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漫画「ブラックエンジェルズ」第1話の悪徳刑事そっくりの反差別カウンターたち

漫画「ブラックエンジェルズ」第1話

 漫画家の平松伸二さんが「ドーベルマン刑事」、「リッキー台風」の後に少年ジャンプで連載を始めたのが「ブラックエンジェルズ」でした。ホワイトエンジェルズが登場して少年漫画にありがちな「敵のインフレ」になる前は、当時の人気時代劇であった「必殺」シリーズの現代版というスタンスでストーリーが進んでいきました。
この「ブラックエンジェルズ」の第1話が想像を超える重さと救われなさで印象に残っています。
 物語は揉み合いによって人を殺してしまった男性と刑事のやり取りが中心に進んでいきます。男性は殺人罪で刑務所に収監され、出所して日本料理店の料理人になっています。そこへ、かつてその男性を逮捕した刑事が現れ、『一度やった者はまたやる」などと言いながら男性に付きまといました。男性が子どもの落とし物を拾ったときに、刑事が「そいつは人殺しだ」などと叫んで子どもが逃げてしまうようなこともありました。
 刑事が「すぱっとやっちまえよ」などと挑発するにもかかわらず、犯罪に手を染めない男性に刑事は更に挑発を続けました。男性の妹を強姦したのです。
 怒りをぶつけようとして向かってくる男性を射殺して刑事はこのようなセリフを言います。

「刑事は辛い仕事だ。時として人を殺めなければならない。」

ブラックエンジェルズの悪徳刑事と重なる反差別カウンター

 この悪徳刑事と重なるのが反差別カウンターの面々などです。これには神奈川新聞川崎総局編集委員の石橋学さんなどの偏向したジャーナリストの方も含まれます。彼らは日本第一党のメンバーなどの街頭宣伝活動で散々に挑発を行うのが常です。最近は、街頭宣伝活動でヘイトスピーチをなすような者がいないにもかかわらず、彼らは挑発を行ってヘイトスピーチやそれに類するような発言を引き出そうとし、彼らが望んだ発言が出てくれば大騒ぎするのです。そして、彼らは自らが誘き出したといってよいそれらの発言に対して、在日コリアンの代わりにそれをその身に受けて「浄化」するために苦い酒を飲むのです。そもそも彼らが挑発しなければそれらの発言はなされなかったわけで、何のためにカウンターをなしていたのか私は理解に苦しみました。

いっちょ噛みのしばき隊以降の反差別カウンター

 更に頭に入れておかなければならないのは、現在の反差別カウンターの面々が平成20年頃に瀬戸弘幸維新政党・新風副代表(当時)、主権回復を目指す会代表(当時)の西村修平さんらが東村山問題に乗り込んで、ブティックを襲撃したり東村山市民を誹謗中傷していた時期に身体を張って止めようとした者は誰一人いらっしゃいませんし、その後平成21年夏に主権回復を目指す会が秋葉原でデモをなしたときに抗議したのは、プラカードを掲げて西村修平さんの号令と共にタコ殴りされた常野雄次郎さんぐらいで、その常野さんも反差別カウンターに参加していません。野間易通さんに至っては問題の存在に気付いていたにもかかわらず行動しないというご自身の言葉を用いれば「冷笑系」という有様でした。
 そして、主権回復を目指す会や在日特権を許さない市民の会などが京都朝鮮第一初級学校威力妨害事件や徳島県教職員組合事務所内街宣事件などで逮捕者を出して衰えが見られた時にいっちょ噛みで参入してきたのがレイシストをしばき隊であったわけです。つまり、彼らは東村山問題で身体を張った者や常野雄次郎さんのように勢いのあった行動界隈に対して一人であったとしても抗議しようとする姿勢もなく、衰えが見られてから人数を頼んで自らの自己肯定感を確認しようとするのが多くのレイシストしばき隊以降の反差別カウンターであったのです。