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キャリア入社組対談「わたしたちから見たKOEL」 後編 | KOELの人々 #4

こんにちは、KOELの桑原です。
私たちの組織の中で、どんな職種の人がどのように働くかをお伝えするシリーズ「KOELの人々」。

今回はその特別編として、これまでに記事を執筆いただいたデザインリサーチャーの山本さんとUIデザイナーの宇都宮さんによる、キャリア入社組から見たKOELやNTTComをテーマとした対談の後編をお届けします。

  前編はこちら

KOELでの日々のちいさな行事や、メンバーたちのちょっとしたパーソナリティについても語られた後編では、前編で見えてきたKOELの形にさまざまな色がついていくようです。
では、今日もふたりの目を借りて覗いてみましょう。

crosstalk_202010アートボード 1

採用プロセスから見えたチームデザイン

山本 チームをデザインすることを意識しているなと感じることは、入社に際しての採用面接でもありましたか?

宇都宮 ありましたね。得意なところだけでなく、あまりやりたくなかったり得意でないところも結構聞いてくださった印象があります。

山本 僕のときは、元々はUXデザイナーの枠で受けていたのですが、ポートフォリオを見せながらお話をしている中で特にリサーチについて詳しく掘り下げられて、「デザインリサーチャーの枠もありますよ」と勧めてもらった、ということがありました。

宇都宮 その人の適性や専門を見極めてくれるような感じがありますよね。私もUIが専門ではあるのですが前職ではジャーニーマップを作成してのリサーチからサービスデザインを行ったりしていたので、ビジネスデザイナーが良いかUIデザイナーが良いか相談したりしました。

山本 正直、中途採用に応募するときの自分のスキルと用意されている枠との整合性ってわかりづらくないですか?

宇都宮 あるあるですね〜

山本 受けてみて、あれっ全然違ったな、なんてこともありますよね。なのでこれからKOELのデザインリサーチャーだったりUIデザイナーだったりに応募される方のためにこの対談が役に立ってくれたらと思っています(笑)

KOELというチームのカルチャー

山本 関連して、先ほども少しお話しした濱口さんも「自分一人でやれるかというとそうではなく、やはりチームを組んで仕事をする」と仰っていたのを思い出しました。「UXリサーチだけでイノベーティブなものができるとは思っていないが、リサーチャーは必要で、しっかり調べてくれた素材を自分はイノベーティブに扱うのが仕事」だと。

宇都宮 やはり様々な役割の人で構成されコラボし合うチームが必要なのですね。

山本 はい、自分がリサーチしたものを使う人の目線を知ることができたという意味で印象的なお話でした。前職での出来事でもそれを体感したことがあるんですが、日系企業が海外に展開している工場の工場長にインタビューをしたときに、「現地の人だからできるスタイルを見て知って考えて、得意なことをお願いする、できないことはマネージャー層が吸収すべき」「水を汲むのがうまい人は汲めばいいし、運ぶのがうまい人は運べばいい」と仰っていました。これは私の思う理想的なチーム像にも昇華されていたりします。

宇都宮 もしかして…?

山本 そう、KOELにもその関係性ってあるというふうに感じているんですよね。それで、そのあたりがマッチしているからなのか、ずっとオンラインでしか会ったことがなくてもKOELの人たちと話しているとなんだか居心地が良いんですよね…

宇都宮 私も、やりづらさをあまり感じたことがないです。自分の理想としているやり方とフィットしているからナチュラルにコミュニケーションができるのかもしれないですね

山本 個人的なキャラクターで言うと、KOELの人みたいな濃いキャラの人って前に会ったことはないんですけどね(笑) 原田さんとか…

宇都宮 良い意味でとても濃いですよね(笑)

山本 原田さんはもう毎日インプットとアウトプットの量がすごい!息を吸って吐くようにインプットアウトプットインプットアウトプット…

宇都宮 無理をしているわけではなく自然にそうなのが驚きですよね。細谷さんとかもご自身でボードゲームを販売されたりしていてすごいな!と思います

山本 ほとんどリモートだけど、朝の会/夕の会 *1 とかでNeWorkを使って仕事以外のことも話すからか、その人の個性みたいなものが入って2ヶ月とかでもよく理解できますよね。

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宇都宮 そうですね。朝の会/夕の会だけでなく、mixin *2 など、KOELにはメンバー間でのコミュニケーションを活発にする仕組みがたくさんあるように思います。

山本 確かに、mixinで30分ギュッと話すと、立体感のある人となりが伝わってきますよね。陰影が伝わるというか。

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宇都宮 win-session *3 とかもですね。なかなか普通の進捗報告では見えてこないような、個々人の取り組みや問題意識が伝わってきたりしますね。

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山本 やはり組織としてデザインされているんだなと感じますよね。今ふと、あまりNTTっぽさみたいなものを感じない組織だなということを思いました。ベンチャーとか、20,30人くらいのデザインファームみたいな、独立した文化・空気を持っているように感じます。

宇都宮 分かります。NTT!かっちり!みたいなイメージとはだいぶ離れている実感がありますね。

山本 あえて、なのかもとも思います。埋没せず、色濃く進んで行けるように。自分もそれに貢献できるようにアクションをとっていかないといけないななんて思ったりしました。

*1) 朝の会/夕の会:毎日9時からと17時からの2回、出られる人で集まりその日の活動や進捗について雑談のように共有する会
*2) mixin:新しくKOELへ入ったメンバーが全てのメンバーと総当たりで30分間お互いのこれまでの経歴やどんなことが好きかなどパーソナルな対話をする行事
*3) win-session:隔週金曜日にチームやプロジェクトの目標と紐づけた形で全てのメンバーが個人としての成果を共有するお祝いの行事

お互いへの質問コーナー

■ どうしたら聞き上手になれますか?

山本 さて、最後にせっかくなので職種の違うもの同士、気になることを質問しあってみようかなと思うのですが、宇都宮さん何かありますか?(笑)

宇都宮 リサーチャーの山本さんには、どうしたら聞き上手になれますか?というのをぜひ聞きたいですね…!私もやることはあるのですが、もっと得意になりたいなと感じていて。

山本 心がけているのは、インタビュー対象者の生活を、点よりも線を想像できるように聞くことですね。例えばお茶に関するプロジェクトだったとしても、お茶について聞けなくても良いやと思って話すみたいな。

宇都宮 もっと広いことを聞くように意識されている感じでしょうか?

山本 そうですね。お茶を飲まなかったとしてもどう生活をしているんだろう?と思って、ざっくりした1日の流れを聞きます。会社行く前にコンビニとか寄ります?どんなもの買われます?コーヒーとパンなんですね。なぜその組み合わせを?みたいな感じで…

宇都宮 リサーチャーの方ってみんなそんなふうに決め打ちでなく広いお話を聞かれるのですか?

山本 そう思います。どちらかというとインタビューされた人から「こんな話で良かったんですか?」と言われるような会話にしたいと思っているんですよね。人って、聞かれると期待に答えようとしちゃうので、そうは意識してなくても嘘をついたり盛ったりしてしまうことがあって。うまくこちらの狙いみたいなものをぼかして薄めながら会話をしていくように気をつけています。

宇都宮 それでいて、私のようなデザイナーが「あっそれ!聞きたかったこと!」というのもその場でさっと聞き出してくださるのもすごいなと思います。まるで脳の使い方が違うみたいに感じたりします。

山本 そのあたり、UIをデザインする人や売る人など、自分とは違う立場の人が聞きたいであろう質問は事前に想像しておくようにしていますね。

宇都宮 自分では思いつかないような質問でもありつつ、まさに聞きたかったことが聞ける質問でもあって、インタビューをされるリサーチャーの方の質問も含めて、私はアイディアが出てきているんだと思うんです。

山本 それはチームでやっている意味を感じる言葉ですね…! 僕が聞いた質問によって、他の方のイメージが膨らむというのは足し算ではなく掛け算のチームなので嬉しい限りです。


■ デザインのイメージができるプロセスはどのようなものですか?

宇都宮 では、山本さんから私へは何か質問はありますか?

山本 デザインのイメージがいつどんなタイミングでどのようにできるかが気になっています。

宇都宮 そうですね…私の場合ははじめからいろいろと過去にたくさんのものを見てきた経験の中からイメージが湧いてきていて、それを組み合わせていく感じなんですよね。

山本 それはどんなルールで、ですか?

宇都宮 山本さんのようなリサーチャーの方がしてくださったインタビューを聞いていて、その中でインタビュー対象者の方の言葉のトーンやテンションが普通とは異なっているようなところを注意深く聞くんです。その中から、特に心に刺さった言葉を何個か選んで、そこから形にしていく感じです。

山本 デザインの元になる、雛形のようなものとリサーチなどから得た様々な情報を組み合わせていくということでしょうか?

宇都宮 そうです!

山本 ということは、宇都宮さんにとってリサーチの結果は綺麗に整理されたものより生々しいものの方が刺激になったりしますか?

宇都宮 まさにそうですね。私はそちらのタイプです。人によってそれぞれ認知特性が異なっていたりすると思うのですが、私は映像記憶が強い方だったりするので、実際の現場の雰囲気とかが想起されるようなものの方が良いですね。

山本 僕も結構映像で覚えている方なので共感します。これからKOELもメンバーが増えていくとそういった特徴の組み合わせも増えていくので、新しいやり方に出会えたりして楽しそうだなと思います。それぞれのタイプに合った案件やフィールドをアサインするような仕組みも出来上がって行ったりしたら面白そう。

宇都宮 そうですね。今でも、荒砂さんのように画面設計をすべて言語化しながら実践してくださるような方にも出会えたりして、勉強になるなと思っています。これからますます様々な人に出会ってチームがどんなふうに変わっていくのか楽しみです。

こぼれ話「で、ぶっちゃけ業務量どう?」

宇都宮 UIデザイナーなので物理的な作業量もあり、業務量としては多いものの、得意なところが大半を占めているので良いです。前は専門ではない部分の業務量も多かったので、今は◯って感じですね!

山本
 僕は定時内で収めています。業務開始して間もないこともありますが、定時を過ぎたらOFFモードになる感じです。ただ、終わった後にも残業ではなく個人的趣味と仕事を兼ねて色々と調べたり考えたりする時間はありますね。

おわりに

対談を終えて「発見があったり、同じように考えているところが分かったりして面白かった」と感想をくださったお二人。聞いている私も、それぞれの人となり、そして普段はなかなか見えてこないKOELの一面を知ることができ、意義深い時間でした。

…とはいえサンプル数2でしょ、って? 私もそう思います。だから、まだまだこの企画は続きます!この勢いでもっともっとたくさんの人の実感のこもった言葉からKOELの姿を描いていきたいなと思っています。

ということで次回からは、同じNTTグループを経てComへやって来られた方々にお話を聞いていきます。
どんな色や形が見えてくるのか、楽しみにしていてください。

ここまで読んでくださったみなさま、そして対談に登場いただいた山本さん・宇都宮さん、ありがとうございました!
それではまたお会いしましょう。

KOEL マガジン

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