みんな知りたい「イヤイヤ期」②
前回の、みんな知りたい「イヤイヤ期」①の続きです。
自我が芽生え、自己主張することで自立と自律に向かっていく「イヤイヤ期」
ですが、子どもって「イヤイヤ」と言っているのでしょうか。
1.「イヤイヤ」って言っている?
前回「イヤイヤ期」の記事を投稿したら
「イヤイヤ期」という語感が良くない。
「やるやる期」はどうか?というような、コメントを頂きました♡
私もこの「イヤイヤ」という言葉に疑問を持っていました。
わたしの保育経験を振り返ってみると、「イヤ!」「やーだー!」と言っている子もいますが、だいたいその前後にも言葉があります。
「トイレいくの いや」
「まだかたづけちゃ ダメ」
「ジブンでやりたかった」
子どもは、ただ「イヤイヤ」言っているだけでなく、きちんと説明してくれています。
困っているときって、ネガティブな言葉の方が心に届きやすいのかなと思います。
大事なのはイヤイヤの前後。
「イヤイヤ」の前後の言葉にも耳を傾けてみませんか?
2.自尊心
私が1歳児の保育をしていたときのことです。
水道から水をたくさん出して、遊んでいる2歳のSくんがいました。
水がもったいないなと思い、蛇口をひねって水の量を少なくすると
その場にひっくりかえって泣き出しました。
私「お水っもったいないから、少しにしてあそぼう」
私「これくらいだったら、出しててもいいよ」
と説明しましたが、もうどうにもならないほど怒って泣いて、ひっくり返ってしまいました。
これは、もうどうにもならないと思い「じゃあ、お水もとに戻すね」と言って、また水を出しましたが、まったく泣き止みませんでした。
あとから振り返り、これは「水が減らされたこと」だけに怒っていたのではなく、「勝手に減らされたこと」に怒っていたのだと気づきました。
子どもにも「自尊心」があります。
自尊心とは、「自分を価値ある、大切な存在どと位置付ける気持ち」のことです。
このときのSくんは、自分が無視された・尊重されなかったことに怒っていたのです。
「水の量」よりも「自分の存在を尊重されること」が大事だったのですね。
きっと、私が「Sくん、お水もったいないから、ちょっとにしてもいい?」と最初に聞いていたら、こんなに怒っていなかったのでは?と思います。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?