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迷えるビビり子羊から進撃のズタボロ凡人へ

関東/四年制大学文系/アニメ・ゲーム志望

倍率に踊らされる迷える子羊、それが当初の私だ。
好きな事はとことん頑張れる私は、漫画やアニメが大好きで大手出版社を複数受けた。私は誰よりも漫画を読破した訳でも、インターンの多数参加や作品制作に携わった経験がある訳でもない。あまりの倍率の高さにビビり、興味が持てる中でも倍率が低そうな職種でESを書いた。しかし書き終わるたびに残るのは無理をした疲労感。そして、第一志望かつ好きな作品が最も多い講談社のESとついに対面した。私は「ここで自分もこの会社も誤魔化したら結果が何だろうと一生後悔する」と思い、気付けば自分の本心と愛と情熱の赴くまま夢中で職種選択とES執筆を行っていた。提出後に清々しさだけが残ったのは、後にも先にも講談社のみだった。

文字が豆粒サイズな事で人事部の間で有名になり、最終面接で社長から『気合だけは認めるよ』と言われた、私の講談社への本心と愛と情熱を具現化させた手書きシートを書き上げたペン。

迎えた二次面接、私は最大の推し、中野三玖の青色セーターを着て臨んだ。しかし、頭が真っ白になり伝えたい事を伝えられない、惨敗としか表現できない面接となった。自分が情けなく、帰りの護国寺駅で思わず地面にうずくまり悔し涙を流した。他社で「理想論」と言われたアイデアに正面から向き合ってくれ、自分でも気付けなかった自分の新たな一面や将来のビジョン、働く上で譲れない部分を本気になって引き出してくれた会社はここだけだった。この人達とだからこそ漫画やアニメに携わりたいと思った。講談社が第一志望から一緒に働きたいと本気で思える人達がいる唯一の会社に昇華した瞬間だった。 一度ズタボロになった私は三次面接以降、自分の作品への愛、将来のビジョンとそれに対する熱意、価値観や考え等を悔いの残らぬようとにかく全てさらけ出した。私にラブコメ脳や青セーター等の別名がつくほどに。きっと今これを読むあなたは当初の私同様、あらゆる理由でビビっているかもしれない。だからこそ訴えたい、「上手く繕うな、ありのままの本心と愛と情熱で思い切りぶつかれ。それを決して後悔させない会社がここにはある」と。

一次から最終面接まで着続けた、最も推しの中野三玖色セーター。
二次面接で話題のきっかけや、人事部の方々から認知されるきっかけにもなった、面接を共に乗り越えた相棒。今ではラッキーアイテム化。


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