ビジネスを現場から刷新する「docomo businessのIoT」の価値を伝えるデザイン
10/10(木)-10/11(金)にかけて、docomo businessの最新情報を直接お届けするイベント『docomo business Forum'24』が開催されました。
KOEL Design Studioがデザイン支援を行っている展示が複数ある中で、今回はNTTコミュニケーションズが提供する「docomo businessのIoT」サービス群をご紹介するブースについてご紹介します。今回KOELは、docomo businessのIoTがめざす世界観を表現するビジョンの策定、そしてそのビジョンをあしらったブースのデザインを支援しました。
広大なIoTの世界を言葉で表現する
IoT(Internet of Things)とは “モノのインターネット” のこと。様々なデバイスやセンサー、サーバー、それらを利用するためのアプリケーションなど…さまざまなモノをつなげることで課題を解決するアプローチがIoTです。
これまでNTTコミュニケーションズが提供するIoTサービス群に対して、統一した世界観やビジョンが設定されていませんでした。IoTというと真っ先に思い浮かぶものはデバイスですが、NTTコミュニケーションズの強みである回線や、様々なソリューションをつなぎあわせるプラットフォーム、導入や運用をサポートするコンサルティングなど、docomo businessのIoTは幅広いカバー範囲をもつサービス群です。例えば、以前KOELが支援したドローンビジネス事業を行うdocomo skyも「docomo businessのIoT」の一端をになっています。
docomo businessのIoTは豊富なラインナップを抱える一方で、「docomo businessのIoTらしい価値とは何か」が漠然とあってもそれが明文化されておらず、どのような価値を与えるものか、顧客の皆さんや社会の皆さんにお伝えする方法がありませんでした。
今回docomo business Forum'24の開催に先駆け、KOELはNTTコミュニケーションズ プラットフォームサービス本部 5G&IoTサービス部の皆さんたちと一緒に、ワークショップを通じてビジョン(docomo businessのIoTが目指す世界の様子)とバリュー(docomo businessのIoTが顧客の皆さんに提供する価値)を策定していきました。
開発・営業の皆さんからも様々な意見が出る中、最終的に皆さんで策定したビジョンは「ビジネスを現場から刷新する力を。docomo businessのIoT。」です。
docomo businessのIoTが提供するものが、回線であれ、デバイスであれ、コンサルティングであれ、働く人に寄り添うものであることには変わりありません。IoTを通じて様々な “現場” が変わることが、日本のビジネスを本質的に変えていく力になるのではないか——。 人が働く “現場”、回線が繋がる “現場”、ビジネスが動く “現場”。”現場” というフレーズには土壌からビジネスを変えていくんだという意思が込められています。
またビジョンと同時に策定したバリューは「安全につなぐ」「寄り添い続ける」「柔軟に組み合わせる」の3つが並んでいます。
今回策定のために行ったワークショップでとても印象的だったのが「人の強み」でした。長期にわたって様々な業界で培ってきた信頼、現場に寄り添い課題解決を目指す姿勢。それが「寄り添い続ける」、そして「柔軟に組み合わせる」という言葉に反映されています。
つながる世界観を伝えるビジュアル
docomo business Forum'24に向けてビジョン・バリューをお伝えするためのビジュアルデザインもKOELが担当しました。
IoTという市場は既に一定の認知を得ています。だからこそ、IoTによって顧客の皆さんや、私たちが生活する社会がどのようなベネフィットを得られるのか、どのような世界が到来するのかが問われている段階にあると言えます。そのような現状を考えると、今回のビジュアルには、ビジョンやバリューをコンセプチュアルに表現するだけではなく、IoTがもたらす世界観をイメージできる分かりやすさも必要でした。
そこで、まず、IoTによって様々なデバイスやシーンが繋がっていく様子をメインの骨格としてつくり、そのまわりに、ジオラマのような人物イラストを配することで、そこから新しい働き方やビジネスが生まれていく様子が直感的に伝わるように表現しました。
事業のビジョンやバリューは、ビジネスの現在の提供価値を指し示すだけでなく、これから目指すべき未来を照らすものです。その観点からも、今回のビジュアルは、IoTによって、さまざまなビジネスの現場に新しい可能性が生まれていくというワクワク感も感じさせるものになったと思います。
大盛況のdocomo business Forum
docomo business Forum'24ではdocomo businessのIoTブース壁面にKOELが制作したビジュアルが展示されました。イベント自体、すべての開催日で非常に盛況だったこともありますが、想像以上に多くの方がIoTブースで足を止めてくださいました(余談ですが、イベント全体でも来場者数が多いブースの上位に入っていたとのことです)。
また、IoTブースは非常に多くの映像展示が行われていたのですが、今回KOELで各映像のタイトル動画を作成しました。回線、デバイス、サービスと様々な分野の展示が並ぶブースでしたが、ブース全体の一体感を演出できたのではと感じています。
組織が目指すゴールをデザインする
今回KOELがデザインしたものは展示会の装飾だけではありません。大きなカテゴリーをカバーする事業部がどのようなゴールを目指して価値提供を行うか皆さんが話し合う場をファシリテーションしたこと、そしてお客さまにどのような言葉やビジュアルでお伝えするべきなのかを5G&IoTサービス部の皆さんと一緒に形作っていったことに大きな意味があると感じています。
今回策定されたビジョンやバリューは、docomo businessのIoTが提供するものの基底になっていきます。インハウスデザイン組織であるKOELとしても、皆さんがビジョンやバリューを活かしてビジネスを推進できるよう引き続き力になれればと思います。