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嫌な感情

感情にもいろいろあるが、嬉しい時や楽しい時の良い感情を持っているときには特に感情について向き合うこともないが、嫌な感情を持った時それをできるだけ短い時間で消し、心の深い部分にまで傷を負わせないようにすることが大事だと思う。

今でこそそれなりに歳を取ったので職場でひどく叱られることはなくなりましたが、若いときには同じようなミスを犯して先輩方に迷惑をおかけしました。そのときよく叱られたことは今になっては財産です。ただ叱られているときはかなり凹みましたし、自分に対して腹立たしい思いも持っていました。

猛者

ある先輩から聞いた話ですが、通称「鬼軍曹」と呼ばれる方に呼ばれたときのことです。呼ばれた時点で怒りをぶつけられることは覚悟していたのでどうしようか考えたそうです。まともに聞いていては自分の精神が持たないと思い、叱られている間、「今日の晩ご飯は何にしようかな?」と考えていたそうです。話は聞きながら、相槌を打って。最後に「鬼軍曹」から「わかったんか?」と言われて「はい」と答えたときに少しの罪悪感を抱いたそうですが。

拒めないもの

このように自分が最初から嫌な感情になることがわかっていたらその前に防衛線を張るということも一つのスキルかもしれません。ただ、どうしても受け入れなければいけない好ましからざる現実というものがあると思います。そういう時の感情はどうしますか?

笑う力

そういう感情が起こったときは僕の経験上「笑う」という行動を起こすことが有効です。大きな声を出して「ギャハハハハ」と笑えるならそれでも良いのですが、それができないなら少し口角を上げるだけでも良いと思います。最初は引きつっていても良いと思います。とにかく笑うという行動を起こすだけでポジティブな心の変化があるはずです。

逆に怒りの感情をモノにぶつけたり、人に当たったりすると怒りの感情はますます大きくなります。「いや自分はそうすることでストレスを発散してる」という方もいるかもしれませんが、僕が思うには時間の経過によって怒りが収まっているか、当たっているうちに冷静さが少し戻ってきて自分の感情に気づけるからだと思います。

怒りというエネルギーは大きいのでそれほど長くは続きません。せいぜい10分くらいが良いところではないでしょうか。それ以上長く、2年も3年も続くのは怒りではなく、恨みといモノになっていると思います。

これら感情と行動の関係は今や小学校6年生の国語の教科書にも載っていました(今も乗っているかはわかりません)。

「笑う門には福来たる」という言葉は昔からありますが、迷信ではなく事実で、先人は行動が感情をコントロールできることを知っていたことには感嘆します。

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