【3月10日(木)イベント】あらためてお香と出会うー代官山 BESS MAGMAでいろんなお香を焚いてみるー
こんにちは、京都より200年の系譜をもつ香木・香道具店 「麻布 香雅堂」 代表の山田悠介と申します。「オープン・フェア・スロー」をキーワードにお香の世界に関わっています。
お香にできることを探り続ける活動「お香をめぐる冒険」(仮)。第1回目は海の見える街のgallery naguさんでお香をてづくりしました。
2回目となる今回は、代官山 BESS MAGMAさんにて「あらためてお香と出会う」会を開催しようと思います。
そもそもお香って何なのか
多くの方にとって、お香=火をつけて焚くスティックタイプのものだと思います。ですが実は、1500年の歴史をもつ和の香りには様々な形態があるのです。
「スティックタイプのお香=線香」をはじめ「正露丸みたいな見た目の練香」「ハーブティーの中身みたいな見た目のブレンド香」「身体に塗るパウダー状の塗香」「法要で使用される焼香」「時計のように使う抹香」etc…。
それらを総称すると「お香」である。という風に私たちは捉えています。
ですが、スティックタイプ以外のお香は、「和の香りが特別に好き!」という方以外には使うどころかその存在すらほぼ知られていないのが現状です。
その理由は何なのか?わたしも正直言いましていまだによくわかっていないのですが、誤解をおそれずにいえば「めんどくさい≒非効率的にみえる」というのが大きいんだと感じています。
効率と非効率のあいだで
そんなことをぼんやり考えていた時、印象的な2つのコンテンツにであいました。
minä perhonenのデザイナーである皆川 明さんが、ほぼ日さんによるインタビューで「創作のプロセスに合理性を持ち込まない」とおっしゃっていました。テキスタイルのデザインをする際にデジタルな道具を使わずに、紙・エンピツ・消しゴム…とてもシンプルな道具を使用されるのです。
40年以上にわたり日本のブックデザイン界をリードしてきた装幀家・菊地信義さんのドキュメンタリー映画「つつんで、ひらいて」でも、現代的にみれば非効率ともとれるけれど、美しいものづくりの工程を見ることができます。
すごく短絡的に表現してしまえば、非効率的ともとれるプロセス自体にも美しさがあり、結果としても特別な喜びにたどり着くことができる。つまり、非効率にみえて実はある意味で効率がよかったりすることがあると思わせてくれました。
香木の純粋な香りを聞く「聞香」をはじめ、和の香りの魅力を再認識するときにとても重要な観点となりそうです。(試験的に撮影してみた聞香の準備の様子の動画です)
あらためてお香と出会う/イベントの内容
今回の会場の運営をされているBESSさん。唯一無二の路線をひたはしるハウスメーカーである同社のWEBページには「アナログって、未来」「少~し、原始に帰ろう」「無駄は無駄ですか。」「感性よ、噴火せよ。」というかなーりエッジのきいたフレーズがならびます。
そんなBESSさんの家づくりを体感できるスペース BESS MAGMA。だからこそ、一見すると非効率ともとれるお香と、あらためて出会うイベントを開催してみようと思います。おおまかな内容は以下の通りです。
ご参加ご希望のかたは、大変お手数おかけしますがこちらをクリックしてお申込みページにおすすみください。香雅堂のオンラインショップのシステムを使用してお手続きをお願い致します。
BESSさんの素敵なお家で、みなさまとゆるゆると香りのある時間を過ごせること、楽しみにしております!
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