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掌中の珠のような時を経て

青くて深い海、原生林がひろがる豊かな森。
淑やかに雨が降りしきっているかと思えば、雲の隙間から
突然に太陽が現れ、眩い光に照らされた美しい緑の山々から海にかけて
おおきな虹が現れる。

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空近くの高い山々をはぐくむ緑の大地から滴る水が川となり
海へとつながる。
水の循環が実に豊か。

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まるで女性の心模様のように、美しく時には激しく
天気がうつり変わる
この島に移住して丸6年という月日がながれた。

これまでは多動的で同じ場所には長くいられないという気質だったが、
昨今のご時世と、女として生をうけたからには
避けることのできない
体の変わり目をきっかけに、
ここ数年は歩をゆるめ、自然のなかに身を置き、
かわりゆく体の声に耳を傾けていた。

幸せではあるけれど、何をしていても、誰といても
埋まることのなかった
心の奥底にある
ぽっかりと空いた空洞を封じるには
葬ったはずの、過去の痛みをふたたび感じなおすことが必要だった。

光に包まれながら、これまでいとなみ続けた子宮や膣に感謝をこめて
丁寧にセルフケアを施す。

体が記憶している
過去の闇に寄り添い、流しきれていなかった涙をゆっくりとあじわう
日々を過ごしていたら、

過去にあきらめていた、夢をふたたび叶えたいという
衝動に出逢えることができた。

傷ついた女性性の内側から芽吹いた
男性性が目覚めはじめたのだ。

昨年11月に地域の小学校で
「初潮と精通」について子どもたちに話す機会を与えられた。

こどもたちは無垢そのもので
わたしの話す一語一句を真剣な眼差しで
聴き入れてくれた。

しかし、授業を終えた後、

10年前にも一度だけ、学校の教壇に立たせてもらった時と全く変わらぬ
隔靴掻痒の思いが湧きあがる。

それは以下のようなこと。

“初潮”については話せても、その先に必然的に興味を持ち体験することになるであろう
sexについては話せない。

“精通“については話せても、自分を気持ちよくさせ、性欲を自分でコントロールできるようになり得る
マスターベーションについては話してはいけない。


性教育とは、算数や国語のようにこれが正解だと誘導し教育することで、体験に生かすことが
できるのか?

性とは?誰にとってもあたりまえで普遍的なことであり、それぞれの体験こそが唯一の真実ではないのか。

この問いに対しわたし個人の体験としては、

幼少期に大人から性的に搾取された体験から波及したとであろう、
数々の性的トラウマがある為なのか、
肉体的な悦びをどこかで制限していたようにおもう。

しかしながら、体の変わり目により
女性ホルモンが減少しはじめ、男性ホルモンが優勢気味になった
せいなのか、3年前に性欲がこれまでよりも増していることに気がつき、
セルフケアをしながら、自身で性的な悦びを探求することを試みた。

その結果、心ではずいぶんと開きあうことに慣れてきていた
パートナーとのsexもはじめて、肉体的にも精神的にも、これまでよりも深く悦びを
感じられるようになったのだ。

性によって傷ついた闇も、悦びに震えた光も
どちらも、体験しなければ、

もうすぐ、完成しようとしている
第2次性徴期
こどもたちへの“性ガイダンスブックレット こどもから大人へうつりかわるあなたへ“は
うみだすことはできなかったのだろう。

この本は、

性教育本とは敢えてせずに、“性ガイダンスブックレット“とする。
性についてのガイダンスに出逢えた時に
自分の中からどのような気持ちが
湧きあがるかを
テーマごとに記録する空欄が備え付けてある。

今、この時に湧きあがる想いを書き認めることで、情報が“学び“として体験に生かせることを
願い、この書き込み型ガイダンスブックレットを創刊することにした。

そして、わたしの人生を変えたとゆっても過言ではない、
布ナプキンが簡単に手作りできる、可愛いおさかな型の型紙を巻末に付録として付けることにした。
自分で手洗いすることで、経血から知る、体からの声を掬いあげることができたり、
“汚い”と思い込んでいた、体のことを愛せるようになったのは、布ナプキンというツールに
出逢えたおかげだからだ。

そして、体の感覚を研ぎすますきっかけとなった
月経血コントロールのことについても書き記した。

この本を創刊できたら、(12月に自費出版費用と身近なこどもに無料配布するための資金を調達するためにクラウドファンディングに挑戦する)

本を使って、こどもも大人も参加できる、対話の会も開催したい。


性についてのガイダンスに触れたときに
それぞれの湧きあがる想いを、
参加者の誰もが同じ立場でジャッジせずに
心の内側を安心して話せる場を作りたい。

そしてこの本の売り上げの一部から、
この本を手にとることが難しいとおもわれる、
親が性教育について関心がないこどもや、親のいないこどもに
無料配布できる仕組みを考えたい。

この土台を創る役割を担い、
同じような世界を創造したいと感じてくれる
仲間を増やしたいと考えている。(対話の会や販売に協力してくれる方)

この記事を読んでくれた人のなかに
上記のような活動に興味がある人がいたら、

コメントや個人メッセージをください。
質問なども気軽に問い合わせてください。

こどもたちがこの冊子に記された
性ガイダンスに出逢えたときに、
湧きあがってきたありのままの心の衝動を胸に抱き、
これからはじまるそれぞれの“愛の体験“を信頼し見守れる大人で
ありたいとおもう。


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