こども×ソーシャルワーク ステーション

すべてのこどもたちが「だれひとり取り残されない」社会をつくるために。東京福祉専門学校こどもソーシャルワーカー科(2024年4月開講)が発信するメディアです。 https://www.tcw.ac.jp/department/social-child

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マガジン

  • 「こどもの福祉」の仕事いろいろ解説集

    こどもたちの成長や発達を支えたい!困りごとや生きづらさを抱える子どもたちの力になりたい!という想いを、仕事として、ライフワークして実現していくために、どのような働く場や働き方があるでしょうか。そしてそのためには、どのような知識やスキル・視点が必要でしょうか。 ここでは、こどもに関わる現場について、なるべく新しい情報をもとに、わかりやすく解説することをこころがけていきます。 そして、ぜひ将来に向けて「学び」の一歩踏み出したい方は、ぜひ私たち「こどもソーシャルワーカー科」が個別の相談を承ります。 https://www.tcw.ac.jp/event 「こどもを支えたい」という想いをカタチにする人が、ひとりでも多くなるよう、私たちがサポートします。

最近の記事

こども家庭領域のソーシャルワーカーをこれから目指すために~東京福祉専門学校の新学科「こどもソーシャルワーカー科」~

こども領域をカバーするソーシャルワーカーの必要性 2023年は、こども基本法の施行、こども家庭庁の創設、そして2024年4月の改正児童福祉士法施行に向けた準備等、施策や制度の転換期にあります。また社会的養護に関する現場では、児童相談所の新規設置、乳児院・児童養護施設の高機能化や多機能化、里親制度の普及促進などを担う専門性を備えた人材の確保や育成が急務です。すなわち、こどもたちの権利を守り、こどもに関するさまざまな課題を地域社会に働きかけ解決することができる、こども領域を広く

    • 「教育実習」で何かが違うと思った方へ~先生以外のこどもに関わる仕事の選択肢~

      教育実習や保育実習に行って「自分のやりたいことと何かが違うような気がする・・・」、と感じて進路を迷っている、という相談を受けることは少なくありません。 その違和感の正体がつかめないまま教員採用試験に進んでも問題を先送りするだけです。でも「自分にこどもに関わる仕事は向いてないんだ!」と決めつけてしまうのも早計です。 大事なのは、「その違和感の正体が何なのか」と、じっくり向き合あうことです。 違和感の正体を探るために有効な2つの問いはこちらです。 ・「仕事を通して実現した

      • 「ノーマライゼーション」「インクルーシブ」って何?

        「ノーマライゼーション」や「インクルーシブ」という言葉は、なかなか直観的に理解しづらいことがあります。日本語で表現すると、「標準化」や「包摂的」になるのですが、もっと混乱する人もいるかもしれません。 そこで、授業ではこのような図で表現して説明しています。 私たちはつい日常の中で、「普通は・・・」という言葉を使います。ただ多くの場合、それは「『私が思っている』社会的な物差し」や「『私がこうあってほしいと願っている』当たり前のこと」でしかありません。 社会を構成する人について

        • <児童福祉施設>障害児支援を担う施設とは

          障害のある子どもたちの支援について、児童福祉法上でまず大きく分類していくと、「入所支援」と「通所支援」に分けることができます。 障害児入所支援以前は、知的障害児施設、盲ろうあ施設、肢体不自由児療護施設、重症心身障害児施設など、障害種別ごとに7種の施設に分類をしていました。しかし平成24年の児童福祉法改正によって、障害の重複化等を踏まえ複数の障害に対応できるよう、福祉型障害児入所施設、医療型障害児入所施設に再編されました。 以下については、福祉型・医療型に共通して提供されて

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        • 「こどもの福祉」の仕事いろいろ解説集
          6本

        記事

          こどもや家庭の支援に関わる主な現場

          こどもや家庭の支援に関わる主な現場

          保育の学校に2年通わなくても目指せる!国家試験受験で保育士資格を取得するルートとは

           「保育士」になるには、保育士になるための専門学校や短大に学校に通って、実習に行って・・・というルートを思いうかべる人が多いかもしれません。しかし、保育以外の専門学校卒、短大卒、大学卒の人も、「保育士国家試験」に合格することで保育士になれること、知っていますでしょうか?  実は案外知られていない「保育士国家試験」について簡単に解説します。 1.保育士国家試験の受験資格は?  まず、4年制大学に在学している方は、2年以上在学して62単位以上修得済みであれば、保育士と関係ない

          保育の学校に2年通わなくても目指せる!国家試験受験で保育士資格を取得するルートとは

          よりよい社会をつくるのは、誰?私にできることを考えるためのヒント

          「制度」を切り口に考える 虐待や紛争など「こども」に関する悲しいニュースが途切れることのないこの頃です。危機の真っただ中にいる子どもたちを思って心を痛め、社会に対する危機感を感じつつも、では私に何ができるのか?自問自答することもあると思います。 社会全体をよりよくしていくためには、まずは課題となっている事柄に対し、公的な支援やサポートを投下するための「しくみ」が必要です。その「しくみ」のひとつがいわゆる「制度」と呼ばれるものです。今回は、「制度」に着目してそこに関わる人ご

          よりよい社会をつくるのは、誰?私にできることを考えるためのヒント

          <児童福祉施設>社会的養護を担う施設とは

           社会的養護とは、さまざま事情があり、保護者の適切な養育を受けられないこどもを、公の責任の下で社会的に保護・養育し、困難を抱える家庭への支援を行う仕組みです。支援にあたっては、「子どもの最善の利益のために」「社会全体で子どもを育む」を柱としています。  社会的養護を担う施設は主に以下があります。 主な施設乳児院  家庭の様々な事情で家族と一緒に暮らすことができない主に1歳未満の乳児(必要に応じて小学校入学前まで)を養育する施設で、令和4年3月末時点で、全国に145か所あり

          <児童福祉施設>社会的養護を担う施設とは

          <児童福祉施設>保育・子育て支援の仕事とは

          「児童福祉施設」において、主に、保育・子育て支援の役割を担う施設について解説していきます。 主な施設保育所  保護者からの委託を受けて、保育を必要とする乳児または幼児を保育する場です。原則定員20名以上の「認可保育所」、地域におけるさまざまな保育ニーズに対応する0~2歳児までの子どもを定員6人以上19人以下で運営する「小規模認可保育所」があります。  保育所を利用するためには、保護者の就労や病気など、保育が必要な要件を満たす必要があります。以前の法律では、保育サービスが必

          <児童福祉施設>保育・子育て支援の仕事とは

          こどもの福祉の基本「児童福祉施設」とは?

          「児童福祉施設」とは  さまざまな状況や背景のあるこどもたちやその保護者を支える中心を担っているのが、「児童福祉施設」です。児童福祉施設は、「児童福祉法」をはじめとした法令でその種類や担う役割が位置づけられている施設を指します。具体的には、現法令において以下の12種類で分類されます。 「児童」っていつからいつまで?  主な対象をライフサイクルで見ていくと、「助産施設」が出産前の「妊婦」から支援がはじまることが分かりますが、児童福祉施設の支援の終わりはいつまでなのでしょう

          こどもの福祉の基本「児童福祉施設」とは?

          「こどもまんなか社会」を支える人材を目指す1年制新学科こどもソーシャルワーカー科 2024年開講

          不登校やいじめ、家庭の経済的危機、親の病気や疾患など、こどもたちが抱えている状況には、解決が必要な課題がたくさんあります。今この瞬間も、つらさや生きづらさを感じているこどもたちがたくさんいます。場合によっては、生きることさえも脅かされ、自ら命を絶ってしまうこどもがいるのが現状です。 これからの課題に、ニュースや報道でふれることも多いと思います。そして中には、自身の身近なところで課題に直面している方、もしくは自身がこども時代に苦しんできた方もいるかもしれません。 わが国では

          「こどもまんなか社会」を支える人材を目指す1年制新学科こどもソーシャルワーカー科 2024年開講