近未来の話じゃない?!分身ロボットカフェへ行ってみた。
どうも。ナレーター、MAミキサーの小枝シンヤです。
今回は普段とは全く関係ないレポ的なお話になります。日本橋にある、分身ロボットカフェ"DAWN"に行って参りました。(兄貴経由)
分身ロボットカフェって何?って人に簡単に説明すると、「身体的なハンディのある人がロボットを遠隔操作して接客する」カフェテリアです。
店内はこんな感じ。内装は、緑や自然を意識していて、居心地良い雰囲気でした。レジの隣の分身ロボット(OriHime)がお出迎えして挨拶してくれます。
席に案内されると、写真左の小さいOriHimeが、接客してくれます。OriHimeのパイロットスタッフは、数十人いるらしく、持ち回りで対応してくれます。今日のこの時間帯は、大阪に在住している"まさこさん"がオーダーを受け付けてくれました。
タブレットに表示されたメニューを丁寧に説明してくれるまさこさん(OriHime)
130cmサイズの分身ロボットが、ドリンクを席まで届けに来てくれたり、記念撮影してくれます。写真は諸事情であげられませんので、かわりにこちらをご用意しました。
↑美味しそうなロービープレートと、分身ロボットの写真。そしてアクリル板越しにハンバーガーを頬張って邪魔する僕です。
実は、この分身カフェ"DAWN"、色んな実験をする店舗らしいのですが、他にも実験をしているとのことらしく、、
まさこさんに、「奥にある大きいロボットが見えますか?」と言われるままに視線を向けると、カウンター席と…、ん?なんだあのロボット!!?
なにこれーー!!カッコいいーーー!!!(肩に乗ってるOriHimeを見て、戸愚呂兄弟を思い出したのはナイショ)
なんでも、コーヒーを淹れてくれるバリスタ専用のロボットだそうで、お客さんの好みに合わせてブレンドしてくれるんです。今のところ、操作できる人は一人しかいないそうです。
お話を伺うと、元々バリスタをしていた方が、病気で働けなくなってしまい、それでもなんとかお客さんにコーヒーを淹れたいという思いから、このロボットが誕生したとのことです。ちなみにオーダーは予約必須。
その他にも、OriHimeロボットが接客してくれるスナック織姫というコーナーがあったり(現在は酒類提供してません)、障害がある方でも、人と社会をつなぐことの出来る実験的な場としてオープンしています。
AIではなく、遠隔で人とコミュニケーションを取り合うことが出来るという画期的な試みに感心しきっきりだったのですが、さらに凄いのはパイロットスタッフに給与が出ているということ。
単なる社会的な取り組みというのではなく、療養しながらでも働くことが出来るというのは、素晴らしいシステムだなと思いました。
今後の日本社会のワークライフバランスを考えた時に、この事業の需要は高まっていきそうな気がします。
いつ病気になったり、事故で働けなくなるかも知れない世の中で、こういった技術に助けられることがあるかも知れません。
SDGsについて、言葉では知っていても、実際に知覚することで、改めて考えさせられる体験でした。
将来、ミキサーも遠隔で卓を操作してMIXを作るとか出来たら面白そうやなーと思いました。技術的にはもう出来るかも?
分身ロボットカフェ・DAWNは日本橋にて営業中です。
ちなみに、OriHimeスタッフが在籍しているお店が他店舗にもあるそうです。興味のある方はチェックしてみてください。