無題のプレゼンテーション

プロカメラマンはブルーオーシャン市場


表題の通り、出張撮影サービスを運営する中で
プロカメラマンには誰にでもなれるのではないかとい持論がある。

プロカメラマンとは資格が特別にあるわけでもなく、経験値とセンスと言われ明確な評価基準を設けることができない職種であるから、誰にでもできる職業であると思っている。

特に人物撮影を専門としているプロカメラマン。

評価基準は撮影された被写体あるいは関係者が満足すればその人の腕は褒められるという至極平等ではない世界。

と言っても、

「いやいやカメラの設定とかボタンとか難しそうだしプロは難しいでしょ」

と思っているあなたに解説します。プロカメラマンに求められるのはエンターテイメント性であるということを、、、。

写真の種類について

まずはプロカメラマンが仕事として撮影している写真の種類については以下の4つ。この4つの中でも出張撮影サービスが扱うのは人物撮影(ポートレート)なので、人物撮影に着目する。

無題のプレン

人物撮影の大きな変数は以下の表にある、「表情」×「明るさ」である。

無題のプレゼンテーション (7)

ここでは表情を「明るい」⇔「暗い」/「笑顔」⇔「真顔」の4象限で区切る。暗くても笑顔の写真はエモかったり、明るくて真顔の写真はかっこよかったりするので、黄色より右半分は人物撮影として向いている写真、黄色より左は人物撮影には向いていない写真を意味している。


人物撮影の写真、特に出張撮影サービスでは背景が綺麗で明るく、
被写体が笑顔である写真が高品質の写真、という前提が圧倒的に多い。

そうなると「笑顔」はどのように生み出せるのか。
ここが肝心なポイントである。

笑顔の効果について

笑顔をどのように引き出すかについて言及する前に笑顔の印象効果について話しておく。笑顔が人に与える印象効果は心理学上でも大きくこの4つの効果が大きいと称されている。

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可愛さ・・誰が笑っても笑顔による印象効果は同じであるという調査結果がある。

ミラーリング・・・ミラーリングとは笑顔によって、見ている人も勝手に笑顔になれるということ。

安心感・・・見ている人はその人に安心感を覚えて心理的安全性を覚えるようになる。

愛情・・・人間は生まれながら可愛いものに反射的になり愛情を覚えるようにできている。

これらのように笑顔が人に与える印象効果は大きい。
次に、笑顔の引き出し方について話していく。

笑顔の引き出し方について

カメラマンの笑顔の引き出し方は大きくこの4つに分類できる。

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圧倒的ギャグ・・・お笑い芸人のようにユーモアなギャグ、あるいは顔芸などで笑いを引き出す。

会話中の笑み・・・日常的な会話の中から自然な笑いを生み出す。

作り笑い・・・完全なる作り笑顔。接客笑顔のような笑い。

フレーズ攻め・・・よく笑うフレーズ集などで笑いを生み出す。

プロカメラマンが笑いを引きだすのであれば、「会話中の笑み」が最も自然であろう。

そこで求められるのがエンターテイメント性なのであるが、
エンターテイメント性を「万人を巻き込む力」と定義する。

どういうことなのか?

説明に入る前に、綺麗な写真を撮影するための条件も整理しておく。
特に出張撮影サービスの場合はこの条件が強い。

綺麗な写真の条件について

無題のプレゼンテーション (4)

これについては確信しているといっても過言ではない。

背景・・・奥行きがある道や、緑などの自然がある背景

構図・・・被写体が画格中心にいる

被写体・・・?

レンズの質・・・高ければ高いほど写真のクオリティが勝手に向上する

被写体以外はコントローラブルだが被写体はそうはいかない。

被写体のアンコートラルブルな要素

被写体の質、は本人の元々の素質や表情、当日の体調次第で決まってしまうので、コントローラブルではない。

無題のプレゼンテーション (3)

でも、アンコートラルブルだからこそ良い写真にも悪い写真にもどちらにもなりうる可能性を秘めているのが人物撮影。


以下の表にあるように、元々本人が持ってる素質を存分に活かすことができれば被写体の自然な笑顔を撮影することができるが、引き出せない場合は、本人の元々持っているポテンシャルの振れ幅次第になる。綺麗で良質な写真に仕上がるとは言い切れない。

これが俗に言う、
イケメンはイケメンでブスはブスのままである」ということ。

言葉が少し厳しいようであるが、ヒエラルキー構造の人間社会では避けたくても避けれれない事。

無題のプレゼンテーション (2)

では、本人の素質を最大化するためにはどうすればいいのか。
それが、カメラマンのエンターテイメント性である。

プロカメラマンにはエンターテイメント性が必要

先ほども少しふれたが、万人を巻き込む力がエンターテイメント性があると定義づけている。

これは、話術でも面白さでもユーモアさでも、魅力的に引き付けることのできる雰囲気でも、媚を売る力でも、他者があなたに巻き込まれていることすべてを指す。

恐らく有名なプロカメラマンやモデル撮影をするプロカメラマンは、
この「万人を巻き込む力」があり、プロカメラマンの世界に被写体を没入させることが得意なのであろう。

だから、プロカメラマンによって作品の雰囲気がかなり変わってくる。
被写体の世界に合わすではなくプロカメラマンの世界にどれだけ被写体を巻き込み夢中にできるか。

これがプロカメラマンに求められるエンターテイメント性であると僕は出張撮影事業の運営やカメラマンの育成・マネジメントを通じて感じている事である。


そうなると、被写体(=利用者)の顧客満足度やカスタマーサクセスはいったいどこにあるのか。こうなると、今度はカメラマンの質ではなく、サービスのサクセスがより重要になってくるのではないだろうか。

以上、プロカメラマンに求められる能力はカメラを触る能力ではなく、エンターテイメント性であり、エンターテイメント性且つカスタマーサクセスを持ち合わせたプロカメラマンは多くはないので、ブルーオーシャンです。という話でした。




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