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公平性どころか安全性すら危ぶまれるパリ五輪女子ボクシング競技

女子ボクシング競技で性別適格性検査に不合格であった2人のボクサーが出場

 開催中のパリ五輪の女子ボクシング競技で、性別適格性検査に不合格となっていた2人のボクサーの出場が認められていたことが明らかになりました。

 パリ五輪のボクシング女子に出場する選手が脚光を浴びている。イマネ・ケリフアルジェリア)は8月1日の66キロ級2回戦に、リン・ユーチン(台湾)は同2日の57キロ級2回戦に登場。ともに昨年世界選手権で性別適格性検査に不合格となり、出場権を剥奪された過去がある。しかし、五輪出場は認められ、X上の海外ファンは「信じられない」「レベルが違いすぎる」と反応している。
 英紙「ザ・ガーディアン」は「国際オリンピック委員会(IOC)は、昨年の世界選手権で性別適格性検査に不合格だったため失格となった2人のボクサーが、パリで試合に出場することを許可したと発表した」と報じた。
 国際ボクシング協会(IBA)主催の昨年世界選手権でDNA検査を実施。ウマル・クレムリョフ会長は「彼らはXY染色体を持っていることが証明されたため、除外された」と明かしたという。IBAは同紙に対し「包括的な検討の結果、この決定を下し、競技の公平性と完全性を維持することを意図していた」と語っている。
 しかし、IBAはガバナンス問題と一連の審判スキャンダルをめぐる長年の問題のため、パリ五輪のボクシング運営を禁止されている。記事では「つまり、パリ五輪のボクシングは現在、IBAよりも緩いルールを持つIOCのパリ2024ボクシングユニットの管轄下で運営されている」と指摘した。
 また英紙「デイリー・メール」はケリフが過去にRSC(レフェリー・ストップ・コネテスト)勝ちした動画付きで報道。X上の海外ファンは「こんなことが許されているなんて信じられない」「全てのレベルにおいて違いすぎる」と反応している。

THE ANSWER「五輪ボクシング女子に性別検査不合格の2人が出場『信じられない』『レベルが違いすぎる』X反応」

 性別検査に不合格であった者がよりによって格闘技であるパリ五輪女子ボクシング競技に出場することが認められたことに眩暈がしています。悲しいことですがボクシングでは時としてリング禍が発生し、将来のあるボクサーが命を落としています。格闘技における性別は骨格や筋肉量に大きな差異があるため、性別が異なる者が対戦するということは公平性が保たれないという状態をはるかに超える出場選手の身体や生命の安全を保つことができないということでもあります。パリ2024ボクシングユニットは悲劇が発生する前に再考すべきだと思います。