『ローン・サバイバー』

(2013年 ‧ ドラマ/スリラー ‧ 2時間 1分)

アメリカ海軍特殊部隊ネイビー・シールズ史上最大の悲劇といわれるレッドウイング作戦から、ただ一人奇跡の生還を果たした元隊員マーカス・ラトレルの手記『アフガン、たった一人の生還』を映画化。部隊の特殊な訓練をかなり忠実に再現している点でも注目される本作だが、とにかく観ていて痛い…! 戦闘中「うぉー!」と叫びながら闇雲に走ったら奇跡的に無傷! というのがフィクション感満載の戦争映画だとするなら、よりリアルな隊員の状況判断と行動、そして痛々しい描写を貫くのが本作なのだ。

戦争映画が嫌いな人には無理にオススメしないが、最後まで〝生きる〟ことを諦めない屈強な男たちの強い意思が、無慈悲な戦争の悲惨さを観る者の脳裏に色濃く焼きつける良作!


『フューリー』

(2014年 ‧ ドラマ/アクション ‧ 2時間 15分)

第二次世界大戦が舞台。〝フューリー〟とはアメリカ製シャーマン戦車のこと。本作の凄さはなんといっても、当時敵対していたドイツ製ティガー戦車の本物(6台しか現存しない)を使った戦闘シーン! 火力、防御力、サイズなどのあらゆる面でシャーマン戦車より圧倒的に優位だったティガー戦車。デビッド・エアー監督が「1台のティガー戦車に対して、連合軍のアメリカ製シャーマン戦車が4~5台で対抗する必要があった」と言うように、劇中でも1台のティガー戦車に対して4台のシャーマン戦車に乗ったアメリカ兵が、まるで特攻のようなテンションで突撃するシーンがある。この情報をふまえて観れば、緊迫感4割増で楽しめるはず! 

戦車の中のやりとりも印象的な本作。生死の運命を共にする兵士たちは、まるでひとつ屋根の下に暮らす兄弟のようでもある。


▼SFが観たい!(下に行くほど本格派)

『チャッピー』

(2015年 ‧ クライム/SF ‧ 2時間)

とにかく可愛いいんですよ〝チャッピー〟が! チャッピーは人間の知性を模した人工知能を搭載する(見た目はゴリゴリの戦闘)ロボで、最初は純真無垢な赤ん坊状態。それがいろいろあって、三人のギャングに育てられる『スリーメン&ベビー』ならぬ『スリーギャング&ベビーロボ』な展開に。

三人はチャッピーに強盗の片棒を担がせるなどヒドいことをやらせるも、互いに心が通じていく……いやいや、早々にチャッピーに親心を抱いてる身としては、これをどんな感情で受け入れたらいいの!というハートを掻き乱される面白さあり!! 

ちなみにギャングの一味のニンジャ役を演じているのはニンジャという実在のラッパーです。


『ブレードランナー2049』

(2017年 ‧ ファンタジー/ミステリー ‧ 2時間 44分)

名作『ブレードランナー』の35年ぶりの続編。相当なプレッシャーの中、こんな名作が生まれると誰が思っただろうか? いや、ない!(デジャヴ)。

前作同様ハリソン・フォードが出演するも、今回の主役はライアン・ゴズリング演じるレプリカント(アンドロイドのこと。ちなみに物言いたげな無表情演技はライアンのお家芸)。

前作は人間であるデッカード(ハリソン)の視点から(ただしデッカード=レプリカント説もあり)、今作はレプリカント側の視点から描くことで、2作品が互いに補完しあい、ブレードランナーの世界を更に深く理解できるというつくり(これを思いついた監督は凄い!)。悲しみと希望が入り混じったラストは素晴らしいの一言!


『インターステラー』

(2014年 ‧ ドラマ/ミステリー ‧ 2時間 49分)

異次元レベルの超ド級スケールで〝親子の絆〟を描く、宇宙が舞台のSF(この映画の場合〝異次元レベル〟というのは決して方便ではない)。宇宙で迷子になった父親は、はたして帰ってこれるのか…。

それにしてもマット・デイモンって、本作しかり、翌年公開された『オデッセイ』しかり、『プライベート・ライアン』しかり、いつも〝取り残される〟よねぇ。きっと取り残され〝映え〟するんだろうなあ。分からないでもない。

ちなみに以前僕はNetflix主催の〝映画一言選手権〟に参加して、

この「アンタードコヤー」で優秀賞をいただきました! 景品のGooglホームをもらったのは良い思い出…。


『メッセージ』

(2016年 ‧ ドラマ/ミステリー ‧ 1時間 58分)

突然、巨大な〝ばかうけ〟(正体は宇宙船)が世界各地に現れ、軍に招集された言語学者のルイーズ(エイミー・アダムス)が彼らの未知の言語を解読していく話(『コンタクト』もそうだけど…ここを楽しめないとしんどいかも)。そして中盤以降、ルイーズ自身にまさかの異変が…! 

物語の縦糸を「宇宙人問題の解決」、横糸を「ルイーズの人生」とするならば、この二つの要素が複雑かつダイナミックに絡み合う様こそこの映画の真骨頂。(中島みゆきの「糸」で急に例えてみる)全てを見届けたあと、感動がさざ波のように押し寄せて来る…! 伏線が張り巡らされてるので、最初から集中して観るのがオススメ!

本日は以上の16本でフィニッシュ! 残りの14本はまた近日中に〜

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