食生活の知恵をゼロから生み出したことは、1ミリもない。わたしのいちばんの先生
わたしは子どもの頃、両親共働き、下の妹弟は障害と病気があって、暮らしの余白ゼロの家庭で育ちました。
両親は仕事と育児と病院と療育とを駆け回っていて。今から25年程前は働く女性への偏見も強く、障害児と家族を支える地域の仕組みもほぼなく、我が家には「日々の暮らしを楽しむ」なんて無理でした。
だからわたしにとって、家庭を築くって本当に大変なことで、結婚願望はほぼなく、子育てをするなんてハードル高すぎてあり得なかったんですね。
「家族をつくりたい。子育てしたい。」という夫に出会い、わたしにはまるで違う世界が拓けていきました。
夫と結婚を意識した頃から
「どうやってお母さんになっていいか
わからない」
「家庭というものが
どんなものわからない」
と思い。
調べまくってたどり着いたのが助産院でした。
助産院は女性が本来の生命力を発揮して自然分娩ができるように、健康保健指導をしてくれるとあって
助産院に通いながら、食生活について、たくさんたくさん教えていただきました。
これが、わたしが食生活について学び始めたきっかけです。
そこから助産師さん、スタッフさん、鍼灸師さんや、料理教室の先生、漢方の先生、薬膳の先生、整体の先生、保育士さん、調理師さん、飲食店の店長さん、実にさまざまな方から食生活の知恵を授けていただきました。
会える方には出来るだけ会いに行ってお話しを伺い、会えない方のお話しは本をたくさんたくさん読みました。
いちばん身近で教えてくれた先生だったのは
同じときにいっしょに子育てをしていた
【ママたち】でした。
公園にお弁当を持って集まって
アハハと笑ってごはんを食べて語り合う
ただそれだけのことが
心の底から楽しくて豊かで幸せで
発見と感動の連続でした。
「美味しい!!これどうやって作るの!?」に始まり
生きていればおきる
さまざまな悩みに
理想と現実を具体的に
どうカタチにしていくか
日々のささやかな喜びを味わい
どう楽しくすこやかに暮らしていくか
たくさんのことを、教えるふうでなく、教えていただきました。
対話し、食べて、はたらき、休み、また
日々を営む。
正解はないからこそ、本当に出会った人一人一人が教えてくださり、ヒントをくださり、導いてくださり、日々を楽しく生きるコツを伝えてくれたなぁと感じています。
これを書きながらも、一人一人のお顔が思い出されて、感謝の気持ちでいっぱいです。
今は薬膳や食生活改善のサポートをさせていただいていますが、わたしがゼロから生み出したことは、1ミリもありません。
ぜんぶ全部、教えていただいたこと。
吾以外皆師
わたしにとっては、自分以外みんな先生です。
本当にたくさんの知恵を授けていただいたから。
感謝の気持ちを込めて、次はわたしが日々を健康で楽しく暮らす知恵をお伝えする番だと、思っています。
食生活の質を上げて、日々を楽しく健康に暮らしたい。そんなあなたはぜひ会いにきてくださいね。
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