マスクという人権
例の騒ぎでマスクをしていないと非国民のようだ。
本来オジサンはマスクが嫌いなのだが。
仕方がないとは思っているし必要だとも思っている。
さてオジサンは昔から流行り物を追いかけるのが不得意だった。
好きな漫画も年相応とは言えないし、音楽やファッションに至ってはもはや致命的なズレがあった。
思春期の頃は随分と悩んだモノだ。
年を取れば楽になるだろうと言う漠然とした期待が若い頃にありそれは間違いではなくもはや気にならなくなっている。
それはそれで間違いだとも思う。
結局の所それは人権の担保として必要なのだ。
未だ届いてはいないが今回の件で政府が布マスクを全世帯に配る決断をした。
随分と批判されているが政策パッケージとしても人権を配ると言う意味でも優れていると個人的には思っている。
何せ憲法にも基本的人権の尊重は謳われており、今やマスクをしていない人間には人権がないのだから。
基本的人権を守るアイテムは日々変わっていく。
オジサン世代ならエアマックス狩りやたまごっち売春を覚えているだろう。
人権を維持するためにはカツアゲも売春も必要で正しくはないが仕方ない側面がある。
少なくとも所属するコミュニティで人権を維持するには必要で人は社会性の動物故にコミュニティから抜けるのが非常に怖いのだから。
もうピークは過ぎたとは言え一時マスクは様子がおかしい値段で取引されていた。
値段の問題をクリアしたとしてもそれにアクセスする手段を持たない人間にとってマスクを入手するのは難しいタイミングが確かにあったのだ。
金や機会の問題で人権が手に入らない、だから国が憲法の条文通り人権を保障するためにマスクを送る(当然それは主眼ではないだろうが)
何が間違っている。
たまごっちやエアマックスという個別の流行による人権ではないのだ。
買い物が出来ないとかもっと深刻な問題につながりかねないのだから。
今日もオジサンはマスクをしている、マスクをしなくても人権をもらえる日を願いながら。
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