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こどもの本総選挙を、これから先もずっと続けていくために…(先輩㊙メモ5 経理・制作担当:梅浦さん)

こどもの本総選挙事務局に、新人メンバー、井口が加入!

右も左もわからずオタオタする井口に、先輩たちは「なんでも遠慮なく聞いていいよ~」と言ってくれました。本のこと、こどものこと、出版社のこと、業界のこと、総選挙のこと…。

…なんでもいいんですか?

……では……

事務局メンバーのみなさまのことが知りたいです!!!!!

実はわたしは、緊急事態宣言の最中に入社しました。
だから、一緒に飲み会をしたことはもちろんないし、直接お会いしたことすらないメンバーもたくさんいます。

リモートでちょこっと言葉を交わしたことがある…程度なんです。

これから一緒に活動する、なんかすごそうに見えるこの人たちは、いったいどんな人なんだろう?

✓どんな人生の経緯があって、本と関わる仕事を選んだのだろう。
✓本×自分の、どんなエピソードがあるんだろう。
✓ていうか、総選挙事務局でどんなお仕事してるのかな?

…やっぱり直で色々聞いてみたい!

というわけで、新人が先輩に突撃インタビューというカタチを取らせていただき、事務局メンバー1人1人に会いに行ってきました!(1対1のインタビューで、感染対策もバッチリです)

「何でも聞いて!」というお言葉&新人という立場に甘え、探り探り、根掘り葉掘り、質問してみました。

そうしたら、飲み会でたまたま隣に座って、お互いほろよいになってきたころに聞けるような、本×人生のふかーいお話が聞けたのです。

せっかくなので、このお話をみなさまにも共有させていただきたいと思います。

どうぞ最後までお付き合いください!

梅浦 有希子 さん
出版社14年目
普段のお仕事:ハウスデザイナーの進行管理
総選挙事務局の担当:NPO法人としての運営、経理、制作物など

 今日はよろしくお願いします!……梅浦さんがいないと事務局がまわらない、と聞いております。笑
なので今日は、梅浦さんがご担当されている事務局のお仕事についてたくさんお聞きしようと思っています!

 そんなことないですそんなことないです!経理だからかな!?笑
なんでも聞いてください~よろしくね。

梅浦さんのおしごと裏話①~総選挙事務局の経理って、何が大変??~

― ズバリ、こどもの本総選挙事務局の経理って、何が一番大変ですか…?(おそるおそる

  お金がないことだね…!!!

 やはり…!!

  足りない…足りない…どう考えても足りない…どうやって乗り切ろうかなあ、どうしようかなあ…って、いつも考えてます。笑

  梅浦さん…!😢
そんななかで、どうやってやりくりされているのでしょうか。

  削れるところは削る、とにかくそれかな。マイナスの状況で運営を続けていくことはできないから、続けるためには、何が何でもプラスで運営していく必要があります。
もちろん事務局でやってみたいことはたくさんあるけど、何をするにもお金はかかる。やりたいこととお金の天秤がグラングラン揺れて、それにいつも悩んでいます。笑

  悩みの絶えないお立場、お察し申し上げます…💧運営していくなかで、特にお金がかかっているのは、どこの部分なのでしょうか?

  1番は、票の集計作業になります。お金だけでなく、時間もここが一番長くかかるところです。
とはいえ集計作業は、こどもの本総選挙の根幹で、なによりも大切な部分。絶対の絶対に、いい加減なことはできないし、外せないよね。これに関しては、「やりたいこと」と「お金」の天秤でいうと、「やりたいこと」の圧勝だね!
ただ、票が集まれば集まるほど、当然お金もかかってくるのが難しいところです…。

  集計ができない=こどもの本総選挙を続けられない、ですもんね。節約魂を身につけなければ…!
じゃあ、2番目にお金がかかるのはなんでしょうか??

  本当なら2番目は印刷物で、結果発表のタブロイド紙とポスター、それと、一番大事な投票用紙です。な、の、で、す、が!
ここの部分は、大日本印刷さまがすべて担ってくださっているのです。こどもの本総選挙の理念に共感してくださり、必要になる印刷物は全部刷りますよ!とお申し出くださいました。本当に本当に、ありがたいです。

  そうだったのですね…!!それは、とてもすごいことですね。

  感謝の気持ちでいっぱいですよ!!この場でも、改めて御礼申し上げます。

  3番目も、お聞きしていいですか…?

  3番目は、新聞広告です。結果発表を公開した次の日の朝、朝日新聞さまの一面に出していただいています。これもね…、

  根幹だから外せない、ですね…!

  そうなの!!
こどもの本総選挙は、「こどもたちが次の1冊に出会うこと」を大切にしている組織です。集計した結果を、できるだけたくさんのこどもたちに知ってもらってこそ意味がある。だから、大々的な広告は外せないと考えています。本屋さんに行かない子たちにも知ってもらいたいから、目にとまりやすい、大きな広告がいいよね。

  集計も、結果発表の広告も、事務局を動かす心臓ですね。

  止めるわけにはいかないよね!

 梅浦さんのおしごと裏話②~タブロイド紙へのこだわり~

 ― 梅浦さんはもう一つ、事務局にとって欠かすことのできない「結果発表のタブロイド紙」や「ポスター」の制作も担っていると聞きました。

  そうですね!制作物は主に「入稿する前」と、「入稿した後」で作業分担していて、わたしは入稿した後の作業を担当しています。そこから、印刷する紙を選んで、校了までもっていって、納品先の指示をします。

  ちょちょちょ、ちょっと待ってください、いったん単語の確認をさせてください💦

☆井口の手元メモ☆
入稿:原稿を、「初めて」印刷会社(制作会社)へ送ること。
校了:校正終了の略称。原稿に対して、これ以上の修正の必要がない状態。

 ふう…。ありがとうございます!
梅浦さんの最初の作業の、「印刷する紙を選ぶ」についてなんですけど、どういう作業か、全然想像つきません。具体的には、どうやって決めていくのでしょう?

  まず、たくさん刷るときと、少し刷るときで、印刷する機械が違うんですよ。たくさん刷るときは「輪転機」、少ない数のときは「平台」っていう機械をつかいます。今回は「輪転機」を使うので、輪転機に対応している紙に絞って、探していきます。

  トイレットペーパーみたいにぐるぐる巻いて保存してある紙…ですね。

  そこから、
✓手触り:タブロイドは、新聞紙みたいな手触りがいいかな。ポスターはツルツルしてたほうがいいな。
✓白色度合い:4色で刷るし、イラストが可愛いから、くすまないように白色度の高いものにしよう
✓厚さ:こどもたちがめくりやすくて、読みやすい厚さがいいな

…などなど、紙見本を見て、実際に触ってたしかめながら、絞り込んでいきます。もちろん、お値段の安さも重視します!

  こだわりがつまっているのですね…!

  ちなみにもうすぐ、第3回のタブロイドができあがるので、街で見かけたらぜひ読んでみてくださいね✨
自由に持って帰っていただいて、大丈夫です!!

 梅浦さんのおしごと裏話③ ~こどもの本総選挙への想い~

  事務局の仲間入りしたキッカケは、スカウトだったそうですね!

  そうです。所属するポプラ社で10年間経理を担当していたこともあり、こどもの本総選挙事務局をNPO法人化するタイミングでお声がけいただいて、仲間入りしました。

 梅浦さんからは、けっこう、こどもの本総選挙への熱めな気持ちを感じるのですが、どういう想いで仲間入りを決意されたのでしょうか。

 自分が本を読んでこなかったことをかなり後悔してるから、かな。ほんとね、絶対読んだほうがいい!…そう思って、自分の子どもにはめちゃくちゃ読ませました…みごと、本の虫に成長しております。笑

  そんなに後悔を…!?笑
そこまで強く後悔している理由は、なんですか??

  やっぱり、本を全然読んでないと、読む人と比べて知識量が少ない気がするんです。知っていることが少ないと、世界が狭くなっちゃう。
それに、成功してる人の経験談みたいなのをみても、「小さいころから本好きで~…」っていう人が多いと思うんだよね。

  わたしも読書量には自信がないので、そのお気持ちはすごくわかります…。
ちなみに、梅浦さんが幼いころ、本を手に取らなかった理由は、なにかあるのでしょうか。

  単に、きっかけがなかっただけな気がするんです。親は本を読んでいたんだけど、勧められたことはなくって。読み聞かせしてもらった記憶とかもないから、思い入れのある絵本もあんまりないんだよね。
でもさ、みんな、ちっちゃいときに好きだった本のことを話すとき、キラキラするじゃん!わたしはその仲間にどうやったって入れないわけだから、悔しいよね。
こどもの本総選挙は、こどもたちが本を読むすごくいいきっかけになると思っています。

  これからも、なんとか継続していきたいですね…!!
お話伺えて、すごく勉強になりました。梅浦さん、今日は本当に、ありがとうございました!

 ★最後までお読みいただきありがとうございます!
こどもの本総選挙事務局では、2022年3月31日までクラウドファンディングに挑戦中です。インタビューでも話題になりました通り、私たちの活動は、スポンサーのみなさまと支援者のみなさまに支えられています。限られた予算ではありますが、なんとか知恵を絞って、運営を続けています。
引き続き、こどもたちに本と出会う喜びを伝えていくためには、ひとりでも多くの方のご支援が必要です。ぜひこの機会にご支援を検討いただけましたらうれしいです。

クラウドファンディングへのご支援はこちらから。

 


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