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雑誌「AXIS」でインハウスデザイナー 3.0
 を考える連載がはじまりました

こんにちは、KOELの高見逸平です。これまで電機メーカーや自動車会社などの大手事業会社を経て、昨年2022年2 月からNTTコミュニケーションズのKOELにUX Design Managerとして参画しています。

今年2月28日 発売された雑誌「AXIS」Vol.222にてKOELの連載がスタートしました。「KOELと考えるインハウスデザイナー3.0」と題し全3回連載の1回目にあたる今回は、まずKOELの紹介に加え、三井住友銀行のリテールIT戦略部 UI/UXデザイナーの金澤 洋さんとの対談も掲載されています。

AXIS本誌でだけでなく、AXIS Web Magazineでも今回の記事が無料で掲載されていますのでぜひご覧ください。

せっかくですので今回はAXISでの企画が生まれた経緯について簡単にお話しできればと思います。

今こそ、インハウスデザイナーが面白い

そもそも今回の記事が生まれたのは「今こそ、インハウスデザイナーって面白い」ということを共有したいと思ったのがきっかけです。2018年に経済産業省・特許庁から出された「デザイン経営宣言」を一つのターニングポイントとして、社会や組織から求められるデザイン組織やデザイナーの役割や期待が急激に変化していることを現場で強く感じていますし、僕自身も20年近く事業会社の大きなデザイン組織でデザイナーとして働いてきた中で当初のプロダクトデザインという専門性を応用する形で仕事を拡げてきたことも背景としてあります。

記事内の弊社田中の言葉を借りれば、今はまさに "インハウスデザイン混迷期"。この時代に、外側からではなく、内側からその当事者になることの面白さや可能性を伝えたいとお話したところ、AXIS編集部の皆さんがご協力してくれることになり、今回の企画がスタートしました。

今必要とされるインハウスデザイナー3.0とは

せっかくAXIS編集部の皆さんのご協力があるなら、ということで「インハウスデザインのあり方をKOELの視点だけに閉じず、業界を横断し様々な領域の現場で活躍されているインハウスデザイナーの皆さんとKOELメンバーとの対話を通じてプロトタイプしてみたい!」というのが今回の企画の最重要ポイントです。

そしてゲストの方とインハウスデザイナーの未来を対話していくにあたり、議論の土台として「インハウスデザイナーの変遷」を3段階で定義しました。

プロダクトデザイナーやグラフィックデザイナーといった、色、柄、形をを表現するスキルを備えた企業デザイナーを「インハウスデザイナー1.0」

市場情報や、経営情報への関与も踏まえたデザイン思考やプロセスが重視される時代の人材を「インハウスデザイナー2.0」

そしてその先にある「近年のデザイン領域の拡大と共に、可能性を広げる存在としての新しいデザイナー像」、それをここでは仮に「インハウスデザイナー3.0」と定義しています。

私たちKOELの中でも「インハウスデザイナー3.0」において「共創」というキーワードは一つのトリガーになると確信しているものの、そこにおける必要なスキルセット、マインドセット、そして実際のアクションなどまだまだ曖昧なものです。そんな今は曖昧なイメージ像を、対談パートナーさんやAXIS編集部の皆さんの力も借りながら言語化してみたいと思っています。

三井住友銀行 金澤洋さんが語る「金融のデザイン」

冒頭でもお話ししました通り、第1回目の対談パートナーは現在、三井住友銀行の1人目のデザイナーとして活躍している金澤洋さん。三井住友銀行のデザイン組織は2016年に発足したこともあり、私たちKOELと同じく大企業の中でここ数年で急速に立ち上がっているデザイン組織の一つです。

今回の対談の中でも面白いのは、KOELが取り組む社会インフラのデザイン領域と金澤さんが取り組む銀行・金融のデザイン領域、一見両者には共通事項が少なく感じられても、組織立ち上げやデザイナーの役割、新しい動き方については類似することが多かったことです。記事内で話されている実際の現場のエピソードは、同じデザイン業界の中で頑張っている方々にも業界を超えて共感してもらえるのではないかと思っています。

AXISでの連載はまだまだ続きます

「AXIS」Vol.222では、私たちKOELの想いを軸に、第1回目をスタートさせましたが、全3回の対話を企画しています。今後も「インハウスデザイナー3.0」をキーワードに、ある時はインハウスデザイン組織そのものを拡げてみたり、ある時は近しい業界でも組織や社会の中でこれまでとは違うアプローチ・働き方で活躍しているインハウスデザイナーの方々などをゲストに迎えて対話を展開していきたいと思うので、これからの2回目、3回目の連載を引き続き楽しみにしていただければと思います。

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