ASDのコミュニケーション支援では、コミュニケーションから始めない!?
この記事は1,777文字あります。個人差はありますが、3分〜4分でお読みいただけます。
このnoteはVoicy(音声配信)で配信した内容のテキスト版(要約版)です。詳しくはVoicyで聴いて頂ければと思います。
ちなみに、Voicyは下記チャンネルで毎日更新しています!
今日のテーマは「ASDのコミュニケーション支援では、コミュニケーションから始めない!?」です。どうぞお付き合いください。
トレーニングセミナー2024 in 埼玉にちょこっとだけ参加します
このテーマで話そうと思ったきっかけは、「トレーニングセミナー2024 in 埼玉」の公開講座があり、7月27日から8月18日までオンラインで開催されるのですが、僕が講師の一人として「コミュニケーション」をテーマに話をするためです。
公開講座のテーマは「自閉スペクトラム症の特性と支援」についてで、川崎医療福祉大学の諏訪先生が「自閉症の学習スタイルとアセスメント」、相模女子大学の加藤先生が「構造化された支援」についてお話しされます(チラシは下記です)。
ちなみに、この取り組みは埼玉県自閉症協会、埼玉県特別支援学校長会、埼玉県特別支援学校副校長会・教頭会が中心となっています。教育分野が中心となり、こうした取り組みをするのは全国的にも珍しいことなんじゃないかなって思います。
コミュニケーション支援の前提
僕自身がコミュニケーション支援について話す機会はありますが、それは一つの講演会の中で部分的に触れるのみで、コミュニケーションだけで話をさせて頂く機会はあまり多くありません。
が、今回は1時間半ほどかけてじっくりお話しをさせていただきます。
コミュニケーション支援を考えた際には、「どうやってコミュニケーションの発信を伸ばすか」に注力されがちです。例えば、要求や援助要請(ヘルプを出す)とか。
もちろんそれらは大事なことですが、それよりも先にやることがあります。それは、「今の状況が安心できるものにすること」です。
なぜなら、人は誰しもその時の状況によってコミュニケーション能力が左右されるものですが(皆さんも、急に話をふられるとうまく話せない時ってありませんか?)、ASD特性があると、より一層そうしたことが目立つとされています。
ですから、コミュニケーション支援を考える際には、いかに不安や緊張を減らすのか、安心してコミュニケーションがとりやすい環境にするかが重要です。
例えば。
日々の暮らしや活動で見通しが立つようにすること(なにをするのか、期待されているのかがわかること。少なくとも悪くないと思えること)
「わかる/できる」という内容であること
楽しみが保証されている、終わりがわかること(どのくらい頑張ればいいのかがわかること)
こうしたことが整った上で、「さぁ、コミュニケーションの支援をしようか」となるわけです。
まとめ
さて。
今回はコミュニケーション支援において、いきなりコミュニケーションの発信を促すのではなく、まずはご本人が今の状況を理解し、安心できる環境を作るようにすること、不安や緊張が少ないような環境調整をすることが、まずはスタートという話でした。
「自閉症支援トレーニングセミナー2024 in 埼玉」の公開講座では、こうしたことをより具体的に、僕なりにできるだけわかりやすくまとめたつもりです。
というか、僕以外の先生の話を聞くだけでも十分もとの取れる講座ではないでしょうか。
ご興味あれば、ぜひ下記より詳細の確認とお申込をお願いします。
Voicy(音声)では、具体例を出したりしながら解説していますので、より詳しくはVoicyを聴いてもらえればと思います。
では。
佐々木康栄
災害時に役立つさまざまな情報
これまでnoteにまとめていましたが、TEACCHプログラム研究会東北支部のホームページに集約しました。宜しければご活用ください。
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