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小説「天蓋のジャスティスケール」完結編

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『天蓋』 は、選ばれた『選人』とそれに関わる人間しか入れない特別な場所。 選人は天蓋の奥深くに封印され、わざわいをよぶものを封じる蓋の役割を担う。 選人に選ばれてしまった不運…
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記事一覧

EP 05 炎と氷の助奏(オブリガード)02

「もー!!! あっ!! それより、ソフィはどうなの?」 「えっ!?」 「好きの話。あたし、…

EP 05 炎と氷の助奏(オブリガード)01

「ソフィ、それはなんですか?」 「これ? これはねーー」  自警団を襲撃した謎の緑の存在…

EP 04 満腹の間奏曲(インテルメッツォ)06

「あの……あなたは? どうして祈りの日でもないのにそんな恰好を……それよりもここは通常立…

EP 04 満腹の間奏曲(インテルメッツォ)05

「……大丈夫……? ヒナタ……?」 「大丈夫よ……ただ……その……ショックというか……衝…

EP 04 満腹の間奏曲(インテルメッツォ)04

「その様子じゃヒナタ、あなた座学は真面目に受けていなかったようね」 「……」 「そんなとこ…

EP 04 満腹の間奏曲(インテルメッツォ)03

「「「「できたわ!!(よ)」」」」  モナの演奏が一通り終わったであろうその瞬間。ほぼ同…

EP 04 満腹の間奏曲(インテルメッツォ)02

「えーっと……とりあえず座って待っていましょうか」  そう言って、ソフィがモナへと着席を促す。  家主ではない者がそのような言葉をかけるのは変だと思いつつも、今立ち尽くす彼女に声をかけられるのはこの場ではソフィしかいなかった。 「そうしましょうか、失礼しますね」    そう言って、モナも苦笑いを浮かべる。  彼女自身もここに連れてきた本人がいなくなってしまってどうして良いかわからなかったので、ソフィのその提案は正直ありがたかった。 「ソフィ……?」  モナが着席し、ふ

EP 04 満腹の間奏曲(インテルメッツォ)01

「コニスちゃん、まだ……おかわり食べる?」 「はい、ほしいです」  口の端に小さな笑みを…

EP 03 激動の小曲(メヌエット)10

「まっ、腹が減っては戦はできねぇっていうしな!」 「ツヴァイ。あんたにしては珍しくまとも…

EP 03 激動の小曲(メヌエット)09

「ソフィ! 無事ーーッ誰!?」  ヤチヨは、ソフィのそばにいる見知らぬ人物を見つけると思…

EP 03 激動の小曲(メヌエット)08

「くっ……」  ヤチヨが、腰に携えていた爆発を起こすらしい物へと咄嗟に手を伸ばすが、一瞬…

EP 03 激動の小曲(メヌエット)07

「ねぇ……ソフィ……今、戦えるような武器って持ってる?」 「えっ……!?」  ヤチヨの表…

EP 03 激動の小曲(メヌエット)06

「そうね……あれは、まだ私が学院にいた頃……だったかしら……」  ヒナタは目を閉じ。  …

EP 03 激動の小曲(メヌエット)05

「そうだ! ソフィ、今日は自警団の仕事はお休みなのよね?」 「えっ!? あっ、はい」  考え事をしていたソフィの思考を引き戻すように、ヒナタの声が割り込む。 「どうしたの? ヒナタ?」  いつもよりテンションの高めのヒナタにヤチヨも少しだけ不思議そうな表情を浮かべる。 「実はね、お母さんに美味しそうなサンドイッチを貰ったのよ。お家で食べてもいいんだけど、天気も良いし。外で食べない?」 「それすっごくいいっ!! ねっねっ!! ソフィも良いよね!!」 「えっ……えぇ、構い