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"疲れのサイン"を把握しよう

この記事は1,288文字あります。個人差はありますが、2分〜3分でお読みいただけます。

noteの連続更新10日という目標を達成したので、15日更新を目指してやっていこうかと思います。

自他の感情を自覚しにくいこともある

ASD特性があると、相手の感情に気がつきにくいと言われることがあります。共感性がないと言われることもありますが、実際には共感しないわけではなくて、共感するポイントが違うことが知られています。

ただ、人によっては相手の感情や気持ちに気がつきにくいだけではなくて、自分自身の感情や気持ちにも気がつきにくいことがあります。そして、そのことで「自分は冷たい人間なのではないか」と思い悩む人もいたりします。

感情以外にも、「疲れ」に気がつきにくいこともしばしば経験します。疲れの自覚がしにくいと、疲れているのに頑張りすぎてしまい、いわゆる「バーンアウト(燃え尽き症候群)」のような状態になることもあります。

その結果、周囲からは、問題なく取り組めているように見えていたにも関わらず、今まで取り組んでいたことが急にできなくなってしまう(例えば、周囲からみると順調に登校できているように見えていたけど、急に登校しなくなる)こともあります。

疲れ自体は自覚しにくく、相談テーマとしてあがってこないこともありますが、実際の生活の中にはサインが出ていることもあります。例えば、下記のようなものです。
・以前よりもイライラしているように見える
・ふざけているような行動が増えたり、周囲にちょっかいを出す
・落ち着かなくなる(集中しにくくなったり、ソワソワしたり)
・大人(先生や家族)、友だちの言うことに耳を傾けにくくなる(聞いているようで聞いていない時も)
・感覚の敏感さが目立つようになる

疲れのサインを知っておく

昨日は、「エネルギー不足」をテーマに書きました。

あたりまえですが、エネルギー不足になる前には、そもそも疲れがあります。だとすると、疲れすぎないようにしていくことは、エネルギー不足にならないためには大切なことでしょう。

ではどうするかを考えたときに、大切なことは「できないことをできるように」よりも、「できそうなことに目を向けること」です。疲れを自覚して休めれば良いですが、その感覚自体が薄いときには、どれだけ意識しても難しいかもしれません。周囲から「疲れてない?」と聞いても、「疲れてないよ」と返答がくるだけかもしれません。

だけれども、上述したような「疲れのサイン(これらは目に見えるので、判断しやすい)」を知っておくことで、「こういう状態になったときには休む」と自覚したり、周囲も「取り組んでもらうことのバランスを調整しなきゃ」と思えたりするのではないでしょうか。

もっと大切なことは、「では、何が疲れの原因なんだろうか?」「特性と環境のどこにミスマッチが生じているのだろうか」を考えていくことです。これについては、また別の機会で。

今日の記事は以上になりますので、参考になれば幸いです。補足はVoicyで話をしますので、宜しければVoicyの方も応援していただければと思います!それでは!


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佐々木康栄

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