シュン

・年間100冊以上の本を読む先生 ・オモシロい教育・楽しい子育てを日々考え、日々実践中…

シュン

・年間100冊以上の本を読む先生 ・オモシロい教育・楽しい子育てを日々考え、日々実践中。 →拙著 https://www.amazon.co.jp/dp/4491050813 自分の考えをnoteにもまとめていきます。 教育の力で世界を幸せに…

マガジン

  • 『自由進度学習』の進め方

    自分で「考える」。自分で「選ぶ」。自分で「学ぶ」。 与えられた学びの効率は低い。 「じゃあ今日のめあてはね…」と始まる1話完結の授業からの脱却から始めたいと思っている。

  • 習慣型国語(1時間目は毎日国語)

    ・朝読書10分 ・朝の会でのペアトークの導入 ・1時間目の国語の学習 毎日ある「特性」を生かし、国語を習慣として学んでいく授業手法です。 毎日4領域「話す聞く・読む・書く・言語」の活動があるのが大きなメリットです。

最近の記事

自分に合った「学び方」に出逢える漢字学習

漢字学習を子供たちに任せることで、子供一人一人が自分に合った学び方を見つけていくという話をします。 漢字学習における自由進度学習の概要については、以前の投稿で詳しく書きましたが、簡単に説明すると、次の4つのポイントがありました。 1. 子供たちは漢字をどんどん進めてもOK。進み具合の上限は設けない。 2. テストは金曜日だけでなく、木曜日や水曜日に受けてもよい。 3. 子供自身が希望すれば再テストOK。 4. 国語の最初の5分間を「漢字タイム」とし、毎日漢字の時間を設ける

    • 任せる前の一斉指導

      漢字学習を自由進度学習の手法で取り組み始めると、基本的に「自分でやろう」というスタイルになります。しかし、いきなり全てを任せると迷子になってしまう子もいるため、「基本的な漢字学習の方法」は徹底的に指導してから任せるようにしてください。 6月から任せるイメージをもった2ヶ月間私が新しく受け持ったクラスでは、最初の2ヶ月間は徹底して同じことを繰り返し教えます。ここはAIに任せたいくらい毎日同じことを言いますが、生身の人間が毎日同じことを言っているというメッセージも、実は強力だと

      • 自由進度学習と漢字学習

        漢字学習についてです。皆さんはそもそも、どのように漢字学習を指導されていますか? 先生になりたての頃や、新しいクラスが始まったばかりの時など、一斉一律で進んでいくパターンが多いのではないでしょうか。私も過去に、みんなで一緒に進めるパターンで指導していました。 漢字学習の指導方法を振り返って具体的には、月曜日と金曜日に20分ずつ漢字の時間を設けていました。金曜日の20分はテストの時間として、月曜日の20分はその週の国語の教科書に出てくる漢字を扱っていました。大体10個ずつぐら

        • 自由進度学習のデメリット

          自由進度学習の学習スタイルを用いるデメリットについてお話したいと思います。メリットだけ書いていても不安になる方も多いと思うので、私の現時点で感じている反対側の部分も包み隠さずにお話したいと思います。 私としては、この部分はかなり策を練っていかないと難しいポイントが一つあります。それは、協働的な学びがかなり工夫しないと難しいという点です。 対話的学びが生まれなければ、深い学びに繋がらず、資質能力が育つことにも繋がりません。 個別最適な学びとの相性 自由進度学習は、個別最適

        自分に合った「学び方」に出逢える漢字学習

        マガジン

        • 『自由進度学習』の進め方
          9本
        • 習慣型国語(1時間目は毎日国語)
          1本

        記事

          自由進度学習のメリット

          自由進度学習の学習スタイルを用いるメリットは本当にたくさんあります。本記事では二つに絞ってお伝えしたいと思います。 1つ目のメリット〜自分のペースで学べること〜一つ目は、自分のペースで学べることです。進める子がどんどん進めるという方に目がいきがちでですが(もちろんそちらもメリットですが) 私はむしろ、授業スピードが速すぎて困っていた子たちにとって、自由進度学習が大きな助けになっていると実感しています。今まで授業についていけず、理解が追いつかない子たちが、何度も繰り返し学ぶ

          自由進度学習のメリット

          自由進度学習とは何か?その歴史と再注目される理由

          自由進度学習とは、その名の通り、授業の進度を子供一人ひとりに任せ、各自が自分に最適だと考える学習計画を立て、自らの判断と責任で学習を進める授業の方法です。この学習スタイルのオリジナルは、1980年代の愛知県緒川小学校が、一人ひとりの個性に合わせた深い学びを実現するために積み重ねてきた実践に基づいています。 再注目される背景:令和の日本型学校教育 なぜ、歴史ある自由進度学習が今再び注目されているのでしょうか?その理由は、2021年の中央教育審議会の答申にあります。「令和の日

          自由進度学習とは何か?その歴史と再注目される理由

          漢字学習を自由進度学習にした理由

          皆さんは、「漢字指導」を、どのようにしていますか? 私は、最初の頃は、子どもたちと一緒に、一文字一文字、新出漢字を確認していました。 ・書き順チェック ・読み方チェック ・熟語の確認 そして、なぞったり、書いたりする時間をとります。出来た人から、先生にチェックをもらいます。 月曜日に、新出漢字を確認。月曜日から木曜日までの宿題と、その週の新出漢字を関連付ける。そして金曜日に10問テストを行います。 これらの方式の良いところは、大半の子ども達にとって、無理なく進めるペ

          漢字学習を自由進度学習にした理由

          国語を必ず1時間目に入れたら、国語が習慣に変わる

          クラスの子どもたちをイメージしてください。 今は3時間目直前、中休み終わり。 中休み終わりを告げるチャイムが鳴る。 次は国語の時間。 私は、こんな場面に何度も何度も遭遇してきました。 その姿を見るたび、楽しい、盛り上がる国語にしなくちゃ…。国語で子どもたちを笑顔にしなくちゃ。 そう思い、約10年。 国語教科を中心に、連盟活動やセミナーに参加したり書籍を読み漁ったりしてきました。 でも、ふと自分が向かっている方向に疑問をもちました。 毎日ある「唯一の教科、国語」が毎日笑顔で楽

          国語を必ず1時間目に入れたら、国語が習慣に変わる

          1,6倍、学習成果が上がる、導入の5分

          子ども達に学習計画を立てさせていますか? 例えば、教師のあなたが、こんなセリフを言ったとします。 「今日の45分、テスト勉強に自由に使っていいよ」 子ども達の45分の動き…。想像しましたか? 子ども達は、どんな学びをスタートさせましたか? 30分時点でも、学びに熱中していますか?飽きていますか? その姿こそが「その子達の“自学”の力」だと思っています。 きっと、自分が学生の頃と同じだと思う。 「なんとなく友だちとやって楽しかったけど、本当に力が付いたの?」って。

          1,6倍、学習成果が上がる、導入の5分

          自由進度学習の始め方(高学年社会の例)

          小学校の社会科で自由進度学習を取り入れています。 社会科において、45分間、先生が黒板の前で喋り、子どもを指名したり、挙手したり、黒板を写したり…一般的にイメージしやすい、一斉型授業形式を変えてみました。 自由進度学習型、社会科の授業の全体像様々な定義があると思いますが、そのような学習法を本noteでは自由進度学習と呼ばせてください。 自由進度学習×社会科の可能性実施したのは、3単元分、約2カ月。 数字を見ても、単元テストの平均点は一斉授業の頃と比べて、9,7点up。「

          自由進度学習の始め方(高学年社会の例)