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2020年5月の記事一覧
Book.4 ある男(平野啓一郎)
KODAMAの読書記録4冊目。
「マチネの終わりに」から2年後,平野啓一郎さんの待望の新作とのことで話題になった記憶がある。
淡々と進むストーリーの中に,どこか違和感を覚える作品。この違和感が程よい緊張感とともに作品へ引き込むスパイスのようであり,巻末に向けて小さな違和感たちが巻き取られていく展開からは,著者の緻密な性格を感じる。
「ある男」は,前作「マチネの終わりに」と同様,「愛」を主題と
Book.3 マチネの終わりに(平野啓一郎)
KODAMAの読書記録3冊目。
以前,あるメディアで平野啓一郎さんを見かけた際,彼の掲げる「分人」という考え方に非常に共感を覚えた。
私がなぜ感銘を受けたのか。その内容は,他のnoteに記録することとする。
今回は,その時から気になっていた平野啓一郎さんの代表作「マチネの終わりに」を読んだ。
〜Memo〜平野啓一郎さん:京大法学部在学中,文芸誌に投稿した「日蝕」が芥川賞を受賞。その後,「葬