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【感染対策と子育て】「1才まで外出してはいけない。」失敗#3.子どものこころ専門医なのに失敗子育て

結論

・感染対策は大事
・親のメンタルはどうすればよかった?



登場人物

私 30代 子どものこころ専門医、元小児科医
妻 30代 保健師
長男 小学5年生
長女 小学2年生

生後3ヶ月の感染症は、ほぼ入院


私は、小児科医の頃、総合病院に勤めていました。風邪や喘息、肺炎などの一般診療、予防接種、乳幼児健診など、子どもの健康に関わる全てを担当します。

そこで、入院するのは圧倒的に0才児です。

特に、生後3ヶ月未満は、発熱だけでも入院になる可能性があります。髄膜炎や敗血症などの怖い感染症であったり、症状の進行が早くて命に関わるからです。

また、普通の風邪でも、鼻水だけでも息苦しくなったり、哺乳できなくなったりして、入院が必要になることがあります。
付き添いの親御さんの負担も相当です。

そんな様子を毎日見ているので、「生後3ヶ月までは絶対に外に出さない」と決めるのは、間違ってないと思っていました。

親が喘息体質だからRSウイルスも怖い


生後2ヶ月から始まる予防接種は、命に関わったり一生の後遺症を残してしまったりする病気から守ってくれます。
接種は全部で3回です。つまり、生後6ヶ月までかかります。


私が重度の喘息のため、RSウイルスも心配でした。RSウイルスは「2才までに必ずかかる」といわれるありふれた風邪のウイルスです。

しかし、喘息体質の子は重症になりやすいと言われています。
実際、ただの鼻水で終わる子もいれば、人工呼吸器が必要になる子もいます。その違いは体質としか言えません。

大きくなるまで風邪を引く度に重症になり、1才を過ぎるまで入院を繰り返す子もいます。

要は、私は、感染症から守るために1才までは、我が子を外に出すべきではないと、妻に主張したのでした。


妻のメンタルはどうだったか?


正直、私は自分が正解だと思っていて、仕事ばかりしていたので、あまり記憶がありません。

今回の記事を書こうと思ったのは、妻が10年前のことを振り返り、怒り出したからです。

妻曰く、「私だけコロナ禍だった。コロナのない時代なのに。」コロナ警察のような私の目を掻い潜り、こっそりとしか外出していなかったそうです。

私は私で、全く外出させなかったわけではなく、クローズな人と会う分には許容していました。長男を感染症から守ったと自負しています。
しかし、確かに妻のメンタルまでは配慮しておらず、納得を得られないまま無理させていたのだと、今頃知るハメになりました。


結局、保育園入所を機に解禁


ちなみに、長男の外出が解禁されたのは、保育園の入所が機で、実に1年以上も経ってからでした。

長女は、すでに長男が保育園に通っていて、いくらでもウイルスを持ち込むので、外出だけ止めても意味がないと考え、特別に制限した記憶はありません。




自分の正当性を主張する記事のようになってしまいましたが、何か妻にしてやれることはなかったのかという想いがあります。
皆様の感想やご意見をコメントにいただけますと幸いです。

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