【睡眠用】安眠・熟睡のためのKoekake_Katarikakeの朗読 タイトル『夜空の月』 この作品はショートストーリーです 3 心に声で安らぎを 2020年2月18日 09:27 朗読者:Koekake_Katarikakeこの作品は眠れない人、寝つきが悪い人への読み聞かせ、朗読作品等のを提供しています。この作品はショートストーリーです。冬の夜空を見て、浮かんでいる月が印象的でした。そこからの帰り道を1つの物語にしています。Koekake_Katarikakeチャンネルでは『声』を通じて聞いた人へ安眠や、安らぎ、そして時にはエネルギーを届けることを目的にしています朗読や、寸劇、思わず眠たくなるようなコンテンツを『声』でお届けしていきます寝つけないとき、通勤中、疲れているとき、癒しが欲しいときに是非再生してみてください・・またお子さんの寝かしつけや安らぎが欲しいときにお届けできるように制作していきます!【本文】©Kotokake__Katarikakeタイトル:夜空の月月が照らす光を見つめていると いつの間にか長く伸びた影は暗闇に消えていった真っ二つに割れた月 つい先日三日月だった月はいつの間にか半分になった世界中どこで見ても きれいに半分こに見えるのだろうかそんなどうでもいいような事を考えながらまたゆっくりと歩きだした冬なのに暖かい いや、寒いけど暖かく感じる不思議さそれでも顔を上げれば思い思いの服を着重ねた人たちが足早に歩いていくエスカレーターで足を止めた機械の上に載って ゆっくりとホームへと運ばれていく見慣れた電光掲示板の色はさっき見ていた月よりもこんなに近いのに月が放つ明るさの方が 強く目に残っているたくさんの乗客を乗せた 白い電車が足取り重そうにホームへ滑り込んでくる肩と肩がぶつかる 小さな舌打ちが聞こえたその音をかき消すように 発車のアナウンスが夜の空に響いているこのままこのまま小刻みに揺れる リズムのまま遠くへ 遠くへ空に見える月を追って 遠くへ運んで欲しい一体どれだけの人が 一緒に遠い地まで来てくれるだろうかそっと ゆっくりと周りを見た静かな社内には 少しだけ漏れた音楽と電車が進む音だけが聞こえた誰も目を合わせてくれなかったガタン ゴトンガタン ゴトンごめん ごめんごめん ごめんと謝られているようなそんな電車の声に「いいよ。全然」と誰にも聞こえないくらいの小さな声で少しだけ顔を上げて答えてみた目を閉じながら ゆっくりと息を吐いた目を開くと 窓越しにまたきれいな月が見えた改札を抜けて ゆっくりと一人で歩く塾帰りの中学生たちが肉まんを半分こして 美味しそうにほおばる黒い影から 薄くて細い白い湯気が見えたその光景に思わず 頬がゆるみポケットに手を入れて 手袋を探したあまり寒くもない 月が照らす夜道を口笛を吹きながらゆっくりと 歩いていく #youtube #癒し #睡眠 #朗読 #リラックス #はたらくを自由に #不眠 3 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? 記事をサポート