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「未来人材ビジョン」とDXとSTEAM教育
2022年5月、経済産業省から「未来人材ビジョン」という108ページにわたるレポートが発表されました。
未来人材会議に参画していたメンバーは日本を代表する企業の社長や人事系の役員、そして学者に人事院総裁です。文部科学省や厚生労働省からもオブザーバーとして参加していました。
この未来人材ビジョンは、学校教育や企業における人材育成、採用を含む人事戦略に係る重要な問題を提起しています。
問題の根源
【STEAM教育⑤】 教育改革と教育DX、そしてSTEAMとの関係性
ビジネスの世界では、すでにあたり前のようにDXという言葉が使われています。
実際に中小零細企業がDXを進められているかという問題はさておき。
さらに、大企業でもそれが本当にDXなのか? という問題もまずは横に置き…。
世の中的にDXを進めていかないと、社会が回らなくなってくる、あるいはビジネスが立ち行かなくなってくるという認識は強くなってきているように思います。
まずはそもそも、DXとは何な
【STEAM教育④】STEAM 教育は、Society Transformation & Environment Adaptive Management の 教育という解釈を
VUCA(Volatility Uncertainty Complexity Ambiguity:不確かで、変動的で、曖昧で、複雑な)と言われる時代、 これまでの教育方法の試行錯誤を通して、次のような教育の必要性にたどり着いています。
広範な知識学習だけでなく、 社会課題に向き合う体験と感性の育成を
スキルやノウハウの習得に、 動く意志を
伝統や歴史の理解とともに、 多様な価値観の受
【STEAM教育③】幸せのカタチが多様化? STEAM教育のフレームワークとは…。
多様な価値の多元化「IT」という技術は、多次元世界を構成し、表現できる技術です。
私たちは一般に、縦・横・高さの3次元空間は簡単に認識できます。
IT技術で構成する世界は、この縦・横・高さの評価軸を自由に入れ替えられます。あるいは、二次元で表現したグラフの線が交わる点の中に、さらに二次元の表を埋め込むことができます。
ITの世界は、認識できる価値の分だけ簡単に世界を埋め込んで多次元世界を構成さ
【STEAM教育②】教育が変わらざるを得ない理由は?STEAM教育で育てたいものとは…
データの逆流現象「地磁気逆転」という現象を聞いたことがあるでしょうか。
360万年という地球の長い歴史の中で、過去に11回は南北の地磁気が逆転していることが分かっています。見た目上はなにも変わらないにも関わらず、地磁気の極の南北が入れ替わっているのです。
これと同じようなことが、いまの社会で起こっているように私には見えます。
そのひとつがデータの逆流です。
「Society4.0」の情報化社
【STEAM教育①】STEAM教育とSociety5.0。いま、社会に起きている変化とは?
はじめにSTEAM 教育というと、理数系英才教育というイメージが根強く残ります。
背景としては、STEAM が Science の S、Technology の T、Engineering の T、Art(Arts)の A、Mathematic の M の頭文字をとった造語であり、それらが A を除き理数系教科だと認識されるためと思われます。
しかも STEAM 教育に取り組む学校が、SSH(
「学ぶ」と「覚える」の違いを考える
「考えさせるソフトが欲しい」
以前、そんな相談を受けたことがあります。
AIであるとかIT システムに、いったい何を求めているのだろう……ということは、ひと まず置き、「考えさせる」ということを一度、検証してみたいと思いました。
少し前に「課題解決型人間」などと言った人物像が描かれていることがありました。ひょっとしたら今でも、そんな表現をしているかもしれません。
もちろん「課題解決の型」を覚
ノンアルコールビールとITリテラシー
先日、ノンアルコールビールでも気持ちよく酔うことができる理由について書いてある記事を読みました。
記事を読みながら私が考えたのは、子どもの IT リテラシーの問題です。
ノンアルコールビールと IT リテラシーがどのように関わってくるのか……順を追って話をします。
私はもう 2 年以上お酒を飲んでいません。宴会の席などでは、ノンアルコールビールで雰囲気だけ楽しみます。
雰囲気だけ楽しむつも