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2023/2月に観た新作映画3選

2月雑感

こんにちは。

2月のベスト映画を振り返ります。

2月になって早々、個人的にかなり悔しいことがあり、
ネガティヴモード全開で幕開け、、。

素敵な映画やライブを見て、
なんとか心の火を消さずに過ごすことができました。

ハウエバーしかしながら、こういうマインドの時ほど
ポップカルチャーのありがたさが実感できたりするもんです。

では、2月に観た新作映画13本中、
私の心に刻まれた3作品を紹介していきます。

いえーい。


※直接的にストーリーの本筋には触れないつもりですが、
 事前情報を入れたくない人はご注意を…。



××××××××××××××××××××××××××××××




1.チョコレートな人々



あらすじ、概要はこんな感じ。

さまざまな人が働くチョコレートブランド「久遠チョコレート」を取材したドキュメンタリー。「人生フルーツ」などの東海テレビによる劇場公開ドキュメンタリーの第14弾で、2021年日本民間放送連盟賞テレビ部門グランプリを受賞した番組に追加撮影と再編集を施して映画版として完成させた。

愛知県豊橋市に本店を構え、こだわりのフレーバーと彩り豊かなデザインで人気を集める「久遠チョコレート」。今では全国に52の拠点を持つ同ブランドでは、心や体に障がいがある人、シングルペアレントや不登校経験者、セクシュアルマイノリティなど多様な人たちが、働きやすくしっかり稼げる職場づくりを続けてきた。その始まりは2003年、当時26歳の夏目浩次さん(現・久遠チョコレート代表)が、障がいのある3人のスタッフと始めた小さなパン屋だった。

理想を追い求めるチョコレートブランドの波乱万丈な19年間を描き出す。宮本信子がナレーションを担当。

映画.com


まだ始まって2ヶ月ですが、
「もう今年のベストこれでいい!」
と思えるほど大好きな映画に出会いました。

東海テレビのドキュメンタリーというと、
少し前に公開されたコチラ↓

も感涙モノの名作だったのですが
越えてきましたね、、。

職場の先輩からのレコメンドで鑑賞したのですが、
本当に見て良かったと思っています。

「久遠チョコレート」の代表、夏目さんと
そこで働くスタッフ、その家族たちを追った記録。

この夏目さんの持つ志が
あまりにも優しくて、温かくて。
こんなに人を尊敬したのは久しぶりかもしれない。

何が感動したって
真の「多様性」を目の当たりにしたから。

久遠チョコレートでは
身体や心に障害を抱えた人たちが
スタッフとして働いています。

実際日本人での障害者雇用の現状は厳しく、
賃金なんて、常識では考えられないほど少ない。

そんな現状を「ナンセンス」と一蹴する夏目さん。
カッコ良すぎます。

「多様性(ダイバーシティ)」って
今や一種の流行語になっていますが、
この映画を見て
「多様性について分かった気になっていた自分」
が浮き彫りになり、心底恥ずかしくなりました。

本気で多様性と向き合うという行為は
とてつもない苦労と覚悟と忍耐、
そして並外れた優しさがいる。

ブレることなく多様性と向き合い続ける、
夏目さんの覚悟に痺れました。
すごいです。すごすぎます。
スーパーヒーローよりスーパーヒーローだと思います。

【総合点数】
→95点
 (打ち上げのシーンがあるのですが、
  夏目さんちょい酒癖悪そうだったので5点マイナスです)

【このシーンが最高】
→腕に麻痺が残っている身体障害者のスタッフに、
 レジ打ちを任せ、その後夏目さんが
 「カッコよかったよ」と声をかけるシーン。
 この人の優しさ、考え方、異次元だなと、、
 震えました。

【この選曲がツボ!】
→音楽はあまり絡んできませんね。




2.ユー・ピープル 僕らはこんなに違うけど



あらすじ、概要はこんな感じ。

あるカップルの結婚を巡り、双方の家族の間に巻き起こる価値観の相違や世代間ギャップなどを描くコメディー。監督は『12人のパパ』などで脚本家やプロデューサーとしても活動するケニヤ・バリス。同監督と共同で脚本も務めたジョナ・ヒルをはじめ、『愛しのベス・クーパー』などのローレン・ロンドン、『星の王子ニューヨークへ行く』シリーズなどのエディ・マーフィ、『おとなの恋には嘘がある』などのジュリア・ルイス=ドレイファスらが出演する。

シネマトゥデイ

1月の下旬にNetflixで配信された今作。
すっかり“センスある風の映画人”と化してしまった今でも、
私の心の俳優であるジョナ・ヒルが主演&プロデュース。

しかも共演はあのエディ大先生ってんだから、そりゃ見ますよね。

いかにも軽い気持ちで見れそうなパッケージだな。と
スナック片手にカジュアルに再生したのですが、、

深い!意外と深いぞこの映画。

ユダヤ系&イスラム教徒のカップル。
が、人種や宗教、文化の壁をテーマに、
家族ぐるみで巻き起こすドタバタコメディ。

といっちゃそれまでなんですけど、ことアメリカにおける
人種間の分断をわかりやすく、かつ笑えるタッチで描いていました。

日本で生きていると意識することは少ないけど、
「異なる人種が共存する」って
やっぱり難しいことなんだろうと思った。

でも、その壁を乗り越えて
異人種が繋がることはメチャクチャ美しいなと思いました。

しかもこの映画は、固くなりがちな人種というテーマを、
ファニーかつカジュアルに描いているのが好印象。
説教くさくないってのが最高です。

その辺は傑作、
「ビッグ・シック」にも共通しているかも。
↓ ↓


キャストでは、ジョナ・ヒルの父親役を演じた
デヴィッド・ドカヴィニーがMVP!笑

この人が醸し出すテキトーさ、
うさんくささって、昔からずっと魅力的。

【総合点数】
→85点

【このシーンが最高】
→義父と娘婿、義母と義娘で
 車内の選曲を巡って気まずくなるシーンですね。
 最高の皮肉です。

【この選曲がツボ!】
→やっぱそのシーンで使われるこの曲でしょ!!




3.エンパイア・オブ・ライト



あらすじ、概要はこんな感じ。

「アメリカン・ビューティー」「1917 命をかけた伝令」の名匠サム・メンデスが、「女王陛下のお気に入り」のオリビア・コールマンを主演に迎えて描いたヒューマンドラマ。

厳しい不況と社会不安に揺れる1980年代初頭のイギリス。海辺の町マーゲイトで地元の人々に愛されている映画館・エンパイア劇場で働くヒラリーは、つらい過去のせいで心に闇を抱えていた。そんな彼女の前に、夢を諦めて映画館で働くことを決めた青年スティーヴンが現れる。過酷な現実に道を阻まれてきた彼らは、職場の仲間たちの優しさに守られながら、少しずつ心を通わせていく。前向きに生きるスティーヴンとの交流を通して、生きる希望を見いだしていくヒラリーだったが……。

「ブルー・ストーリー」のマイケル・ウォードがスティーヴンを演じ、「英国王のスピーチ」のコリン・ファース、「裏切りのサーカス」のトビー・ジョーンズが共演。撮影は「1917 命をかけた伝令」でもサム・メンデスとタッグを組んだロジャー・ディーキンス。


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言わずと知れた、大巨匠サム・メンデス。

あの1917に次ぐ新作は、
映画愛に溢れたハートウォーミングなラブストーリー。
春にぴったりの“出会いと別れ”の物語でした。

とにかくロケーションが最高。

こんなイケてる映画館があれば
週5で通いまっせ、、。

その他にも美的センサーがビンビンになる
美しい映像の数々にため息。
(旧劇場の美しさったらないです、、)

主演の2人を取り巻く
映画館のスタッフたちもチャーミング。
(コリン・ファースはシンプルにクズですが)

目を背けたくなるような暗い現実が
我々を覆ったとしても、
映画はそこに希望を映しだす。

素晴らしいですね。

正直スティーブンとヒラリーの
性描写はマジでいらんと思いましたが、
それ以外はとっても好みでした。

【総合点数】
→85点

【このシーンが最高】
→スティーブンが映写室に入るシーンですね。

【この選曲がツボ!】
→選曲はどれも◎ですが、特にこれかな。
 


あとトレント師匠の劇伴が超泣かせます。



おわりに


オスカー関連作品も到着してきた2月は
「チョコレートな人々」という、
人生レベルで深く刻まれた映画に出会えました。
感謝感謝です。

ちなみに紹介した映画に見た新作映画はこんな感じ。
(オススメ順)
↓  ↓  ↓
別れる決心
彼女の面影(Amazon)
少女は卒業しない
バビロン
マグネティック・ビート
ボーンズ・アンド・オール
揺れるとき
アントマン&ワスプ クアントマニア
バイオレント・ナイト
スクロール

アントマンは「おいおいどうした、、」って内容で
とっても残念。
MCUではGOTGの次に好きなシリーズなのに…



3月に劇場鑑賞予定(もう見たやつもありますが)の新作リストはこちら。
↓  ↓  ↓
エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス
逆転のトライアングル
フェイブルマンズ
シャザム! 神々の怒り
The Son 息子
シン・仮面ライダー
マッシブ・タレント
デヴィッド・ボウイ ムーンエイジ・デイドリーム

エブエブ!
オスカーおめでとうございます!
傑作です、、。
歴史、動いたやん。。

以上、長文、乱文失礼いたしました!

それでは、また来月!


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