好きとか嫌いとか最初に言い出したのは(KOGADOの冒険ワークショップ vol.18浪人と、コウセイノウ西川氏のザツダン)
浪人:
いきなりだけど、やろかー
どんなテーマでやろうって言ってたっけw
西川真音(工画堂のシナリオライター 以下、西川):
ほんとにいきなりですねw
たしか「好き嫌い」と「良し悪し」と「共感」でしたっけ
それを聞いたのも昨日だったと思いますが
浪人:
テーマは素晴らしいんだけど、何を話そうw
西川:
なにか、とっかかりは欲しいですね
浪人:
いつも西川さんには校正とか校閲をしてもらってるんだけど、
こないだ書いたやつ、かなりギリギリの表現が多くて、
ギリギリってのは、嫌悪感をもたれたり、ネガティブに読まれたり、
このままだとやばいかもって指摘と修正を今まで以上にもらったでしょ
西川:
前回は確かにそうでしたね
今までのBWSみたいな仕事の話とか、考え方の話とか、そういう恒久的な話題ではなくて、
今現在色々な界隈で様々な意見が飛び交っている話題でしたからね
政治・宗教・野球の話はしないほうがいいなんて言葉もあるくらいですし
浪人:
うんうん
おれも営業とか広報とかの経験が長いので、ある程度その辺のセンサーみたいのは働くと、自覚しててさ
西川:
とはいえ、冒険ワークショップと名前に「冒険」が入っている企画なので
言いたいことを言う、というのも正しいかとも思っています
なので「これはダメかな? あの話題はやめておこうかな」といったブレーキをかけてしまうよりは、
まずは好きに話してもらって、そこから校正や校閲で表現を変えていく、という形がいいんじゃないでしょうか
そのために、校正、校閲を入れる人間がいるので
浪人:
炎上? を避ける、避けながら個性をいかに出すかってことになってくるんだけど、やっぱり難しいんだよね。
なんか、つるっとした文章になりがちと言うかね
西川:
表現の選び方一つで、結構印象は変わるものですからね
簡単な例で言うと「○○は嫌い」というのを「○○は苦手」と言い換えるだけでも積極的に嫌っているというよりも、受け入れるのが難しいだけで仕方ないし、みたいな印象になったり
主張の内容は変わらないように、修正時には特に気をつけているんですが……
浪人:
それってなんか、ツルッとしてない?w
おれシイタケ嫌いなんだよね!の方が、人となりがわかると言うかさ
例えが悪いかもしれないけどw
西川:
個人的には、伝えたいことが伝えられればあまりそこにはこだわらないかも
キャラクターの魅力を引き出すために、あえて強い表現をシナリオ上で使うことはありますけど
浪人:
うん、つまり、強い表現は時に魅力に繋がるってことでしょ?
西川:
もちろん、そういうケースもありますね
浪人:
表現は、丸めたり回り込んだりする事はできるかもしれないけど、
思った事や、感じた事ってできないでしょ
西川:
そうなんですよねぇ
なので、校正の時には「こういう表現ではいかがでしょうか?」と
案を出してお伺いを立てる形が多いかと
浪人:
うんうん
西川:
「それでも自分の言いたいことはこれだ!」
というのがあれば、そこは通してもらって大丈夫ですよ
浪人:
人間って結局、クセみたいなものに愛着や共感が持てるかどうかで、
好き嫌いが決まるんだってある方が言ってて
良い悪いではなく、好きか嫌いかに持ち込めないと、ダメなんだよって
なるほどなーって思ったのよ
西川:
そういう表現は、シナリオや作品で好きなだけ語れるので
私個人は、箸にも棒にも引っかからない人であろうと思ってしまいますねw
浪人:
西川さんはね。そうなんだろうけどね~
浪人:
なんか、良し悪しでばかり判断してるかもなって思ってさ、おれ
あ、だからこないだの甲子園の話題を振ったわけじゃないんだけど
自然に話したらどうなるかなーって思って、あまり深く考えずに話したら、ああなりました
センサーを解除してぼさーっと話す感じw
西川:
それはそれで企画の趣旨には沿っているのかもですね
ただ、その表現を悪意をもって捉える人がいる可能性を
もう一度心の中で考えるきっかけになれば、私が校正している意味があるのかなと
浪人:
文字の方が情報少ないしね
西川:
それも大きいですよね
表情とか口調とか、会話だともっと多くの情報から判断できるはずのことが
文字だけだと、それ以上の情報がなくて誤解を生みやすいですし
浪人:
スタンプとか絵文字とかって、そのためにあるよね
西川:
SNSとか、ネットでのコミュニケーションが増えた現代では
必須の技術なのかもしれませんね
浪人:
でさ、対話がね、おれ苦手で
西川:
そうなんですか?
浪人さんは、人前に出て話すのが得意なんだとばかり
プレゼンとか上手いですし
浪人:
なんかね、伝わりすぎるのか怖い。受け取るのも発信するのも
殴り合ってるみたいにならない?w
西川:
私は正しく伝わらないほうが怖い……かも?
浪人:
なんか強すぎるんだよね
その石を………しまってくれんか?わしには強すぎる、みたいな感じで
西川:
あー、なるほど
浪人:
なのでけっこう、人の目を見て話せないwww
西川:
私の場合は逆で、文章だと正しく伝えられる自信はあるんですが
対面だととっさに出てくる言葉が拙かったりで、
家に帰って、夜ベッドの上で「ああ……あの時はああ言えばよかったのに」とか思うことが
割と多くて浪人さんとは別の意味で、対面で話すのは苦手だったりも
浪人:
今日もさ、言葉に飾りが多すぎて何言ってるのか伝わらないって、言われたでしょ?
ストレートに言うと強すぎて怖いなーっておもっちゃうんだよね
だからわざとごちゃごちゃいっちゃうのかも。
結果伝わってないんじゃ全くゼロなんだけどねw
西川:
浪人さんにそんな印象は全然ないんですけど
心の内ではそんな葛藤があったんですね……
浪人:
いつからだろうねー、そうなったねー
自我の目覚めかな
西川:
自我ですかw
浪人:
と、そんなところです!
西川:
あれ? 何の話でしたっけ?
校正のこととか、あとは何故だか全部自分語りになってしまった気も……
浪人:
浪人さんの身の上相談かなw
なんかもう少し好き嫌いの話を深ぼってもいいんだけど、
ちょっと毒が強くなりすぎそうで、やめときます
西川:
それも校正させていただければ、
ツルっとした文章になるかもしれませんw
浪人:
あ、でも、あれです。作った原稿、公開前に校閲してもらってるけど、
された後のもの確認なしでいいですって言ってるのね、いつも編集長に
それは、趣旨が曲がらないってのが分かってて、そこは信頼してるからって事ですね
西川:
そこは気をつけていきたいですね
その人が本当に表現したいことを損なわないように……は課題ですけど
でも、信頼してくださってありがとうございます!
浪人:
助かってます、ありがとうございます
この後、西川さんとは一時間以上、もっともっと長く話をつづけたのですが、途中で「この部分は、記事にはしないですよね」「謎のシナリオライターという存在でいたいので……」とおっしゃってました。
キャラか!!設定か!!
いつか西川さんのセキララな部分を暴露したい。
それではまた。
〇西川真音がシナリオを担当した代表作品〇
1)工画堂スタジオ オリジナルゲーム シンフォニック=レイン
※↓はシンフォニック=レインを題材としたショートストーリーです。
2)オリジナル小説『Colors Fade~カラーフェード~』
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