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昼間から話す内容か?(KOGADOの冒険ワークショップ vol.28 街づくりプロジェクトの巻2)

北川:
 前回の続きになるけど、「街の物語」として続けていきたいというイメージがあって、物語というか世界というか。その「街」を、コンテンツ内での中心として置くのと同時に、関わる人たちの意識的にも、ユーザーさんにとっても実際的に集える場所にしたいと思っているんです。ありていに言うとコミュニティスペースですかね。

西川:
 さっきも聞いて、作りたいという意思はすごい伝わってきますが、その先になにがあるのか、何のために集まるのか、目的でしょうか。

北川:
 うーん、なんか、ただ集まるだけじゃ駄目なのかな?

西川:
 こちらの意図もそうですが、集まる理由がないと駄目なんじゃないか、とは思います。作品について語りあいたいとか、人の意見を知りたいとか。そういうのは想像できるんですけど、でもそういうのもブログとかツイッターとかでひょっとしたら完結しちゃってるのかもしれません。

北川:
 そうか。なんかもうちょっとふんわりとしたコミュニティって作れないのかな。
 作家さんが、好きなファンコミュニティとかって例えばあったとするじゃん?ゲームじゃなくって小説とか英語でもアニメでも漫画でも。そういうのって、みんながどう言うこと語ってんだろう?ってちょっとエントリーして見てみようとか、二人はあんまりやらない?

西川:
 私はあんまりやらないかもですね。

鳥越:
 私も、あんまり。

北川:
 そうか……。ひとによるのか。
 コミュニティみたいなものを作りたいなと少し前から思って、ちょこちょこと動いているんだけれど、うまくいかないんだよね。自走する、というか別に走らなくても良くて、ただ繋がっている、そこにあるだけの永続的なコミュニティ。

西川:
 そういうのは、自然発生しなかったら無理な気もしないでも。そういうものが必要だったら自然発生してるような気がしますね。

 理屈として、さっき「金曜日」さんが言ったみたいに(注:別の場所で金曜日を交えてこの話を少ししていた)、何らかのニュースとか、語らうだけのネタみたいなものっていうのが定期的に提供されるんだったら、話題ができるからみんながそこに来て話すモチベーションにもなるっていうのはすごくよくわかるんですよ。運営型のゲームとか、連載とかがあって。

北川:
 わかりやすいよね、実際いろんなコミュニティで「話すことないじゃん」ってすぐなるし。ただ、それって、サスティナブルじゃないよね。なんというか、何もしないのにそこにあるっていう場所が作れないかなというふうに思っている。そんなものは存在しえないのかね。

西川:
 うーん、やっぱりそういうものがあったら、みんなやっぱりやってるだろうし……。あと、大きなくくりで言うSNSとかがそれですよね。

北川:
 そうか、そうだね。SNSか。そうか。
 超低温なコミュニティ、でもなんでそんなもの俺が作りたいんだろう。

西川:
 そうですね。そこはちょっと気になるかもしれません。なぜ作りたいのか。

北川:
 だよね。なんでだろうな。あった方が都合がいいからかな。都合?
 というかあんまり繋がりたくない、他人と不用意に繋がりたいと思う人があんまりいないってことなのか?
 少なくとも西川さんや鳥越さんは、そんなものはあっても、あんまり見にいかないんじゃない?って思ってるってことだもんね?

西川:
 そうですね。ただレビューとかは気になったりするので、見たりはしますし、参考にするしないはあれですけども……。

北川:
 TwitterLiveで、工画堂AMAってやってるでしょ。月に1回やってるんだけど。基本的には工画堂にまつわるお話をしてるよね。俺が時々全然関係ない話をずっとしてたりするんだけど、あれは基本工画堂に纏わる話をする、そしてしゃべってる人が工画堂の人だってことで横串が通ってるじゃないですか。だから成立ってんのかな。

西川:
 だと思います。

北川:
 例えば、特に聞くとはなしにラジオ聞いてるような、あとはランチの時に話した、あれ

西川:
 「やっぱり猫が好き」?

北川:
 とかね、「水曜どうでしょう」とか。
 いや、別に私が大泉洋さんみたいになりたいってことではなく、あの空気、あの場みたいなものが作れないかなって思うんだよ。でも、何もないけどその喋っている人っていうのが面白いからっていうことなのか、それだけなのかな? なんか論点ずれてきてるな。

北川:
 Twitterのコミュニティも、あれも立ち上げた時、多分参加ルールのところに書いてあると思うんだけど、「ファンの皆さんの語らいの場にしてくださいって」書いてるんだよ。でも語らいはあまり発生しなかった。

西川:
 1人例えば、あの中ですごい活躍する人がいて、それに対してのリアクションでっていう流れになる可能性はひょっとしたらあったのかもしれないですけど、嵐でも何でも風を起こすような人がいれば……。すごい酷評する人とか。でも誰も発言しない中、一番最初に発言するのは勇気が。

北川:
 そうだよね。そう思う。
 
西川:
 反応がなかったら怖い。

北川:
 運営サイドが最初の投げかけをする、と決めてしまうと、もう運営される場所になってしまう。
 リレーみたいにするとか?次の人を指名するみたいに。

西川:
 いやぁ、あのなんでしたっけ、バケツチャレンジとかと同じで、次の人に送ったのに無視とかされたりしたら……怖くないですか?

北川:
 2ちゃんねるのコテハンみたいに、突き抜けた才能のある人がモデレータ役にならないと駄目なのかな。才能が必要なのか。

 と、なんか全然まとまってないけど、そんなこと考えてました。なんか自分の中を整理しないとだめだな。何故作りたいのか。

西川:
 ちょっとアレですけど、例えば何か新製品が出るからそれを買ってほしいからユーザーさんを囲い込みしておきたいってことなら、なんとなくわかるじゃないですか。

北川:
 わかりやすいね。

西川:
 そういう感じでもなくて、そのプレイして遊んでくれた人を集める場を作りたいってことですよね?グッズを買ってもらうとかではなく。

北川:
 こういうこと言っちゃなんだけど、そこはあんまり考えてない。ただそこに集まっている人たちっていうのを作りたい。

西川:
 それは、北川さん的には、どう都合がいい感じなんすかね。なにか目的があってそれにはそうなってると都合がいいんですよね。

北川:
 都合が良い……何かに対して都合がいい。うーん、あんまり都合は関係ないかも。何かそういうのってあった方がよくない?ってただ思ってるだけかも。

西川:
 制作者側として嬉しいっていう気持ちはきっとあると思うんですよ。それですかね。

北川:
 それはわかる。嬉しい。この作品に共感をしてくれた人たちのグループ。それかな?それなのか?


(つづく、かもしれない、ないかもしれない)

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