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2018年インド旅 〜内なる男性性にであう旅 〜Vol.5

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ここの空はいつもぼんやりとくすんでみえる。

普段、澄んだ空気と空の下で暮らしているせいか、外を歩いていると目も鼻もムズムズする。

そうはいっても、プーネはインドで国内8位という人口規模の大都市にもかかわらず、
最も緑の多い都市ともいわれているらしい。

そんな大都市に際だつ緑の楽園 OSHOリゾートにたどり着いた。

何故、訪れてみたかったのかはわからない。

OSHO瞑想会に参加したこともなく、本も読んだこともない。

知り合いにサニヤシンというOSHOの弟子といわれる人が何人かいるのと
ずいぶん前にここOSHOリゾートにいったことがあるという友人がいた。

ほとんど、前情報なしという状況でここにたどり着いた。

しかも英語も話せない。我ながらどこかが、壊れている行動だ。

メインゲートをくぐるとそこは本当に楽園という言葉がぴったりな空間が広がり(残念ながら写真撮影は禁止されている)

そこにいる人たちはまるでアニメーション映画にでてくる妖精やキャラクターのよう。
ハミングしたり、遠くから聞こえる楽しい音楽のリズムに体を委ねながら
私のIDを登録したり、ここでの過ごし方を教えてくれる。

ウェルカムセンターには日本人の可愛い女性が通訳してくれた。

日本人と会えて、ホッと胸をなでおろす。

宿泊する部屋やレンストランやカフェの場所、瞑想ホールに少しの日用品とここで過ごすための衣装が売っているギャラリア(昼間はマルーンカラーのローブ。夜のイブニングミーティングには真っ白なローブをみんなが着用する)、そして両替所やトラベルエージェントまで敷地内にある。

英語ができないわたしにオランダ人の女性がウェルカムガイドとしてついてくれた。
身振り手振りのボディランゲージと少しの単語で会話しながら、
各、場所へと案内してくれる。

私よりは少し年上であろうその女性は、あちらこちらとリゾート内を案内してくれる際に、私の手をしっかりとにぎりながら引っ張っていってくれる。

女性同士で手をつなぎながら、歩くだなんて、子供の頃以来のことかも。

その手のあたたかさとやわらかさで
ココロがやわらぐ。

どうやら毎日各瞑想ホールで開催されている瞑想会に参加できるだけではなく、自分の興味のあるグループワークや個人セッションも体験できるらしい。

そして、ここで体験できる今のわたしに必要なプログラムを提案してくれる。


「貴方は何のためにここにきたの?」「どんなふうになりたい?」
「今、気になることは何?」

日本人女性に通訳してもらいながらこう答えた。

「体にある慢性症状を改善したい」
「体が記憶している感情のパターンに引っ張られているような気がする」

というように答えたと思う。

南インドの旅からずっと続いている排便時の出血。それが継続することでおきる貧血。それと口の中にたくさんできている口内炎。

このあたりの症状についてはなぜ、このような慢性症状が発症するのか、どんな心の癖が
そうさせているのかは、
内側を観察しある程度、理解できるようにはなってきてはいる。

おそらく今、この時に発症している心と体のつながりは
前日にアパートメントであけてしまった、
あの過去の扉につながっているのだろう。

「出産後からできた痔の出血。(家で落ち着いた生活をしているとほとんど症状は出ない。旅にでたり生活リズムがくずれるとなりやすい)、もちろん刺激物を取りすぎるのも禁物。あきらかに

実質的な原因はコレなのだ。

この症状がでていなかった

出産前には鼻血を出していた。子供の頃からずっと。突然、大量に出血し

貧血になる。

とにかくいつもどこかしらから出血している。しかも貧血でフラフラになるほどの大量の血を。

この症状を話すと、
「いったいあなたの人生に何があったの?」
「幼女の頃の性的トラウマが原因だとおもう」
と答えた。

「わかりました。貴女に最善のプランをたてましょう。ワタシはここでの仕事をもう辞めてしまっているのだけれども、最初のセッションはワタシが施します。ワタシのセッションで基盤を作り、それから、この人のボディワークを2回うけて、あと、この人のタッチヒーリングをうけて、最後は日本人のファシリテーターのセッションをしましょう。」

とわたしのここでのスケジュールがプランニングされた。

後で聞いた話しでは、この最初に基盤のセッションをしてくれたイタリア人女性は
リゾートに訪れたのは8年ぶりだったらしい。そしてもうここでは仕事をすることはないと
決めていたという。

いつだって与えられたシナリオは誰にとっでも完璧なのである。

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