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過労とストレスで左耳が聴こえなくなった男がたどりついた実験

当時、Facebookの限定投稿で仕事の関係各位に状況のご報告だけしていたのですが、今年の8月に自宅で強烈なめまいにおそわれて救急車で運ばれまして、そこから2週間入院していました。

倒れた原因は、

過労とストレス
→突発性難聴
→末梢性めまい症

というコンボだったらしく、丸々1週間めまいに悩まされたあげく、「左耳はもう治らない」とお医者さんに言われて、今にいたる、という流れです。


命にかかわる病気と向き合っている方からすれば私の話なんてゴミみたいなものですが、実際、私のなかでは人生観がけっこう変わるくらいのインパクトがある経験だったんですよね。

忘れもしない8月7日(土)朝、いきなり立っていられないくらいのめまいが来て、さらに冷や汗がTシャツをびちゃびゃ絞れるくらいに出て、激しく嘔吐し、結果、看護師15年目である妻にさえ心配されるレベルで救急車を呼ばれ、緊急搬送。

※ちなみに私はどちらかと言うと健康なほうだと思ってます。いつもカラダへの意識は高いタイプで、毎日、自重で300回程度の筋トレは欠かさないくらいな感じです(今朝も腕立て伏せ300回やりました)。

で、運ばれてから、最初は脳みそ系じゃねえかってことで、CTやらMRIやらいろいろ検査されて、結果上記の病状の診断でした、と。

お医者さんから「だいぶ重症ですね」と言われそのまま入院し、1週間ずーーーーっと、めまいが治らなかったんです。1週間めまいがずっと治らないって、経験したことある方がいたらぜひゆっくり話してツラさを分かち合いたいのですが、けっこうしんどくてですね。
7日間、常に目の前が、世界が激しく揺れ続けているということ。つまり「何もできない」ってことです。スマホは見られない、テレビも見られない、本なんかもちろん読めない。もっと言うと、ちゃんと立てない&歩けない。

こうなると人間は「考える」にシフトするんですよね(というか、それしかできない)。

考えましたよ、1週間ずっと。
「人生とは何か」を。

……で、行き着いたのが「なんのために仕事をしているのか、よく考えよう」ということです。

最近は「パーパス」とか「ビジョン」とか「意味」とかって文脈がメインストリームとして市民権を得てますが、前の出版社で、倒れるまで数年間いのちを削るかのごとく数字やビジョンを追ってきた結果、一周まわって、数字とか、今の出版界の流れであるインフルエンサー追いかけゲームはもう俺の役目ではないのでは?と思い、そっち文脈からは卒業しようと思ったわけです。

だから(出版社の編集長としては失格かもしれませんが)、

「大好きな人と、自分たちが心から妥協なく楽しいと思ったものを、それをわかってくれる人たちに、本に限らずさまざまなカタチで届ける」

をモットーとして生きると、決めたのです。

というのが、ここまでの前提で。

それがあった上で、縁あって10月からお世話になっているすばる舎(9月末で前の出版社やめました)で、「大好きな人と、自分たちが心から妥協なく楽しいと思ったものを、それをわかってくれる人たちに届ける」を最初にカタチにしたものが、こちらです。

出版社という枠を超えた、コンテンツ企業としての挑戦(?)。数字は度外視、パーパスとかビジョンなんか無視の「実験」です。

真面目な顔して、出版社の公式で、ここまで振り切った企画をするのも自分でも狂ってるなぁと思いますが(著者のシモダさんとこーゆう楽しいことをご一緒するのが前から夢だったのですが、シモダさんからは「小寺さんいい感じに狂ってますね」と言われました)、この「実験」にご賛同いただける方は、上記の記事に、スキ、感想コメント、シェア、ご紹介などの応援をいただけたらとっても嬉しいです!

結局、さいごは宣伝ですみません!

久しぶりのnoteでした!

ちなみに難聴といってもレベルがあって、私の場合は左耳が「完全に聴こえない」というわけではなく、すごくザクッと言うと低音が聞こえていない状態らしいです(あと、強めの耳鳴りがよくする)。なので、日常の会話とかは大丈夫です。なんとかして治らないものかなぁと、やや残念な気持ちにはなってますが、まあ割り切って付き合っていきます。


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