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小説「天蓋のジャスティスケール」完結編

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『天蓋』 は、選ばれた『選人』とそれに関わる人間しか入れない特別な場所。 選人は天蓋の奥深くに封印され、わざわいをよぶものを封じる蓋の役割を担う。 選人に選ばれてしまった不運… もっと読む
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#ピスティ編

Fourth memory Last

 それからの日々は本当にあっという間に過ぎ去っていった。  サロスと共に子供たちと過ごす…

Fourth memory 20

 子供たちを寝かしつけた後、あたしは、サロスを自分の部屋に呼んだ。  今回もこれまで通り…

Fourth memory 19

 光が、視界が段々と晴れていく。目をゆっくりと開けるとそこは、これまでと変わらない始まり…

Fourth memory 18

「ヤチヨ……私、待ってるから」 「うん」    本当に短い、そんな別れの言葉をかわす。  …

Fourth memory 17

「それはそうよ……だって……正直、冗談の一つでも言わなきゃ、今にも暴れだしちゃいそうなく…

Fourth memory 16

 その先の未来は今までと同じようで、でも今まで変えられなかった何かを変化させた。  みん…

Fourth memory 14

「はっ!!……はぁはぁ、ッッはぁ」 「ヤチヨ!? どうしたの? すごい汗よ。大丈夫?」    目の前には、ヒナタの姿があった。  辺りを見回して、そこがあたしの部屋であることがわかった。  なんだかずっと長い夢でも見ていたかのような錯覚に陥る。  ソフィとの戦いでついていたはずの傷が嘘みたいに、すっかり消えて無くなっていた。  あれは夢? いいや、違う、夢のはずがない。だってあたしはーー。 「ヒナタ、あたし!!! なんで!!! なんで戻ってきてるの!? 天蓋は!! 

Fourth memory 13

『ヤチヨ!! だいすきだ』 『サロス!! サロス!!!』  脳裏に残るその声。   『ヤチ…

Fourth memory 12

『やち、よ?』 『……天蓋の外に出てきた? じゃあ、ヤチヨの役目は……』 『サロスゥ!!!…

Fourth memory 10

「そうか! よろしくな! ピスティ!!」    サロスが満面の笑みを浮かべる。  それと同…

Fourth memory 08

「誰?」 「あら、忘れちゃったかぁ~。まっ、もう10年以上前だもんね最後にあったの」   …

Fourth memory 06

「わっ、わかりました! あの、僕は外にいるのでお二人ともごゆっくりーー」 「待って! ソ…

Fourth memory 03

「冗談、冗談。マジになんないでよ! ヒナタも、ほーらもっと楽しい話しよ! 今日、一日雨っ…

Fourth memory 02

「誰かしら? はーい」    ヒナタが軽く身支度を整え、玄関へと向かっていく。  あたしもそれに続くように、ヒナタを追って玄関へと向かった。 「おはようございます」    やっぱり、思った通り。  白い、騎士のような鎧をまとい、見た目は女性のような顔立ちの男性があたしたちに笑顔を向ける。   「あら、おはよう。ソフィ、いつもありがとうね」 「いえ。ボクにできることはこんなことぐらいですから」    そう言ってソフィが謙遜しつつ、ヒナタに大きな袋を渡した。    袋の中身は