見出し画像

やりたいことが見つかる擬似体験をした

noteって、人と人をつなげる仕掛けが絶妙に仕組まれてるんやなぁ。

人と人、才能と才能、思いと思い。
ふんわりとあたたかく、嬉しい感じでつないでくれる。


ひとつ前の投稿で、私は見出し画像に何を入れるか悩んでいた。


「漕ぎ出せない」という記事なので、ボートや船の写真かなーと思ったけど、海なし県に住む私のスマホには当然そんなシーンはなく。

初めて、noteの「みんなのフォトギャラリー」を使ってみることにした。

検索窓に「ボート」と入れてみる。
・・・ちょっとイメージとちがう。

次に「船」と入れてみる。
・・・もっとイメージとちがう。



そこでふと、

「一歩」

という言葉が浮かんだので、検索窓に入れてみた。


そうして出会ったのが、このイラスト。


シンプルな線で描かれた絵を見て、そうだな、私はこの一歩が踏み出せていないんだなと思いながら、記事の見出しにポチッと挿入させてもらった。

次の日の夜、noteにこんな通知が届いた。


開くと、こんな記事が。


ここで私は、この「ちびひめ」さんという方が「一歩」のイラストの作者であることに気がついた。

なるほど!


「みんなのフォトギャラリー」で画像やイラストを借りると、それが作者にも通知されるのか!

そして、作者の方がこんな風に記事として紹介すると、私にも通知が来るのか〜〜!

もし私が自前の写真とかで済ませていたら、起こらなかった“出会い”だったわけで。


コミュニケーションのきっかけ、偶然の演出が、noteには絶妙に仕組まれているのだと知った瞬間だった。

いやぁ面白いな〜とホクホクしながらnoteサーフィンを始めていたら、


「おかーさーん、来て〜」


と、お風呂から小二の息子の声。
髪を洗ってやらなければならない。

一旦スマホを置き、お風呂に入りながらも、頭の中はさっきのホクホクでグルグルだった。

『私も、自分の写真やイラストを整理して「みんなのフォトギャラリー」に入れてみようかな。

いや、待てよ。
息子の絵でも面白いかもしれない。

子どもらしい絵って、大人になると描けなくなるから、案外使いたい人いるかもしれない。

一人でも使ってくれたら、息子喜ぶやろなぁ』


グルグル、グルグル・・


『息子は最近、家にいる時はアマプラ見てばっかりやけど、

その時間をちょっとでもnoteのために絵を描く時間に変えられたら、最高やーん』

グルグル、グルグル・・

『でもなぁ、どこで描くかやなぁ。

家の中やと、絵の具とかで汚れるの気になるし、いちいち養生するのめんどくさいし、結局すぐ飽きてアマプラ見そうやし。

どっか、気兼ねなく絵を描けて、集中できる場所ないかなぁ・・』


グルグル、グ・・・・ 

『!!』



思わず、身体を洗う手が止まった。


『そういう場所、作ればええんちゃうん!?』


いろんな画材がいっぱい置いてあって、床や壁も汚したい放題で、思いっきり絵が描ける場所。

かねてから私は、自宅横のスペースを何かに使えないかと思っていた。

家を建て替えた時、建築費を抑えるために何も建てられなかったちょっとした土地が空いているのだ。

そこに小屋を建てて、時間貸しで好きに使ってもらうの、いいかもしれない・・!

私が住むのは、郊外のかつてのニュータウン。
約40前、都会に勤めに出るサラリーマン世帯が「住むためだけ」に作られたまち。

景気も人口も上り坂だった当時は必要だったのかもしれないけれど、今はもう、「住むためだけ」ではまちとして続いていけない気がひしひしとしている。

なんとか、住む以外にも【何か】がある場所にしたいと思い続けてきた。もっと言うと、その【何か】はもう、「働く」しかないと思っている。

「暮らし」は、「住む」と「働く」がセット。

だから、「住みやすくて働きやすいまち」が「暮らしやすいまち」なんだ。


私は、自分が愛するこのまちを「暮らしやすいまち」にしたい。


前の投稿にも書いたけれど、大阪に働きに出るのは、近いようでやっぱり遠いし、しんどいのだ。

住む場所に働くをくっつけてみる挑戦が、絵描きスペースという形でできるじゃないか!


私は興奮して、髪を乾かすのもそこそこに、遅い夕飯をとっている夫に「小商いを思いついた!!」とプレゼンをはじめた。



一通り聞き終わった夫は、苦笑い。


ピンとこないなぁ、ニーズがあるとは思えない、初期投資の大きさに対してさ・・・

と、今思えばごもっともなご意見が次々と。

でも私はすっかり興奮しているので、

ニーズはつくればいいと思ってる!
思わず絵を描きたくなる仕掛けとセットでさ!

などと食い下がっていると、

寝る前にひとつだけ見ていいことにしているアマプラを見終わった息子が、興味ありげに近寄ってきた。


思わず息子にもプレゼン。
今のところまだ、“お母ちゃんが世界一”な年齢なので、ウンウンと聞いてくれる。

私が描いていたラフすぎるイメージ図に、息子も色々とアイデアを描き込んでくれたりもした。

束の間の、夢のイメージスケッチ。息子との合作。


この一連の時間が、とてもクリエイティブで楽しかった。

やりたいことが見つかるって、こういう感じなんかな。

どんどんアイデアが湧き上がってきて、めちゃくちゃワクワクして、止まっていた身体中の時計の針が、一気に動き出す感じ。


今回の思いつきは、冷静に考えてみるとやっぱり、夫の言う通りあまりにも採算が合わないのが目に見えているので、未遂に終わったけれど。


夢とかやりたいことって、こんな風にお風呂に入っている時とかに、するん!と出てくるものなのかもしれない。

自分の中にあるニーズや記憶に、ちょっとしたきっかけがスパイスになってかけ合わさり、アイデアやワクワクが止まらなくなる。

そんな瞬間が、きっとこのあとにも待っているんだと思うと、苦しいばかりの今も、もう少し明るい気持ちでその瞬間を待てるような気がする。


というわけで、

やりたいことが見つかったような気がして一旦大きく拡げてはみたけれど、まずはまずはスモールスタート。

思いつきの源泉にあった、小さな「やりたいこと」。

息子の絵を、「みんなのフォトギャラリー」に入れていこうと思います。

気に入って使ってくれる人がいたら、嬉しいな。



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