【小学校ライフをハック!】学校を飛びこえて教室を開こう!
学校は子どもに教育をするところですが、
イマドキは、子どもの教育を学校任せにしてはいけない。
むしろ、社会に出て必要なことは保護者も積極的に教えなければならない。
決意がみなぎりました。
学校の事情は教師しか知らない!
保護者の立場として。
保護者も教師も、子どもにより良い学校生活を送ってもらうという目的を持っています(もし違っていたら最上段の目的を思い出して!)
保護者は教師と対立したいわけでもなく、学校を信頼していないわけでもなく、学校に何でも押し付けたいわけでもありません。
ところが、保護者は学校の事情がほとんどわからないという問題があります。これが学校の問題のそもそもの原因ではないかと思います。
例えばうちの小学校の場合。
プリントで月1くらい授業内容や学校の様子をお知らせしてくれますが、伝わる情報はほんの一部です。例えば「算数:2桁のかけ算」「校外学習で〇〇に行きました、こういうことをやりました」という具合。
子どもに聞いても、自分の体験を言葉で表現するスキルがないので「楽しかった、つまんない」とか一言。様子がいまいちわかりません。
また、学校設備もデータが公表されていないので、トイレ事情や教室の暑さ寒さも、図書室の本の数も、行かないとわかりません。
それから、教師の忙しさがわかりません。
担任の先生がどの程度子どもたちとコミュニケーションを取っているのか、限られた労働時間のうち、どのくらい直接子どもたちに関わっているのか。
労働時間や教師不足が問題になっているのは知っていますが、一番身近なところの実態はわかりません。
なぜ学校事情がわからないことが問題かというと。
保護者が教師に願うことは、子どもに接する時間(良質な授業、個々の子どものケア、楽しいと思える働きかけ)をなるべく多くしてほしいの一点です。
もし何らかの理由で妨げられ、事情や背景を知らないと「なぜ対応してくれないの」といった不満が出てきます。「子どものケアをしてくれていない」と不安になります。双方で厳しい意見が出てくると、信頼関係も壊れてしまいます。
学校をよくするには、保護者と教師のチームワークが必要なのです。
本で知った令和の学校事情
そこで現役教師が書いた本書から事情を理解することにしました。
『親子で知りたい小学校最強ライフハック70』
※この本は小学校ライフの入門といった印象です。もっともっと掘り下げる問題もありますが、ひととおり全体の事情がわかるようになっている点、評価します。
1.ICTの事情
デジタル環境をどう活用するかによって学校の姿が変わる。
もしタブレット端末やICTを活用できたら。
教師の役目は「教える」⇒「見守り」「サポートする」に変われます。
そうなると、必然的に子どもの様子に注力することになるでしょう。
2.教師の事情
教師だけの問題ではなく保護者にも子どもにも社会に影響する。
教師不足の問題は、近年さんざん取り上げられてきましたが、制度を見直さない限り続きそうです。それでも、身近な小学校ではどうなのか?教師の労働時間や問題をぜひ保護者にも教えてほしいです。
手っ取り早いのは、雑務をできる限りデジタル化/効率化することです。そのためには、内側からの改革が苦手な学校に代わって、保護者から意見を挙げてほしいと筆者は書いています。
教育がここまで壊れかかっている、現場が逼迫しているとは。
教師の事情を知って衝撃です。これ以上学校の役割がカットされたらと思うとぞっとします。
3.子ども周りの事情
これからの子どもに必要なこと
時代が令和になり私たちを取り巻く環境も変わったため、従来なかったことで子どもに必要なことが出てきました。
●金融教育、租税教育
金融教育は、投資の話だけではなく「お金とは何か」「経済」といった知識も必要だと思います。
租税教育は、確定申告をしない年末調整制度がある以上、最低限の税のしくみは教えるべきです。
●ITリテラシー、インターネットの理解
注意喚起の「トラブルに気を付けましょう」だけではなく、SNSの特性(匿名性と心理と行動の関係なども)を教える必要があります。
PCやスマホが必須である以上、デジタル・インターネットのそもそものしくみも知っておいたほうがいいでしょう。
●探求学習:問題を見つける、課題解決力、振り返り(PDCA)
●人権教育:ジェンダーへの理解など人権への理解をアップデート
●主権者教育:選挙や民主主義の理解
●プレゼンテーション力:「話す」「伝える」ことの必要性
●非認知能力
これらは学校のカリキュラムで必須ではありません。または形がい化していて実際には教育できていなかったり、学校や教師による差があります。
そして、学校で教えてもらえない以上は自分たち(学校外)で行うしかないようです。
学校でしかできないこと・学校外でできること
ある記事でこのような意見を目にしました。
『学校の中だけでコンピューターサイエンス教育やプログラミング教育を行うのは限界があり、地域社会との交流もまた大切である』
これについて
『学校という升には大きさがあり、そこになにをいれていき、いれていかないかという判断はとても難しいです。つまるところ個別指導に向かわざるをえない』というご意見をいただきました。
では、学校でしかできないことはどのようなことでしょうか?
・ほかの子どもと一緒に学ぶこと
・家族以外の人と食べる給食や行事
・学校という社会でのふるまい方
・児童や先生とのコミュニケーション
学校という社会で過ごす児童と先生の活動ですね。
つぎに、学校でできないことは何でしょうか?
・学校の授業範囲外のこと
・学校のリソースが足りずに手が回らないこと
・広く社会での経験や学校外の専門性のあること
手が回らなくて結果的にできていないのは悲しいことですが、もともと学校の専門外の知識を教えるのは得意ではなさそうですね。
例えばプログラミングやICTの知見は一般企業の方がありそうです。
ここまで、学校外の私たちの役割も絞られてきました。
私がやりたいと思っていること
保護者にも得意不得意、興味などいろいろなので、先述のこれからの子どもに必要なことをぜんぶ網羅するのは難しそうです。
ですが、情報は入手できますし一般向けの本もあるので、教材はなんとかなりそうです。
すでにある、塾や習い事、コミュニティに参加するのもいいですが、自分で作った方が100%やりたいことができると思いました。
例えば、業務改善で市販の出来上がったシステムを導入するより、kintoneを入れて一からアプリを作った方が自分に合ったものができるというところでしょうか(kintone外の方には伝わらないかもですが)
子どもに大人になるまでに習得してほしいこと
・社会で活躍できるスキル
・協力し合って生きていくためのスキル
・生きる喜びにつながること
概念としてはこのようなことだと思います。
あとは、子どもたちへの働きかけです。
自分の子どもだけでは、協同や生きる喜びは伝えられません。
それを必要とする子どもにも届けられる仕組みがあればいいと思います。
そして大人にとっては、このような活動がリスキリングになりそうです。
子どもと一緒に、新しい技術や発見を習得できるのではと考えています。
それこそ、生きる喜びになります。
このように考えると、気負った感じよりも、楽しさの方が似合いますね。
具体的に何をするかは、これから楽しく考えていきます。
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