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泣く子も黙らないどころかむしろお孫さんにメロメロトロトロなタイプ(KOGADOの冒険ワークショップ vol.5 早くも真打ち登場?あの人に突撃の巻)

……これアレよね、わりといつもギリギリになって編集長に「ほい、これ今週の分」と原稿渡してましたが、何気に毎回タイトル画像に文字を載せて体裁ととのえてくれてるんですよね。
これ、編集長の仕事?それともnちゃん?と、かなりだいぶ放り投げ系エッセイ『冒険ワークショップ』(略してBWS)(テレ東さんの番組名に似てて光栄)。
note担当編集長さんから、ちょっと眠くなってきた工画堂文庫に喝を!ということで始まったこの企画、今週も参ります。

(編集長:私だよ!ひれふせ!)

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浪人:
 社長、おつかれさまです。コロナの具合どうですか?
 あ、感染したの内緒でしたか?

谷逸平:
 いや、内緒じゃないですよ。
 もう、すっかり全快です!ご迷惑をおかけしました。

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 今日のゲスト:谷 逸平(たに いっぺい)さん
 言わずと知れた、泣く子も黙る(ほんとは黙らない。一回書いてみたかった)工画堂スタジオの四代目社長。先代会長はお父様で、ばきばきのデザイナー家系サラブレッド。
 でも会社の経営とか全然考えもしなかった時に急転社長に就任することになってすごい大変だったらしいです。確かになぁ。ぞっとするなぁ
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浪人:
 コロナ、結構きつかったですか?どんなでした?

谷逸平:
 多くの罹患者と同様で、発熱と喉の痛み、咳と頭痛って感じでした。熱は2日で出なくなり、咳も3日でほぼなくなりましたね。

浪人:
 ワクチンは打たれてましたもんね、まじめに。それで結構抑えられたんですかね。
 かかってみて見えたこと、なにかありました?

谷逸平:
 5類になったこともあって「ただの風邪」として医者に行ったので、抗生剤とロキソニンもらったんだけど、それで胃をやられて、むしろ敗戦処理的な胃腸痛がキツかったですね。

浪人:
 ああそうか、ちょうど5類への切りかわりのタイミングでしたね。タッチの差でギリギリアウト。

谷逸平:
 かかってみて感じたのは、かからないほうがいい、ってことかな(笑)
 まさか、3年も経って今更、コロナとは、流行遅れもいいところですよね。

浪人:
 組織の長として、感染者を出さないようにって長い時間神経使ってきて、それでも、とうとう、って感じで……いやタイミングなんかベストもバッドもないですけど。

谷逸平:
 あとね、家にこもってるとやっぱり体力落ちるんですよね~、全体的に倦怠感とか抜けにくいですね。

浪人:
 もう今はどっこも痛くない?

谷逸平:
 胃痛が残ってます。医者からは「抗生剤が抜ければ治るよ、胃薬出しとくね。」って感じ。

浪人:
 週末とかに山道とかを歩き回って、血流を促すといいかもですね。

谷逸平:
 ですね、最近、めっきり運動不足なのは自覚しているので、やっぱり、やっとかないとダメですね。跳躍が良いらしいよ。

浪人:
 庭先でぴょんぴょん飛んでください。

谷逸平:
 へい。前向きに努力します(笑)

浪人:
 えーと、……この取材は、まあ特に聞きたいこととかがあるわけじゃないのですけど。
 ここ最近どうですか?会社とか、SWDとか。
 あ! 新人はいりましたね、春に。どうですか?

谷逸平:
 まずそもそも、新人さんがうちを選んで来てくれる!ってだけで喜ばしいよね。で、その新人さんたちがガンガン活躍してくれると、周りも刺激されて好循環って感じかな。
 貴殿のチームの新人2名、どうですか?逆に。

浪人:
 ああー、冗談でもよいしょでもなく、とても優秀ですよね、とても高水準です。これ、もう何年も前から感じてますけど。ほんとに初日からガンガン稼働できます。下積みとかありえない、活躍してもらわないともったいないです。

谷逸平:
 ぜひ活躍してもらってくださいよ(笑) すべての人がダイヤモンドの原石です。磨け、磨け。

浪人:
 なんか、……私も歳とったんですかね。とってますけど。

谷逸平:
 まぁ、皆、同様に歳はとりますからね。

浪人:
 すごいみんなできる子なので、どこができないのか、何を知らないのかがわかりにくいんですよね。それがちょっとだけ怖いけど、まあそれでも、ミスっても全然リカバリー可能なので。

谷逸平:
 まかせても、舞台袖で見ていてあげないとね(笑)

浪人:
 そうそう、ピアノの発表会の親の気分でw

谷逸平:
 デザイン部の2名も優秀ですよ~。

浪人:
 ちょっと前は、私も長くやってきたプライドみたいもんがあったので、「仕事をどんどん落としてかないと」とかいいつつも、俺の方がうまくできるって思ってたけど、
 もう、正直ここ最近ははっきり「勝てないな」って自覚してます。

谷逸平:
 根気で負けていますからね(笑)
 でもね、逆も感じるんですよ、最近の子は諦め早いな、とか。ジジイのほうが根気あるじゃん、とか。

浪人:
 しつこいんですよね、ジジイはw
 あきらめか……。計算が早いのかな。

谷逸平:
 やっぱりね、やりかけた仕事は最後まで、とどめを刺さないとダメなんだよ、ということを伝えて行きたいですね。
 効率をすぐに重視するって、人材関連の会社の方が皆、一様に言ってました。

浪人:
 たぶん谷さんが社長になって、新入社員を、どうだろう100人くらい見てきたんじゃないかと思いますが、ありきたりですけど、人が変わってきてるなって感じる部分ありますか?

谷逸平:
 うーん、うちはデザイン中心の会社ですから、そっち方面の新人が多いのですが、個々人の能力、とくに絵描きさんのそれは、昔より圧倒的に上手くなってますね。学ぶ機会、ツールなど、充実しているおかげですかね。
 一方で、精神面は打たれ弱くなっている感じがします。

浪人:
 百瀬さんも言ってますね、手に入れられる見本が多いのはすごい恵まれているって。

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編集長補足:百瀬 寿(ももせ ひさし)
工画堂を彩るデジタルアート部の部長であり、取締役。
最前線でイラストを描きながら、ディレクター業もバリバリこなす。
必ず尻を拭ってくれる安心感と、どこか抜けてるゆるっと感でみんなを引っ張る。そんなボクたちの愛すべきリーダー。
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谷逸平:
 ちなみに僕が社長になったのは2000年なんで、たかだか四半世紀しか経ってないですけどね。

浪人:
 そういう変化に対して、谷さん側も変えたりするんですか?対応とか、接し方とか。

谷逸平:
 言葉使いとか、会社で準備するルールとか、いろいろな側面で変化してますよ。

浪人:
 すぐパワハラ!ブラック!って言われちゃいますもんね(実際はいわれないけど)

谷逸平:
 今じゃハラスメント・ハラスメントなんて言葉もあるくらいだけど
 やっぱり上に立つ者としては、気をつけないとね。
 あそうそう! 最近、懐かしい出会いがあったんですよ。

浪人:
 ほう、どなた?

谷逸平:
 昔々にTシャツ作ってくれた方が、23年ぶりくらいに訪ねてくれて、昔のコンテンツでTシャツ作りたいって。

浪人:
 ああ、(MARS19の)北山さんですね??

谷逸平:
 今やハリウッド映画のロゴデザインとかもするような、活躍ぶりでしたよ。(笑)

浪人:
 へえー!

谷逸平:
 「F社のバンド関係のイベントで初めてあったんですよね」とか言うので、いやいや「天罰!エンジェル☆ラビィ」の時ですよ!って言ったら、感動してた(笑)

浪人:
 はははw つまり天罰の時は、認識されてなかったんですかね。

谷逸平:
 UNDER17のTシャツ、ほとんどその方のデザインですからね。
 「当時は若くてイキってたんで、ホントすみません」とか謝られました(笑)

浪人:
 あまりそんな、イキってる風な印象はなかったですけどねw

谷逸平:
 ですね。

浪人:
 話、がらりと変わりますが、というかそろそろ締めますが。

 やはり20年前、10年前と今とだと、谷さんの目指すもののイメージって変わってると思うんですね。会社をどっちにもっていきたいかとか。
 今ってどんなことを考えて、こうなるといいなっていうのは、ありますか?

谷逸平:
 いや、昔も今も、小さいながらも世界に冠たるオンリーワンのコンテンツ制作をしているという自負は変わりませんので、自分たちの創作物で全世界に感動提供という、いわゆる理念は変わりませんよ。

 ただ、プラットホームやマーケットは目まぐるしく変わるので、自分たちの関われそうな部分を見極めながらでしょうかね。
 もうすこし、できることの範囲を広くしたいという願いはありますね。

浪人:
 なるほど

谷逸平:
 ……それにしても「天罰」の時期は楽しかったねぇ~。
 あの時代の、あの勢いのまま、走っていたらどうなってたんだろう、とか考えることはあるね。

浪人:
 勢いありましたね、今考えると、根拠もなく。でもまあ、あれがあったから今があって、あの時の選択以外はないわけですからね。

谷逸平:
 ジジイはとかく昔を懐かしむ傾向があるので、できるだけ若い人たち中心に、前を向いて行きたいですよね。

浪人:
 そうですねw
 では、最後に、読者の皆さんに向けてメッセージを。主にSWD系のファンの方が見てくれてるかな?

谷逸平:
 SWDがスタートしてもう40年になるんです。それをユーザーとして、ファンとして、支えてくださった皆様にはただただ感謝しかありません。
 時代が変わりファンの年代層も移り変わっていきますが、その方たちに少しでも工画堂スタジオのエンタメ感を伝えつづけていけるよう精進してまいります。
 より一層の応援をお願いしたく!!!

浪人:
 お忙しいところありがとうございました。

 最近イベントにあまり顔を出してないみたいですが、コミケとかに出店することがあったら、またブースに立ってくださいよ。

谷逸平:
 へ~い。
 昔のお客さんとか来てくれないかなぁ(笑)

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 コロナウィルスの残りが飛んでくるんじゃないかってヒヤヒヤしながらのインタビューでしたw

 私が工画堂界隈で働き始めたのがたぶん今から25年くらい前です。親元離れて上京したのが19歳の時なので、社会人としての生活のほとんどが工画堂で、いわば育ての親が谷社長なわけですね。
何が言いたいかっていうと、私の出来が悪いのは育てた人間が悪いってことですよ!製造者責任!w
 といったところで、今日はこの辺で。

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